プラハで音楽・美術三昧:プラハ観光の仕上げは2つのキュビズム建築
エステート劇場(スタヴォフスケー劇場)Estates Theatre(Stavovské divadlo)の偵察を終えました。ここから少し散策します。
エステート劇場の左隣には、路地を隔ててカロリヌムKarolinumの建物があります。

これがカロリヌムの建物です。建物の南側の中央にある出窓が特徴的です。カロリヌムはカレル大学の本部の建物。カレル大学は名前の通り、カレル橋と同様にカレル4世の名前によるものです。カレル4世が1348年に創設した歴史ある大学です。建物自体はバロック様式に改修されていますが、重厚な出窓は当初のゴシック様式のままです。設計したのはカレル橋、聖ヴィート大聖堂も設計した偉大な建築家ペトル・パルレーシュです。

エステート劇場から北東に伸びる広いオヴォツニー・トル通りOvocný trhを歩きます。ここにもプラハらしい出窓の綺麗な建物があります。壁の装飾も綺麗ですね。

オヴォツニー・トル通りがツェレトゥナー通りCeletnáにぶつかると、角にある建物が《黒い聖母の家》です。

今日の散策の仕上げに、キュビズム建築で見逃していた《黒い聖母の家》Dům U Černé Matky Božíを見てみましょう。何度も横を通り過ぎていましたが、意識して見ていなかったんです。よくよく見ると、2階の窓枠のあたりの3角形とか、1階の窓などのガラス部分の多角形の装飾がキュビズム建築なんでしょうか。これがキュビズム建築なの?って感じです。ヨゼフ・ゴチャールJosef Gocarの設計による代表的なキュビズム建築と言われているそうです。この建物には、チェコ・キュビズム博物館Muzeum českého kubismuやグランドカフェ・オリエントGrand Café Orientがはいっています。

2階の角に黒い聖母像が飾られているので、この《黒い聖母の家》という呼び名になったそうです。

再びエステート劇場の前を通り、ムステク駅Můstek近くのユングマン広場Jungmannovo námestíにある《雪の聖母教会》Kostel Panny Marie Sněžnéの前に立つ街灯を見に行きます。これも有名なキュビズム様式の街灯だそうです。

驚いたことに、一昨日、美味しいピルスナービールを飲んだピヴニッツェ&ホスポダの元祖ウ・ピンカスーU Pinkasůのすぐ前でした。気付かずに通り過ぎてしまうような街灯ですが、意識して見ると、なるほどキュビズム様式かも・・・。

これで今日の観光は終了。ホテルに歩いて戻ります。
今回のルートを地図で確認します。
①エステート劇場からオヴォツニー・トル通りを歩いて、ツェレトゥナー通りの角にある《黒い聖母の家》へ
②《黒い聖母の家》から、オヴォツニー・トル通りを戻って、ユングマン広場にある《雪の聖母教会》へ
③ホテルに歩いて戻る

ホテルに戻り、シャワーを浴びて休憩です。少しも涼しくないので休んだ気もしません。それでもちょっと落ち着いたところで、プラハ最後のお楽しみに出掛けましょう。エステート劇場でモーツァルトのオペラ《フィガロの結婚》を観ます。もちろん、エステート劇場までは歩いていきます。
エステート劇場横のオヴォツニー・トル通りに面したイタリアンのレストランで、軽く夕食です。ヨーロッパはイタリアン全盛ですね。ドイツでもこのプラハでもイタリアンのお店がとても多いんです。夕方になっても暑いので、テラス席につきます。

料理の前にまずはパン。美味しそうなフランスパンです。

続いてミネストローネ。

ジェノヴァ風パスタです。バジリコがよく効いています。

ミラノ風リゾットです。

目の前がエステート劇場なので、ぎりぎりの時間まで大丈夫です。

近くのテーブルでイタリア語で声高にしゃべっている人がいます。イタリア人まで来るのなら、ここのイタリアンはかなり本格的なんだろうと思っていたら、それほどの味でもありません。何のことはない。このお店のオーナーがイタリア人だったようです。帰りに挨拶されました。
いよいよエステート劇場でプラハで最後のオペラ鑑賞です。これでプラハの大きなオペラ劇場3つを経験することになります。
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