fc2ブログ
 
  

ヴュルツブルクはフランケンワインの街:世界遺産レジデンツを見る

2011年4月19日火曜日@ヴュルツブルク~フランクフルト/2回目

フランケンワインの購入も終え、ヴュルツブルクWürzburgへ来た目的は果たせました。あとは余裕でヴュルツブルク散策です。

まずはレジデンツResidenzに行きましょう。このワインショップからはそう遠くありません。大きな通りテアター通りTheaterstraßeを進むと・・・えっ!と驚きます。


Lj99oqYRHHd761.jpg



これは本物の人間ではありませんでした。少し遠くからだと絶世の美女に見えるのですけどね。

まっすぐ通りを進むと壮大なレジデンツの建物に出ます。レジデンツは歴代の司教たち(ヴュルツブルクの領主)の宮殿で、ユネスコ世界遺産に指定されています。


xEN1AG83Wp0c78.jpg


ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


2011093001.jpg



近くに寄ってみると、全体の建物が1枚の写真に収まらない程、巨大です。建物が意外に新しそうに思えるのは、第2次世界大戦で破壊された後に再建されたためでしょう。


J7JU5ieyHO7830.jpg



建物前の広場には、フランコニアの噴水Frankoniabrunnenがあります。フランコニアFrankoniaって、フランケン地方の守護神です。このレジデンツ広場Residenzplatzもユネスコ世界遺産に指定されています。


dZ9QnUXmkv5cd3.jpg



建物の中央の引っ込んだ部分から内部にはいります。


1W_564oeodc3f3.jpg



チケットを買って(クレジットカードの機械はあるのにキャッシュオンリーと言われました)、入場です。料金は一人7.5ユーロです。
最初に入った大きな部屋(庭園の間Gartensaal)では、アントニオ・ボッシの素晴らしい漆喰装飾にびっくり。すごく豪華で立派です。天井画も同様に素晴しいです。この天井画はヨハン・ツィックの作です。


DVHdifXCyx7978.jpg



ここで天井画を眺めながらきょろきょろしていると、男性が寄ってきて話しかけてきました。日本人の青年です。「日本の方ですか? よろしければ、僕はドイツ語が話せるのでガイドの説明を通訳しましょうか?」とのことです。えっと驚きますが、その青年をしっかりと見直すととても真面目そうで、ドイツ人に負けないくらい背の高い若い子です。嬉しいお申し出なので、とりあえずお言葉に甘えちゃうことにします。あとで聞いてみたら、東京の高校2年生(某有名私立高校)で、自分のこれからの進路を模索するためにドイツに1年間の予定で留学しており、半年経ったところだそうです。ハンブルグから少し離れた地方の小さな街にホームステイしており、この日はホストファミリーと一緒にここに来ているそうです。ホストの方もとても厳格で真面目そうで、親切に案内・説明していただきます。このホストの方自身が建築の専門家(古い建物の修復も手がけているとのこと)なので、レジデンツのガイドの代わりに細かく説明していただきます。ただし、奥の方の部屋はガイド付きでないと入れない(ツアーでないけど一緒に入っちゃいました)とのことで、そこだけはガイドに付いて説明を聞きます。

レジデンツですが、一番重要な部分は中央にある部分で、そこは奇跡的に戦災にあわなかったそうでオリジナルの素晴らしいものが見られます。先程の庭園の間の隣はとても天井の高い玄関ホールで、そこから2階へ続く階段の間Treppenhausがレジデンツで最も有名なものです。この階段の間はドイツバロックの天才建築家バルタザール・ノイマンの傑作です。圧倒的な迫力と優美な美をあわせもっています。


vI3V3Oe6Le3707.jpg



さらに、ここの天井に描かれたベネチア派の巨匠ティエポロのフレスコ画は世界で一番大きいフレスコ天井1枚画です。4辺にそれぞれヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジアという4大陸を描いています。いやはや、本当に大きい!


VPhixog6KYf27a.jpg



アジアの端は中国、日本だということですが、残念ながら日本を思わせる部分は見いだせません。まあ、ティエポロは見てもいない世界を想像で描いているので仕方ありませんが、それで芸術性を損なっているわけではなく、素晴らしく見事な芸術作品に仕上がっています。

階段を上がった2階には、まず白の間Weißersaalがあります。天井と壁面は恐ろしく手間のかかったスタッコ(漆喰)飾りで覆い尽くされ、それは見事で感嘆します。ここを作り上げたのも1階の庭園の間を漆喰で飾ったアントニオ・ボッシですが、庭園の間以上に全面が漆喰の飾りで覆い尽くされ、とても素晴らしい作品です。ボッシは10カ月かけてこの部屋を完成し、その過酷な作業で精神錯乱に陥り、3年後に亡くなったということです。芸術の道は厳しいですね。

続く皇帝の間Kaisersaalは一番豪華な部屋でふんだんに黄金が使われ、ノイマン、ティエポロ、ボッシの3人トリオが力を合わせて作り上げたものです。


epDpU6Xnp5f574.jpg



この先がガイドの案内でないと通してもらえないところ。なかでも鏡の間Spiegelsaalは鏡がきらきらと輝き、美しい部屋です。


fPTEDfsjQQ4f7b.jpg



ここは戦災で崩れ落ちたものを修復したそうです。鏡を始め家具調度は事前に地下に運び出していたそうで、それらはオリジナルとのことです。いずれにせよ、ドイツ人の文化財の修復にかける執念と粘り強さには感服するのみです。ミュンヘンもしかり、ニュルンベルグもしかり、以前訪れたドレスデンもしかりです。いずれベルリンも再訪して、どんなに変わったか、あるいは変わらないようにしたかをこの目で確かめたいと思います。

ここで日本人の高校生とそのホストのドイツ人に感謝の握手をしてお別れです。お蔭でレジデンツをよく理解して見てまわることができました。この旅でも色々な人達のお世話になりました。人との交流も旅の楽しみのひとつですね。

レジデンツには美しい庭園もあります。この宮廷庭園Hofgartenもユネスコ世界遺産に指定されているものです。庭園は眺めるだけに留めました。


_wHjo26Gz3786e.jpg



レジデンツを出て、最後にレジデンツ広場の端を下がれるだけ下がって、写真を撮ってみますが、残念ながら、建物の両端は切れてしまいます。


7DavwgIGTSf16d.jpg



これでレジデンツ見学も完了。ヴュルツブルク散策はまだ続きます。


↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

ミケランジェロさん、saraiです。

遅レスで申し訳けありません。敬愛するジョナサン・ノットをご評価いただき、ありがとうございます。

相変わらず、独自の音楽探求を続

06/23 23:50 sarai

こんにちは。

ジョナサン・ノット氏の公演鑑賞を拝読したく参りました。毎回とても沢山の公演記録を私達に届けて下さり、ありがとうございます。

マエストロは数年前のイ

06/14 08:27 michelangelo

えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR