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オルセー美術館は不完全燃焼、凱旋門とモロー美術館で挽回

今日もゆっくりのお目覚め。
お~、青空です。気持ち良くパリ散策が出来そうですね。夜、アビニィヨンに向けて出発するまでパリを楽しみましょう。

明日からは印象派の画家たちが憧れたプロヴァンスです。というわけで、印象派を見に、オルセー美術館に出かけましょう。オルセーが見えてきました。以前は、オルセーの建物に沿って長い行列ができていたのですが、入口が変わったそうで、行列は見えません。が、新しい入り口にも、それほどの行列はありません。人気が無くなった?中に入っても、何だか雰囲気がおかしいです。館内案内をもらおうとインフォメーションに行くと、改装中のため、日本語の案内書はないとのこと。えぇ、改装中!道理で何だか雑然としているのですね。。とはいえ、ここにあるのは印象派の珠玉の作品群。ゴッホ、ゴーギャン、モネ、ルノワールなどの名作が綺羅星のごとく並んでいることには違いがありません。もうひとつ、saraiが喜んだのは、マーラー展をやっていたことです。会場になった部屋にはマーラーの交響曲第4番が流れていました。日本に戻ったら、すぐに聴く予定の曲です。また、ロダン作のマーラー像がありましたがマーラーの魂を感じさせる秀作でした。

では、そろそろお昼のランチです。
向かった店は謎の休業中でしたが、代わりにガイドブックから見つけたレストランはビルの5階にあり、ポンヌフが正面に見え、空とセーヌ川が一望できる見晴らし抜群のお店「コング」。
セーヌ川に近い席に案内してくれたので、そこからはポンヌフとセーヌ川が見えます。さて、料理ですが、色んな料理を組み合わせたプレートがあり、刺身やマグロのタルタルなどの和風のものも含めた料理が食べられそうです。配偶者はUDON(うどん)も食べてみようと提案。白ワインももちろんオーダー。なかなか美味しいお刺身でしたが、うどんが絶品でとても美味しく、味付けが一体何なのか最後まで不明でした。ちなみにうどんにはお汁はなく、ソースがかかっているだけ。讃岐のぶっかけうどんみたいですが、醤油味ではありません。ただし、このうどんは日本では考えられない高価ですから、ソースの食材がよいものを使っているのでしょうね。


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さて、美味しいランチで身も心もよみがえり、少し観光モードにはいります。
昨日果たせなかった凱旋門に上ってみることにします。メトロで凱旋門の駅に降り立ち、凱旋門の下に出ました。カルト・ミュゼが有効なので、チケットの行列に並ばずにすっと凱旋門の内部にはいれます。ここからぐるぐる螺旋階段を上り、展望台を目指します。いやはや、心臓ばくばくで疲れ果てました。それでも上からは360度パリの市内が見渡せ、景色が素晴らしい! モンマルトルの丘の上のサクレクール寺院、エッフェル塔、金色に輝くアンバリッド、シャンゼリゼ通りもまっすぐに伸びているのが見渡せ、コンコルド広場のオベリスク、その向こうにはチェイリュリー公園とルーブル美術館の巨大な建物が見えます。


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探すとパリオペラ座(ガルニエ)も見えます。シャンゼリゼ通りの裏のほうにまわると、新凱旋門とそのまわりの高層建築が異様に感じられます。

凱旋門の次は予定通り、ギュスターブ・モロー美術館に向かいます。
ギュスターブ・モロー美術館はモローの自宅がそのままの形で美術館になったもので、高級アパートメントが立ち並ぶ一角にあります。あまりにも周りの風景に溶け込んでいるので、思わず通り過ぎてしまいました。ようく見てみれば、フランス国旗が出てました。ドアを開けて入ると受付です。二階は自宅で見学もできるらしいのですが、部屋には鍵がかかっていて入れません。そのまま三階に上がります。上がったとたん茫然としてしまいました。かなり広い空間なのですが、すべての壁がモローの作品で埋め尽くされています。しかも大作ばかりです。特徴的なモローの作品ばかりです。次の階も同様にモローの世界が広がります。一目でモローの作品と思われるものばかりなのですが、よく見ると、ほとんどが未完成です。でも十分鑑賞に値する出来栄えです。何故にこんなに未完成の作品ばかり残したのでしょう。ルーブルで見たモローの「オルフェ」や、昨秋大原美術館で見たものはすごく小さな作品でしたが、それは素晴らしいものでした。モローの緻密な画風ではこんな大作は仕上げられないというか、全体の構想がほぼ出来上がればそれでもいいのかもしれませんね。でも、完成品を見てみたかったですね。
というふうに色んな思いに駆られ、芸術家は如何に芸術のため一筋に身を捧げ尽くすものかとしみじみ感じながら、時を過ごし、そろそろおいとましよう。

ここからは歩いてホテルまではすぐでした。ホテルで預けておいたスーツケースを受取り、また、メトロを乗り継ぎ、リヨン駅に向かいます。メトロの駅の階段でエスカレーターのない部分もかなりあり、重いスーツケースを抱えての移動は体力を消耗します。タクシーに乗ればいいのですが、あくまでも公共交通機関で旅のコストを抑えるのもひとつのこだわりです。

リヨン駅につくと、チケットを買ってあるTGVの時間までは2時間弱もあります。それでも、1時間半ほど待つと乗車になりました。
流石にTGVのファーストクラスは立派です。
定刻にTGVは発車しました。行き先はマルセイユ行ですが、途中はアヴィニョンまでまったく停まらないようです。2時間40分です。割り切りが凄いですね。途中にはリヨンとかの大きな街もあります。まあ、お蔭で早く着くので有り難いことです。
アヴィニョンには予定通り着きました。アヴィニョンの市街地へはシャトルバスが出ています。

無事に予約していたホテルにチェックイン。もう遅いので早く寝て、また、明日はアルルとアヴィニョン観光です。まさに体力勝負の日々が続く旅です。みなさんの応援もよろしくお願いします。
オヤスミナサイ・・・でも、土曜の夜で街一番の繁華街は若者の熱気でうるさいぞ!


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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
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07/08 18:59 sarai

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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

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コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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