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最高!エルトマンのバッハ、農民カンタータ by バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティホール 2015.9.26

昨日に続き、今日も美しい歌声に酔いしれました。同じ東京オペラシティホールに響く歌声です。昨日はフォン・オッター、今日はエルトマン。何て贅沢なんでしょう。

今年6月にアムステルダムでモイツァ・エルトマンのルルを聴き、そのときのサイン会で彼女からお誘いを受けたので、かけつけた次第です。エルトマンのバッハは期待以上の素晴らしさでした。もっと若い頃のエルトマン(今でも十分に若いのですが)はボーイソプラノ的なスープレットだったと記憶していますが、今はそのときのピュアーな高域の声の響きに加えて、中低域のふくよかな響きを持つようになったという印象です。彼女が歌ったのは、《悲しみを知らぬ人》 BWV 209と農民カンタータ《おれらの今度の殿様は》BWV 212の2つですが、どちらも素晴らしい歌唱にうっとりしてしまいました。

予習したのは、アメリングとコレギウム・アウレウム合奏団が録音した最高の1枚。こんな素晴らしいCDを聴いてしまうと、どんなものを聴いても不満足に思えるのではと危惧しましたが、これは杞憂でした。saraiの大好きなアメリングを凌駕するようなエルトマンの見事な歌唱でした。

最初に歌ったBWV 209がともかく素晴らしく、その温かみのある歌声に魅了されました。フラウト・トラヴェルソの菅きよみの独奏も絶賛ものです。同じ旋律を歌とフラウト・トラヴェルソが繰り返し、それぞれの素晴らしさを味わい尽くしました。

休憩後はこの日のメインの農民カンタータBWV 212です。これはカンタータですが、今日はオペラ仕立ての演奏です。舞台装置こそありませんが、衣装も着けて、演技入り。さすがにオペラ歌手でもあるエルトマンはコケティッシュな演技で魅了してくれます。同性である配偶者が「可愛いね!」って感嘆するほどの見事さです。それ以上に透き通るような美しい高音の歌声の響きにひたすらうっとりします。とりわけ、第14曲のアリア《クラインツォヒアー村はやさしいよい村》は絶品中の絶品。舞台に衣装を着けて登場した菅きよみのフラウト・トラヴェルソとエルトマンの美しい歌声の掛け合いは素晴らし過ぎて、感極まります。バッハの世俗カンタータって、こんなに素晴らしいものとは・・・。高揚感でうるうる状態が続くsaraiでした。そのまま、お洒落なエンディングまですっかり楽しみました。

大満足したバッハの素晴らしい演奏でした。エルトマンが素晴らしかったのはもちろん、フラウト・トラヴェルソの菅きよみも名人芸。鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏が素晴らしかったのはいつものこと。やっぱり、こういう演奏を聴くと、天才バッハの素晴らしさに感銘を受けますね。

今日のプログラムは以下です。

  ソプラノ:モイツァ・エルトマン
  バス:ドミニク・ヴェルナー
  オルガン:鈴木優人
  指揮:鈴木雅明
  管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
  演出(農民カンタータ):佐藤美晴

  J. S. バッハ

  オルガン協奏曲 イ短調 BWV 593
  《裏切り者なる愛よ》 BWV 203
  《悲しみを知らぬ人》 BWV 209

   《休憩》

  農民カンタータ《おれらの今度の殿様は》BWV 212 ※演出付

コンサート終了後、急遽、サイン会が行われましたが、すっかり音楽に感銘を受けたので、今日はパスしましょう。それにアムステルダムでエルトマンのサインをもらい、2ショットの写真を撮らせてもらったばかりだしね。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       バッハ・コレギウム・ジャパン,

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
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その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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