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ブダペストの2日間:ブダペスト西洋美術館~モネ、ゴーギャン、ボナール、ドニ

2013年5月31日金曜日@ブダペスト/9回目

ブダペスト西洋美術館Szépművészeti Múzeum(ブダペスト国立美術館)の充実したコレクションの紹介の続きです。
今回はモネ、ゴーギャン、ボナール、ドニの作品を見ていきます。

これはモネの《釣舟》です。1886年頃、モネ45歳のときの作品です。1874年の第1回印象派展からは10年以上の月日も過ぎ、愛妻カミーユとも死別し、居をジヴェルニーに構えたのは1883年のことで、この絵はその3年後の作品です。この頃、モネは頻繁に旅をしており、この作品も旅先で描いたのでしょう。3艘の釣り船は荒々しい波にさらされています。これはモネの心境なのでしょうか。


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これはモネの《秋咲くリンゴの木》です。1879年頃、モネ38歳のときの作品です。上の作品に先立つこと7年の作品。パリからはセーヌの50kmほど下流にある小さな村ヴェトゥイユで暮らしていました。この作品はそのあたりの風景でしょうか。やはり、モネにはこういう風景が似合いますね。


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これはゴーギャンの《雪に覆われた庭》です。1879年頃、ゴーギャン31歳のときの作品です。ゴーギャンはこの頃は株式仲買人(証券会社の社員)として働くかたわら、日曜画家として絵を描いていました。この絵もとても綺麗な風景画ではありますが、後のポン=タヴァン派のリーダーとしての新しい作風の特徴は見られません。


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これはゴーギャンの《黒豚》です。1891年、ゴーギャンが43歳で憧れていたタヒチに渡ったときの作品です。画業に専念し、ポン=タヴァン、ゴッホとの共同生活を経た後の作品です。ポン=タヴァン派の特徴であるくっきりした輪郭線で描かれ、南国の島の明るい色彩が印象的です。平面的な描き方も顕著に見られるようになってきました。


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これはボナールの《午餐》です。1899年頃、ボナール31歳のときの作品です。ボナールはゴーギャンを師と仰ぐナビ派の中核的存在です。この作品は最も日本浮世絵からの影響が感じられる作品です。テーブルや人は画面の端で断ち切られた構図になっていますが、伝統的な西洋絵画ではなかったものです。色彩は落ち着いた茶系なのもこのころまでの特徴で、この直後には華やかな色彩の絵画に変わっていきます。


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これはボナールの《祖母と子供》です。1894年頃、ボナール26歳のときの作品です。上の作品と同様にテーブルも祖母も画面から大きくはみ出していますね。「日本的なナビ」と呼ばれる所以です。


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これはドニの《母の喜び》です。1895年、ドニ25歳のときの作品です。ドニもナビ派を代表する画家のひとりです。絵画作品は見たものをそのまま描くのではなく、精神創造活動の賜物という信念を貫いています。この作品はドニらしい特徴が諸処にうかがえる作品です。特に白の衣服のこんもりとした質感は素晴らしいですね。


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ブダペスト西洋美術館(ブダペスト国立美術館)のコレクションの紹介はさらに続きます。



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