ミュンヘン~レーゲンスブルグ~バンベルク~ドレスデン:フライシングの髭のおじさん
レーゲンスブルグRegensburg行の電車の時間に間に合うかどうか、微妙なところです。白ソーセージとシュパーゲルに時間をかけ過ぎました。急いで地下鉄のマリエンプラッツ駅Marienplatzに向かいます。新市庁舎Neues Rathausが見えてきます。

マリエンプラッツ駅の地下鉄の入り口の前までやってきました。急ぎましょう。

階段を駆け下ります。

ようやく、ホームに向かう長いエスカレーターに乗ります。

しかし、ミュンヘンの地下鉄はホームがややこしいんです。ややこしいということは思い出しますが、その中身が思い出せず、なかなか思うように動けません。上りと下りでホームの階が違うし、電車から降りるホームと電車に乗るホームも違います。走り回った挙げ句にたどり着いたのは、乗りたい電車の降りる方のホーム。そこへ電車が入ってきてしまったので、降りる人に紛れて乗せてもらいます。ごめんなさい、時間がないんです。ミュンヘン中央駅München HBFにはすぐに到着。しかし、ホテルに荷物を預けてあるので、ホテルに戻る必要があります。残り時間15分です。ホテルまでは5分ほどなのですが・・・こんなときに日頃の努力の差が出ます。ダッシュしている配偶者の後から追いかけるsarai。配偶者がホテルに駆け込むと、レセプションのスタッフは接客中。ここが難関です。悪くすると、接客が終わるまで延々と待たなければいけません。配偶者は得意のアイコンタクトで、カバンが欲しいことを訴えます。なかなか気の利いたお兄さんで、接客しながら、カバンを取りにいってくれます。ダンケシェーン!
さあ、駅までダッシュで戻ります。荷物を引きながら走り、saraiはもう体力的に限界です。何とか電車に間に合うと踏んだsaraiは横着して歩いてしまいます。配偶者はしょうがないねという感じで呆れています。それでも早足で駅に向かい、何とか予定の電車に乗ることができます。レーゲンスブルグ行の電車の発車3分前くらいです。余裕!余裕!と強がるsaraiです。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

先にバイエルンチケットを購入しておいたことが功を奏しました。とてもチケットを購入する暇などありませんでしたからね。
電車の中ほどに連結されている大好きな2階建て車両(1車両だけです)に乗り込みますが、これがやはり、それなりに混んでいて、四人がけに一人で座っていたおじさんに相席をお願いし、荷物をスペースを見つけて片付け、席に座ったとたんに列車は動き出します。
息を切らし、汗をかいてのドタバタです。一息ついた頃、お向かいの人が話しかけてきます。ドイツ語か、英語かしゃべれるかい?ということです。もちろん、お互いの共通語は英語。この辺りの大洪水も話題になります。晴れたのは昨日一日だけだったようで、今日も怪しいし、まだまだ危険は続くだろうとのこと。この方の地下室も浸水したようで、ワインが駄目になり、水を汲み出すのに大変だったとのこと。ワインはどれくらいセラーにあったのか尋ねると、彼は言葉に詰まり、隣席の若い人に助けを求めて、ファーニチャーという単語を思い出すことができました。木製の小さな家具にはいっていたので、たいした本数ではなかったようです。それでも被害は被害です。でも、彼が言うには、「天候は仕方がない。時々神様がこんなことをなさるんだよ」。優しく人を包み込むような話し方と風貌(お髭が素晴らしい)。saraiが、良いお爺さんだねというと、配偶者はビックリしています。絶対に私達より若いわよというのが配偶者の意見。saraiが彼に「ところでおいくつですか?」と聞いてみると、56歳でした! 逆にこっちの歳も聞かれますが、いくつに見えるかと聞くと、同じくらいの歳だろうとのこと。saraiの年齢をいうと、納得顔で、若いねと社交辞令を言ってくれます。saraiがはるかに年齢を重ねています。
いろんな話をしているうちに、彼が降りる駅フライシングFreisingに到着です。

彼のプラットホームを歩いていく姿を見ると、やはり、彼は若いですね。

電車はフライシングの駅を滑り出します。

とっても緑の美しい綺麗な街です。

ところで、この列車はレーゲンスブルクに向かう車両とプラハPrahaに向かう車両とに途中で分かれます。私達はたまたま正しい車両に乗っていますが、ちょっと向こうに座っていた四人組は車掌さんに言われて、途中でプラハ行きの車両に移っていきました。車掌さんが、検札のときに、外国人旅行者と見ると行き先をチェックしているようですね。もちろん、我々も聞かれましたが、こちらが答える前におじさんが「彼らはレーゲンスブルクに行くよ」って言ってくれました。車掌さんのこういう厳格で丁寧な対応・・・さすがドイツ人です。
フライシングを出ると、緑の野原が広がります。

森の中に大きな水たまりが出来ています。大雨の影響です。

電車は順調に走り、ランツフート駅Landshutに到着。

この駅で電車の中はガラガラになります。

乗客の減った電車はランツフート駅を出発。

ランツフート駅を出ると電車はイーザル川を離れて、緑の大平原の中を走ります。また、怪しい空模様になってきます。

面白い看板を見つけます。お寿司の宣伝です。もはや、お寿司はヨーロッパでは一般的なメニューですね。

ノイファールン駅Neufahrnを通過。

空を見上げると、鳥の群れが見えます。異常な気象に鳥たちも反応しているのでしょうか。

ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

もうすぐ、レーゲンスブルクです。
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