リンツでの1日(聖フローリアン修道院):豪華で美しい聖フローリアン修道院
学生達のイベントも終わり、学生達がいなくなります。ゆっくり教会内を見学します。教会の広大な空間の中央に立ち、後方(入口の方)を眺めます。美しく素晴らしい空間です。一番奥の2階には、巨大で華麗なブルックナーオルガンが目立ちます。

オルガンに近づきます。このとても大きなパイプオルガンを見て絶句です。こんな凄いものを演奏していたんですね。それに装飾の美しいこと、驚きです。

このブルックナーオルガンの下にブルックナーのお墓があるそうです。オルガンのちょうど真下の地下カタコンベに棺が置かれているということらしいです。
合掌・・・
ブルックナーは父親が亡くなった13歳のときから30歳までをここで過ごしたそうです。そして、遺言で教会のパイプオルガンが聴こえるところに埋葬されることを望んだとのことです。彼の音楽の魂はこの教会とパイプオルガンとともに育ち、生き、そして今は永久に眠っているんでしょう。
今度は前方の空間を眺めます。天井画で埋めつくされた天井のドームが連なり、白い壁は美しく装飾され、教会とは思えない豪華さです。

少し小型のオルガンが前の方の左右に2台もあります。どう使い分けるんでしょう。
これが左の壁の2階にあるオルガンです。これも美しい装飾で飾られています。

その向かい合わせの右の壁にあるオルガンも同様に素晴らしいです。

最前部のドームです。

教会の内装は豪華そのものです。壁はスタッコ(漆喰装飾)造りで、特にスタッコの天使像は素晴らしいものです。

天使像を主要モチーフにして、草原を思わせるモチーフで全体を構成している見事なものです。

今年の4月にヴュルツヴルグのレジデンツWürzburger Residenzで見たスタッコを思い出しました。
そして、彩り豊かな天井画です。もちろん定番のだまし絵の技法で見事に立体感を出しています。

近くでよく前方のオルガンを見ると、可愛い天使像で飾られています。

目でも耳でも楽しめ、とてもよいブルックナー詣でになります。
帰りのバスの時間が迫ってきたので、聖フローリアン修道院Stift St.Florianを後にします。
教会を出て、修道院の建物に沿って出口に向かいます。雲ひとつない絶好の秋空です。

出口を出る前に、もう一度聖フローリアン修道院及び教会の全景を眺めます。こういう建物を《壮麗》と表現するんですね。

出口(入るときは入口ですが)には歓迎の表示板があり、敷地内の概要図も描かれています。来たときは気持ちが高揚していて、気が付きませんでした。

さあ、バス停に急いで戻りましょう。12時30分のバスを逃すとまた1時間バスがないんです。
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