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saraiの音楽総決算2013:ピアノ・室内楽編

今年もブログの締めくくりはsarai恒例の音楽総決算です。

今年は国内・海外合わせて、厳選したコンサート・オペラに計72回足を運びました。それらについてはすべて当ブログで報告済みですが、今回から4回のシリーズでそれらからベストの音楽会を選んで、今年の音楽の総決算としたいと思います。
今回はピアノ・リサイタルと室内楽編です。
ちなみに昨年の結果はここです。

今年は以下をベスト5に選びました。

1位 ベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルス⑥:ハーゲン・カルテット@トッパンホール 2013.10.1
2位 ヒラリー・ハーン・ヴァイオリン・リサイタル@東京オペラシティ 2013.5.14
3位 アトリウム弦楽四重奏団_ショスタコーヴィチ・マラソン@武蔵野市民文化会館 2013.12.1
4位 マレイ・ペライア・ピアノ・リサイタル@サントリーホール 2013.10.24
5位 バッハ・ヴァイオリン・ソナタ全曲:ツィンマーマン@トッパンホール 2013.10.6

ハーゲン・カルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルスはsaraiの生涯の財産とも言える素晴らしい音楽体験でした。同じ年にティーレマン指揮ウィーン・フィルのベートーヴェン交響曲チクルスも聴けたのは奇跡とも思える音楽的事件だったと思います。今回の弦楽四重奏曲チクルスは特にベートーヴェンの最高傑作である後期の第13番、第14番、第15番の音楽の高みと言ったら、驚くべきものでした。なかでも最終日の第13番はフィナーレの第6楽章をオリジナルの大フーガに据えた演奏でしたが、その凄まじい気魄の演奏には圧倒的な感動を覚えました。チクルスのラストにこれを持ってきた意図が納得できるものでした。チクルスの1回目から5回目の詳細記事は以下に書きました。

 1回目
 2回目
 3回目
 4回目
 5回目

ヒラリー・ハーン・ヴァイオリン・リサイタルはともかく、バッハのシャコンヌが素晴らしい演奏で衝撃的でした。モーツァルトもフォーレも素晴らしく、一層、ヒラリーの魅力を感じてしまいました。音楽的だけでなく、容姿もますます磨きがかかってきました。その美しい体を揺らしながらの美しい演奏には、もうぞっこんです。本当はこちらを1位にしたかったところですが、ヒラリー・ハーンはまだ今後も素晴らしい演奏を聴き続けていくことになりますので、今回だけは2位としました。なお、今回はみなとみらいホールと東京オペラシティの両方のリサイタルを聴きましたが、2回目の東京オペラシティでのリサイタルがベストでした。1回目のみなとみらいホールのリサイタルの詳細記事はここ

アトリウム弦楽四重奏団のショスタコーヴィチ・マラソンと銘打ったコンサートは1日でショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲、全15曲を演奏してしまうという破格のもの。朝の11時から夜の10時までの超ロング・コンサートでした。ショスタコーヴィチの創造力の頂点をなす第8番、第9番も素晴らしかったのですが、後期の第13番、第14番、第15番が最高の演奏でした。それって、上記のハーゲン・カルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルスみたいですね。最後の第15番は照明をすべて落として、真っ暗な中、ステージ上の譜面台の明かりだけがぽーっと光っているだけの幻想的な演出。ショスタコーヴィチの死の前年に作られた作品にふさわしい演奏でもありました。聴き通すのに疲れましたが、ショスタコーヴィチの音楽と人生の真髄に触れた思いに感動しました。このコンサートもハーゲン・カルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲チクルスに匹敵するレベルの素晴らしいものでした。

ペライア・ピアノ・リサイタルは迫力のある演奏スタイルでペライアの別の一面を聴いた思いでもありました。素晴らしかった反面、彼の美質であるピュアーなタッチの響きが損なわれていた感もあり、今後、ペライアが年輪を重ね、力の抜けた演奏スタイルに熟成していくのを期待していきたい気持ちにもなりました。音楽は難しいものです。

ツィンマーマンのヴァイオリンによるバッハ・ヴァイオリン・ソナタ全曲の演奏は演奏者自身の個性を抑えて、バッハの音楽そのものを浮き立たせて表現するという、うーんと唸らせるようなリサイタル。おかげでバッハの天才ぶりをたっぷり堪能しました。ピアノのパーチェもツィンマーマンと同様の意識での演奏。見事なプロの技、そして、音楽性に感銘を受けました。

以上のほかに、次点として、もうひとつ。

ミシェル・ダルベルト・ピアノ・リサイタル@横浜上大岡ひまわりの郷ホール 2013.11.24

ドビュッシー、ラヴェルのフランスものの物凄い演奏に驚嘆。特にラヴェルの《夜のガスパール》は気魄に満ちた凄絶な演奏で、大変感動しました。以前、アンリ・バルダの演奏でフランスのピアノ音楽で初めて、感銘を受けましたが、それ以上とも思える演奏でした。

今年は素晴らしい室内楽を聴くことができて、幸せな1年でした。

次回はオペラ・オペレッタ編です。

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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