ドレスデンで音楽・美術三昧:美味しいザクセン料理、そして、感動のオペラ《ばらの騎士》
念願のツヴィンガー宮殿Zwingerの2階のテラスの散策を終えたところで、ランチをいただきましょう。そもそも、夜のオペラに備えて軽くランチをするつもりで出かけたのに、意外に歩き回ってしまいました。ランチはお手軽にホテルの近くのザクセン料理のレストラン、ゲンゼディープGaststätte Gänsediebにしましょう。
何にしようかと悩んでいると、レストランのお姉さんが広げてあった観光案内書のそのお店の欄の記事を指差して、これはメニューのこれよと教えてくれます。なんとも気の利いたお姉さんですね。それに、目ざとい! それにしましょう。他には、今日のメニューの中から1品を選びます。
まずはドリンクを選ぶのがヨーロッパの仕来りです。saraiはもちろん、大好きなドイツの白ワイン。配偶者は何とドイツはビールだわねっていうことです。余程、ミュンヘンで飲んだビールがお気に召したようです。
saraiのワインは地元マイセン産のリースリンクMeissner Riesling Q.b.A、配偶者のビールは生ビールのBardeberger Pilsner。

日陰になっているテラス席に陣取っています。さきほどの気の利いたお姉さんがよそのテーブルの会計中です。ドイツ人らしく、綺麗な金髪ですね。

このレストランはアルトマルクト広場Altmarkt Platzのお隣の路地ヴァイセガッセWeiße Gasseに面しています。この路地には色々なレストランやカフェが軒を連ねています。路地の向かいには、ステーキハウスが見えています。

やがて、料理が運ばれてきます。
これはレストランのお姉さんが教えてくれた、このレストランの名物料理のザウアーブラーテンDresdner Sauerbratenです。ドレスデン風のローストビーフなんですが、酸っぱいワイン煮のキャベツとお肉の相性がとても美味しいんです。

これは今日のメニューのシュヴァイネルーラーデSchweineroulade、これもこのレストランの名物のようです。ドレスデン風の豚肉のロール巻です。添え物にライスが敷き詰められているのもポイントです。

とても美味しくて、二人とも完食、完飲です。ふーっ。

さあ、食べるものは食べたし、会計して席を立ちましょう。長閑な路地の風景です。

ホテル近くに戻り、アルトマルクト広場の方を見るとなにやらSushi-Barの文字が目に入ります。これは気になりますね。ちょっと覗いてみましょう。

店の中は閑散として、和食の店の雰囲気はありません。あれっ・・・。

東洋風の人形が飾ってはありますが、日本とは関係なさそう。

それでも、お店に寿司のカウンターもあり、注文するとその場で職人さんが握ってくれます。これは夜食用に持って帰りましょう。
ここまでの散策のルートを地図で確認しておきましょう。

ホテルに戻って一眠り。配偶者は早めに起き出して、着物を着ます。今日も帯がなかなか結べないようで、saraiも手を貸してしまいます。いいんですよ。
気合いを入れてゼンパーオパーSemperoperに出かけます。劇場広場Theaterplatzに到着。ゼンパーオパーの建物はますます美しく感じます。

入り口付近は着飾った男女が今や遅しと開場を待っています。

開場になり、かぶりつきの席につきます。ステージは目の前。美しい緞帳が下がっています。

オーケストラピットにはまだほとんど楽団員はいませんが、今日のオペラへの期待に心が高まります。

後ろを振り返ります。豪華なオペラハウスです。

見事な天井です。これだけの装飾はなかなかありませんね。

やがて開演。今夜のオペラは素晴らしい出来です。高揚した気持ちで幕間の休憩に入ります。2階のテラスで一息入れます。もう夜の7時半ですが、まだ外は明るく、正面に見えるカトリック旧宮廷教会Katholische Hofkirche(左側)とドレスデン城Residenzschloss(右側)が薔薇色に輝いて、とても美しいです。まるで今日のオペラ《薔薇の騎士》を象徴しているようです。

ドレスデン国立歌劇場でのR・シュトラウスの楽劇《ばらの騎士》で予告されていた「ちょっとした場面の制限」というのは、舞台の大道具が万全でなく、3幕ともほぼ同じ舞台セットだということでした。エルベ川の氾濫の危険のためという説明でした。公演内容のカットとかはなく、フル内容の上演でした。
ティーレマン指揮で、ガランチャとシュヴァネヴィルムスが歌う最高のキャストの《ばらの騎士》に感動しました。詳細はここにアップ済です。saraiの人生でまさかクライバーの《ばらの騎士》に匹敵できるものが聴けるとは思ってもみませんでしたが、まさに奇跡のような《ばらの騎士》でした。今回の旅はこれを聴くために企画しましたが、その期待以上の《ばらの騎士》でした。
オペラの後はその高揚感を引きづりながら、ウィーンから移動してきたお友達2人とミュンヘンでsaraiに声をかけてくれたご夫婦とご一緒して、ノイマルクト広場Neumarkt Platz近くのレストランのオープンテラスへ。saraiはスープを肴に相変わらずドイツ産のリースリンクの白ワインを美味しくいただきます。

配偶者は何とスイーツを食べています。

そして、お店から閉店で追い出されるまで皆でワイワイガヤガヤおしゃべりしていました。今日は最高に楽しい1日でした。
明日からは美術館巡りをします。夜はドレスデン国立歌劇場でバレエを見ます。なんだか、一山越えた感じで一抹の寂しさもありますね。
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