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これぞチャイコフスキー:テミルカーノフ&サンクトペテルブルク・フィル@サントリーホール 2014.1.29

実に聴き応えのあるチャイコフスキーでした。納得の演奏です。特にこれと言ったポイントがあるわけではないのですが、音楽性に満ちあふれていました。もちろん、サンクトペテルブルク音楽院出身の精鋭ぞろいのオーケストラですから、テクニックは素晴らしいのですが、そのテクニックを誇示するわけではなく、あくまでも音楽を前面に出した演奏だと感じました。チャイコフスキーの交響曲第4番を聴くとき、saraiはやるせないメランコリックさが堪らなく好きなんですが、今日の演奏はそれが実に自然に表現されていて、胸にじわっと沁み込んできました。愛聴盤のムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルの演奏は1961年頃のものですから、もう50年以上も昔の演奏です。しかし、サンクトペテルブルク・フィルは政治体制の変動で名称こそ変わりましたが、レニングラード・フィルと同じ血を引き継ぐオーケストラで50年以上経った今も脈々とロシア音楽の伝統を守っています。経済体制は西欧化されたかもしれませんが、音楽文化はロシアの土臭さというか、根っ子にロシアの大地の逞しさを持っているように感じます。チャイコフスキーの音楽も都会のスマートさとロシアの大地に根付いた郷愁のようなものをないまぜにしているように思います。つまり、サンクトペテルブルク・フィルがチャイコフスキーを演奏するとぴったりと波長が合う感じなんです。テミルカーノフも1988年にムラヴィンスキーの後を継いで音楽監督になって25年以上も経ち、サンクトペテルブルク・フィルと一体化して、見事にコントロールしています。テミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルの共通基盤は音楽を愛する心であると感じます。それが如実に現れたのが、アンコールのエルガー《愛のあいさつ》です。ロシアなまりの響きでなんとも優しい音楽を奏でます。表現方法は違っても音楽に国境はないと思えます。それは音楽への愛です。指揮をするテミルカーノフの何とも優しげな表情は音楽への愛をオーケストラのメンバー一人一人と共有するものです。saraiも気持ちだけはそのお仲間に加えてもらい、ハッピーな気分に浸りました。嬉しくなって、saraiが盛大に拍手していると、第1ヴァイオリンのおばさまと目が合ってしまいました。じっと見られて、どぎまぎです。最後にメンバーが退出するときも、saraiに軽く会釈をされてしまいました。本当に音楽には国境はありません。あるのは音楽を愛する心だけですからね。とても気持ちのよいコンサートでした。

そうそう、このコンサートが今年最初のサントリーホール通いになります。昨年は勘定したらサントリーホールに16回通っていました。今年も多くなるでしょう。サントリーホールは今やsaraiのホームグラウンドです。今度の日曜日にもまた2回目のサントリーホールになります。そう言えば、今日、サントリーホールに行ったら、新しい周辺施設ができていました。ART KITCHENというミニ地下街で地下鉄南北線の六本木一丁目の駅を出て左のところです。ずっと工事中だった歩道橋の工事と並行して作っていたようです。1月14日にオープンしたそうで、まだオープン2週間。福島屋というミニスーパーを中心にバルやイタリアン、中華などの飲食店が営業しています。早速、中華の童童というお店でご飯を食べました。土鍋焼き炒飯が看板メニューでベースとなる炒飯とトッピングを選びます。saraiは最も標準的なシンプル炒飯(580円)と5目のトッピング(400円)、それにサイドメニューの白湯スープ(50円)を注文。炒飯とトッピングは石焼ビビンバの感覚で混ぜ混ぜしていただきますが、これの美味しいこと。お勧めです。白湯スープはラーメンのスープそのものでカップ1杯50円は申し訳けないほどの美味しさ。まずはこの組み合わせで騙されたと思って食べてみてください。なお、お店からは何もいただいていないので、正直な感想です。

いかんいかん、話を音楽に戻し、ここでとりあえず、今日のプログラムを紹介しておきます。

  指揮:ユーリ・テミルカーノフ
  管弦楽:サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団

  カンチェリ:アル・ニエンテ~無へ

  《休憩》

  チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調Op.36
   《アンコール》エルガー:愛のあいさつ
          ストラヴィンスキー:組曲《プルチネッラ》より第7曲《Vivo》

最初のカンチェリ作曲の《アル・ニエンテ~無へ》はテミルカーノフに捧げられた曲。もちろん、初めて聴きました。現代曲ですが、しっかりとトナーリティはあり、基本は短調の曲です。短いフレーズが途切れ途切れ演奏されますが、美しく物悲しい音楽です。まるで、救いのない悲しみに満ちたロマンチックな映画音楽みたいに感じます。最後は爆発し、カタルシスに至るかと思いきや、また、音楽は沈み込んで、うら悲しく終わります。綺麗な男女のダンサーがバレエを踊れば、胸にジーンとくるかもしれません。悲恋物語です。

チャイコフスキーの交響曲第4番は前述したとおり。第1楽章終盤でのテンポ急変は見事。ヴァイオリンの高速フレーズでの一糸乱れぬ合奏力は世界でも屈指のものです。第2楽章のメレンコリックさには参りました。冒頭の木管であれほど聴かせてくれる演奏は記憶にありません。第4楽章の終盤は第1楽章の終盤と同様にヴァイオリンの高速演奏に気持ちが高揚していきました。圧巻のフィナーレに感動! メランコリックさはオペラ《エウゲニ・オネーギン》に通じるところを感じました。

このコンビのCDを購入したいと思いましたが、第4番~第6番のセットCDは1992年演奏のもの。最新盤のリリースをお願いしたいところです。DVDは5年ほど前のものが出ていました。
次はゲルギエフ指揮のマリインスキー劇場管弦楽団でチャイコフスキーを聴いてみたいところです。今秋の公演では、ショスタコーヴィチとストラヴィンスキーのようですね。これらも魅力的ですが、チャイコフスキーも聴きたいですね。先日、読者の皆さんにお願いしたアンケートでは結局、好きな作曲家のトップは何とチャイコフスキーでした。かくいうsaraiも子供のときから好きですよ。1番好きではありませんけどね。





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ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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