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尾道散策:尾道の文豪、そして向島へ

2010年11月11日木曜日@尾道

尾道の街歩きは続きます。

さて、千光寺から階段を少し下りたところに、中村憲吉の旧居があります。彼はアララギ派の重鎮。
尾道生まれではありませんが、ここで病気療養し、そのまま亡くなったそうです。
旧居は無料で公開されており、床の間付きの8畳と6畳の家で、厨はありません。食事は誰かに運ばせたのでしょう。


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ところで、saraiの母は元アララギ派の歌人です。
で、ここから携帯で母に電話して、「どこにきていると思う? 中村憲吉の旧居だよ!」と言うと、
母は驚き懐かしんでいました。

次は、すぐ近くの文学記念室に立ち寄りました。
ここでは、いきなりこの記念室を管理している方と話し込んでしまいました。
尾道の方はみなさん、尾道の文化的な歴史にとっても誇りを持っているようです。それも当然に思えるように、きら星のような文豪が尾道に歴史を刻んでします。
この記念室は尾道のお金持ちの元住居とのことで、ここからの眺めも素晴らしいです。


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この記念室には林芙美子の東京の執筆部屋が再現されています。


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林芙美子は《放浪記》で知られていますが、その中に「海が見えた。海が見える。五年振りに見る尾道の海はなつかしい。・・・・」という1節があります。彼女は尋常小学校から高等女学校まで、尾道の地に暮らしたそうです。だから、尾道の海を懐かしんでいるのですね。
有名な「花のいのちはみじかくて・・・」の色紙もありましたよ。


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次は、志賀直哉の旧居を訪ねます。
旧居への曲がり角に来たときに、下から買い物袋を提げた年配の女性がゆっくりゆっくり上がってきました。「大変ですね」と配偶者が声をかけると、「この階段を上がったあの突き当たりの家が我が家なの」という返事。「えぇ~、眺めがいいでしょうね。こんな所にお住まいなんて羨ましい!」と応えると、「あなた大好きよ!」との思いがけない返事です。数日前に、こんな大変な坂道の上に住んでるなんて気が知れないと言われ気分を害されていたようなのです。2人で、高台に住む素晴らしさと不便さ克服論で盛り上がり、しばし立ち話が続きました。地元の方ならではの尾道の話を聞いた後、最後に尾道でのランチのお薦めを教えていただきました。見晴らしのよい落ち着いた雰囲気のロイヤルホテルのランチを食べ、その後で、おやつ代わりに尾道ラーメン1杯を2人で食べるとよいとのこと。ラーメン1杯が頼みにくければ、餃子を1皿注文というアドバイスまでいただきました。ご親切ですね。サンキュー!

さて、志賀直哉の旧居。ここでも管理の方と話し込んでしまいました。
志賀直哉は東京から尾道に移り住み、6畳と3畳の狭いながらも坂の上の眺めのよい住居で「暗夜行路」を書いたそうです。


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ここの畳の上に横になり、窓からの景色を眺めながら、「暗夜行路」の一節の朗読を聴かせてもらいました。
まさに今でも彼の描写そのものなのに驚かされます。
saraiも配偶者も「暗夜行路」を読んだのはもう50年近くも前で、ほとんど内容を思い出せません。
そこで、ここで販売していた文庫本を求めて、再度、読み返してみることにしました。
ついでに「清兵衛と瓢箪」も尾道が舞台だということで、管理人さんに勧められるままに買い求めました。

また、ここには何と小津安二郎監督の名作「東京物語」の素晴らしい年季の入ったポスターが貼られていて、笠智衆と原節子が語り合っているシーンがポスターになっています。(下のポスターは実際に貼ってあったポスターとは異なります。)


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で、また、ひとしきり、この話題で管理人さんと話し込んでしまいました。このポスターのシーンは最後に笠智衆夫妻が東京から尾道に帰ってきて、笠智衆の妻役の東山千栄子の葬儀のあと、笠智衆と原節子(戦死した次男の嫁)が連れ合いを亡くしたもの同士のしみじみとした話をしているところで、誰でも胸にジーンとくるところです。このポスターで「東京物語」の舞台は尾道であったことを知りました。小津監督も尾道の街の風情に心惹かれていたのですね。

さあ、文化的なことは十分満喫したところで、もうお昼時。
先程の尾道婦人に勧められた尾道ロイヤルホテルに向かいましょう。
階段道を下まで下り、鉄道のガードをくぐって、海岸通りに出ると、すぐにロイヤルホテルが見つかりました。
ここでお勧めのランチをいただきます。今日の主菜は若鶏の水炊き。


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尾道水道を眺めながら美味しくいただいていると、こちらと向島の間を渡し船がひっきりなしに行き来しています。


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なんともいい雰囲気です。おのみち映画資料館に向かおうと思っていたのですが、この行き交う渡し船が妙に心に引っ掛かり、この渡し舟に乗って対岸の向島に行ってみたくなりました。

海岸沿いの通りを眺めを楽しみながら、桟橋のほうに向かいます。


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桟橋に近づくととまさに出航するところ。配偶者が手を振ると、出航を待ってくれたので、駆け込みました。
この渡し船はフェリーで、中央部分が車のスペースで人は両サイドの狭いベンチに腰掛けるだけの、とってもシンプルなものです。


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出航すると、水道からの風景が遮るものもなく、よく見えます。
出航してきた尾道の街の側の風景です。


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対岸の向島の風景です。


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対岸には5分もかからないくらいで到着。

この後、向島の短い滞在を楽しみます。


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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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