ジェノヴァの底力、パルマの美味しい料理
さぁ、ジェノバ散策に出かけましょう。一番の旧跡の残るガリバルディ通りに向かいます。
白の宮殿、ドーリア・トゥルシ宮殿、赤の宮殿にはいりましたが、いずれも1級の美術品や天井画、調度品に彩られ、豪華で重厚です。最後の赤の宮殿で屋上にあがると360度のパノラマが楽しめ、ジェノヴァ中の景色がよく見えます。港までよく見え壮観でした。

ところで時間のない中、これらの宮殿にはいった目的はドーリア・トゥルシ宮殿(今は市庁舎)に展示してある伝説の大ヴァイオリニストのパガニーニのヴァイオリンが見たかったからです。パガニーニが生前愛用していたガルネリ作成の名器です。実はこの後に向かうパルマにパガニーニのお墓があるというのは偶然にしてはできすぎかも・・・

さて、次はサン・マッテオ広場の教会を見て、今度はフェッラーリ広場に移動。ここのは規模の大きい噴水が噴出していてびっくりです。ここからはもうホテルも近いはずですが、少し行くと見慣れた場所に出ました。ホテルのあるフォンターネ・マローゼ広場です。まだ、駅に向かうには少し時間があったので、昨夜のレストランに行き、昨夜は満腹で食べられなかったデザートを食べ、2日間でコースを完成させました。
ホテルで荷物を受取り、広場にいたタクシーで駅に向かいます。駅では駅前の広場にあるコロンブス像とご対面。コロンブスはジェノヴァ出身なんです。

短時間でしたが、ジェノヴァを見て歩き、その底力というか歴史を感じて、圧倒されるものがありました。恐るべしジェノバです。
さて、パルマまでの列車に乗ります。定刻にミラノ中央駅の2つ手前のミラノの乗換駅に到着。パルマ行に乗り換えます。
ようやくパルマに到着です。ホテルまで10分ほどを歩きます。なかなかおしゃれなホテルです。どんどんホテルがよくなりますね。というかパリがあまりにも狭かった・・・。
ホテルに荷物を置くと、すぐに出かけます。だって、パルマを明日10時過ぎには出発するので、観光は今日の内に済ませておかないといけません。ここにはコレッジョが天井画を描いた教会があるのです。
パルマ大聖堂はファサードが古古しく年輪を感じさせますがどっしりとした素朴な印象です。

大聖堂に閉まる前に早くはいろうと気がせきます。でも、まだ1時間以上開いているようです。内部にはいって、横手の階段を上がり、見ると、天井の中央がよく見え、昇天するマリアの有名な絵がありました。この大聖堂のかなりの部分がコレッジョの手になるものと見ました。だまし絵の手法に基づき、平面的な絵で凹凸感を見事に表現しています。かのミケランジェロのシスティーナ礼拝堂も真っ青の出来でした。コレッジョ恐るべし!
この大聖堂の隣の8角形の洗礼堂も見学します。こちらは閉館5分前でしたが、滑り込みセーフ。またしても最後の観客になりました。我々の出たのと同時に閉館になりました。
さらに大聖堂の奥手には隣接した聖ジョヴァンニ教会があり、ここにもコレッジョの作品があります。恐る恐る教会にはいると聖職者の夕べの祈祷中でした。その美しい歌声に心を洗われながら、そっと教会を出ました。
あとはパルマのオペラハウスの建物の外観だけでも見ておきましょう。テアトロ・レージョです。なかなか立派な外観です。オペラが見られないのが残念ですね。
時間になり、レストランに向かいます。レストランではもちろん、この地の名物のパルミジャーノ・レッジャーノ、クラテッロをお願いし、合わせて、唐辛子のきいた辛いパスタとグリーンアスパラガスをパルミジャーノ・レッジャーノで味付けしクラテッロで巻いて焼いたメインをそれぞれ1人前だけ注文。
パルマの美味しい料理に満足して、夜道をホテルまで帰りました。
明日は1日かけて、一気にパルマからオーストリアのインスブルックまで鉄道で移動です。インスブルックの少し手前ではブレンナー峠でアルプス越えです。明日はイタリア語からドイツ語に変わります。
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