fc2ブログ
 
  

ドレスデンで音楽・美術三昧:美味しいザクセン料理、そして、感動のオペラ《ばらの騎士》

2013年6月12日水曜日@ドレスデン/5回目

念願のツヴィンガー宮殿Zwingerの2階のテラスの散策を終えたところで、ランチをいただきましょう。そもそも、夜のオペラに備えて軽くランチをするつもりで出かけたのに、意外に歩き回ってしまいました。ランチはお手軽にホテルの近くのザクセン料理のレストラン、ゲンゼディープGaststätte Gänsediebにしましょう。

何にしようかと悩んでいると、レストランのお姉さんが広げてあった観光案内書のそのお店の欄の記事を指差して、これはメニューのこれよと教えてくれます。なんとも気の利いたお姉さんですね。それに、目ざとい! それにしましょう。他には、今日のメニューの中から1品を選びます。
まずはドリンクを選ぶのがヨーロッパの仕来りです。saraiはもちろん、大好きなドイツの白ワイン。配偶者は何とドイツはビールだわねっていうことです。余程、ミュンヘンで飲んだビールがお気に召したようです。
saraiのワインは地元マイセン産のリースリンクMeissner Riesling Q.b.A、配偶者のビールは生ビールのBardeberger Pilsner。


Kw4Lx0FqrT58ce.jpg



日陰になっているテラス席に陣取っています。さきほどの気の利いたお姉さんがよそのテーブルの会計中です。ドイツ人らしく、綺麗な金髪ですね。


qWTsmn6DzE9947.jpg



このレストランはアルトマルクト広場Altmarkt Platzのお隣の路地ヴァイセガッセWeiße Gasseに面しています。この路地には色々なレストランやカフェが軒を連ねています。路地の向かいには、ステーキハウスが見えています。


YTV39jb8o59866.jpg



やがて、料理が運ばれてきます。
これはレストランのお姉さんが教えてくれた、このレストランの名物料理のザウアーブラーテンDresdner Sauerbratenです。ドレスデン風のローストビーフなんですが、酸っぱいワイン煮のキャベツとお肉の相性がとても美味しいんです。


gH0a85phAdb431.jpg



これは今日のメニューのシュヴァイネルーラーデSchweineroulade、これもこのレストランの名物のようです。ドレスデン風の豚肉のロール巻です。添え物にライスが敷き詰められているのもポイントです。


PhQBMflA5_6471.jpg



とても美味しくて、二人とも完食、完飲です。ふーっ。


2e2eE_Cf2W553c.jpg



さあ、食べるものは食べたし、会計して席を立ちましょう。長閑な路地の風景です。


d4FDJtuUT4f0d7.jpg



ホテル近くに戻り、アルトマルクト広場の方を見るとなにやらSushi-Barの文字が目に入ります。これは気になりますね。ちょっと覗いてみましょう。


M02eoJI46W73c6.jpg



店の中は閑散として、和食の店の雰囲気はありません。あれっ・・・。


O5UEqES7Mv3375.jpg



東洋風の人形が飾ってはありますが、日本とは関係なさそう。


tmRxA1iqrrd566.jpg



それでも、お店に寿司のカウンターもあり、注文するとその場で職人さんが握ってくれます。これは夜食用に持って帰りましょう。

ここまでの散策のルートを地図で確認しておきましょう。


2014072701.jpg



ホテルに戻って一眠り。配偶者は早めに起き出して、着物を着ます。今日も帯がなかなか結べないようで、saraiも手を貸してしまいます。いいんですよ。
気合いを入れてゼンパーオパーSemperoperに出かけます。劇場広場Theaterplatzに到着。ゼンパーオパーの建物はますます美しく感じます。


FBykIKll3S3b66.jpg



入り口付近は着飾った男女が今や遅しと開場を待っています。


gHhi7B6tjM855b.jpg



開場になり、かぶりつきの席につきます。ステージは目の前。美しい緞帳が下がっています。


tYGFxyHFZRf8bb.jpg



オーケストラピットにはまだほとんど楽団員はいませんが、今日のオペラへの期待に心が高まります。


JAAgd25p1D52a9.jpg



後ろを振り返ります。豪華なオペラハウスです。


qPnlvaRLpr6d57.jpg



見事な天井です。これだけの装飾はなかなかありませんね。


vOa1sBrY8qbc14.jpg



やがて開演。今夜のオペラは素晴らしい出来です。高揚した気持ちで幕間の休憩に入ります。2階のテラスで一息入れます。もう夜の7時半ですが、まだ外は明るく、正面に見えるカトリック旧宮廷教会Katholische Hofkirche(左側)とドレスデン城Residenzschloss(右側)が薔薇色に輝いて、とても美しいです。まるで今日のオペラ《薔薇の騎士》を象徴しているようです。


ZgU13QyW7H7671.jpg



ドレスデン国立歌劇場でのR・シュトラウスの楽劇《ばらの騎士》で予告されていた「ちょっとした場面の制限」というのは、舞台の大道具が万全でなく、3幕ともほぼ同じ舞台セットだということでした。エルベ川の氾濫の危険のためという説明でした。公演内容のカットとかはなく、フル内容の上演でした。

ティーレマン指揮で、ガランチャとシュヴァネヴィルムスが歌う最高のキャストの《ばらの騎士》に感動しました。詳細はここにアップ済です。saraiの人生でまさかクライバーの《ばらの騎士》に匹敵できるものが聴けるとは思ってもみませんでしたが、まさに奇跡のような《ばらの騎士》でした。今回の旅はこれを聴くために企画しましたが、その期待以上の《ばらの騎士》でした。

オペラの後はその高揚感を引きづりながら、ウィーンから移動してきたお友達2人とミュンヘンでsaraiに声をかけてくれたご夫婦とご一緒して、ノイマルクト広場Neumarkt Platz近くのレストランのオープンテラスへ。saraiはスープを肴に相変わらずドイツ産のリースリンクの白ワインを美味しくいただきます。


PLHZDXmoUm16fa.jpg



配偶者は何とスイーツを食べています。


t4OpNSkjPFa705.jpg



そして、お店から閉店で追い出されるまで皆でワイワイガヤガヤおしゃべりしていました。今日は最高に楽しい1日でした。

明日からは美術館巡りをします。夜はドレスデン国立歌劇場でバレエを見ます。なんだか、一山越えた感じで一抹の寂しさもありますね。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR