fc2ブログ
 
  

米川文子をきく会@紀尾井小ホール 2014年3月10日

ちょっと、ブダペストの話から離れますが、今日(2014年3月10日)は珍しく、邦楽の演奏会に友人たちと出かけました。
紀尾井小ホールでの地歌・筝曲の演奏会です。メインは邦楽界の重鎮、米川文子。演奏会のパンフレットです。


FoeGmLEEpCab72.jpg



1曲目は《八段の調べ》。八橋検校の作とされています。《六段の調べ》などと共にいわゆる段物の代表格です。箏替手が米川文子、尺八本手が山本真山。パンフレットでは尺八は山本邦山になっていますが、残念ながら2月にお亡くなりになったため、息子さんの山本真山に変更になりました。米川文子の箏の響きを聴いて、その枯れた音色に驚きました。こういう響きの箏を聴くのは初めてです。音量は小さ目ですが味わいがあり、じっと聴き入ってしまいました。まさに名人の領域です。

2曲目は《楓の花》。いわゆる明治新曲で、箏曲家松阪春栄の作曲です。箏高音が米川文子、箏低音が米川敏子。これまた、米川文子の枯れた味わいの歌に魅了されました。手事の箏2重奏も見事な出来栄えでした。

休憩後、最後の3曲目は《残月》。峰崎勾当の作になる、いわゆる手事物です。三弦替手が米川文子、三弦本手が富山清琴。お二人の張りのある三弦の響きは見事としか言えません。とても素晴らしい演奏に圧倒されました。これぞ、日本音楽の奥深さです。

米川文子は大正十五年、1926年の生まれですから、御年87歳。人間国宝に相応しい素晴らしい演奏を堪能させてもらいました。まだまだお若い富山清琴(2代目)も初代富山清琴の枯れた味わいには届かぬものの素晴らしい三弦と歌を聴かせてもらい、今後が楽しみに感じました。邦楽の世界は年齢を重ねることで芸術を極めていく世界のようです。





↓ saraiの旅を応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

テーマ : 邦楽
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

たかぼんさん、初めまして。saraiです。

嬉しいコメント、ありがとうございます。ブッシュ四重奏団は素晴らしいですよ。とりわけ、第14番は最高です。
もっとも、ブッシュ

09/17 02:04 sarai

とても素晴らしいお話をお聞かせ頂き感謝いたします。
私は今まで、後期の4曲はブダペスト四重奏団できまり!と思っておりました。
ブッシュ四重奏団は別なレコード(死

09/16 13:52 たかぼん

ミケランジェロさん、saraiです。

遅レスで申し訳けありません。敬愛するジョナサン・ノットをご評価いただき、ありがとうございます。

相変わらず、独自の音楽探求を続

06/23 23:50 sarai

こんにちは。

ジョナサン・ノット氏の公演鑑賞を拝読したく参りました。毎回とても沢山の公演記録を私達に届けて下さり、ありがとうございます。

マエストロは数年前のイ

06/14 08:27 michelangelo

えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR