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曇り後晴れ・・・シベリウス・ツィクルス①:カム&ラハティ響@オペラシティコンサートホール 2015.11.26

今年はシベリウス生誕150年の節目の年です。その記念すべき年を締めくくるにふさわしいシベリウス交響曲ツィクルスを今日から3回聴きます。真打ち登場という感じでオッコー・カムが指揮する本場フィンランドのラハティ交響楽団の演奏です。ラハティ交響楽団と言えば、ヴァンスカが指揮したシベリウスの一連の素晴らしいCDで華々しく世界に登場したオーケストラです。ラハティは人口10万人ほどの小さな街ですが、このオーケストラと本拠地シベリウス・ホールは世界に誇れるものでしょう。

今回のチケット入手には涙ぐましい努力がありました。セット券の発売日には何とウィーン滞在中だったんです。しかも時差もあります。さらにネットでの販売がなく、電話のみの受付。仕方なく、ウィーンのホテルで深夜に起き出して、携帯で日本に海外発信。1時間ほどかけて、何とか電話がつながって、チケットをゲット。書留でのチケット送付とのことで、日本に戻る頃にチケット送付してもらうことにしてもらいました。電話料金がどれくらいかかったかは恐ろしくて見ていません(笑い)。こんなに苦労して手に入れたチケットなんです。

大変期待していた今日の演奏ですが、前半の交響曲第1番はあれっ・・・という感じです。まずもって、アンサンブルがよくありません。世界の超一流オーケストラと比較するつもりは最初からありませんが、CDで聴いていたラハティ交響楽団の響きとはあまりの違いに愕然。この交響曲第1番は美しく響かせてもらいたい曲ですが、ほど遠い出来です。本場のオーケストラが奏でるシベリウスの音楽を楽しむ以前に響きが悪過ぎ。結局、欲求不満がつのるままでフィナーレ。休憩時間は暗然たる気持ちです。こんな演奏でシベリウスを7曲聴く羽目になるなんて・・・ぶつぶつ。

ところが後半の交響曲第2番は素晴らしかったんです。特に第3楽章以降はCDで聴いていた本来のラハティ交響楽団の響きです。とても美しいシベリウスです。これが本当の実力なんでしょう。最初は固くなっていたか、時差ぼけか・・・調子が出なかったんですね。ともかく安心しました。明日以降はもっと素晴らしい演奏を聴かせてくれる筈です。
交響曲第2番は今年、サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団の素晴らしい演奏を聴きましたが、今日の演奏も並び立つ演奏です。サロネンはスマートかつダイナミックな演奏を聴かせてくれましたが、カムはもっと自然で無骨な演奏で、どちらも素晴らしい演奏。フィナーレの盛り上がりはどちらも凄まじいものでした。

ツィクルスは始まったばかりですから、詳しい感想はこれからにしましょう。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:オッコー・カム
  管弦楽:ラハティ交響楽団


  シベリウス: 交響曲第1番 ホ短調 op.39

   《休憩》

  シベリウス: 交響曲第2番 ニ長調 op.43

   《アンコール》

  シベリウス: ミランダ(組曲「テンペスト」op.109より 第2番 第6曲)
         行列 JS54
         間奏曲(「ペレアスとメリザンド」op.46より)

ところで、だんだん調子が出てきたラハティ交響楽団の響きはアンコール曲で最高潮に達しました。聴いたことにない曲ばかりですが、どれも素晴らしいシベリウス節です。まるで、ウィーン・フィルの演奏するウィンナーワルツみたいです。これだけ聴いていても満足できるほどの素晴らしい演奏です。BISのシベリウス全集のCDをきっちりと聴いてみないといけませんね。ヴァンスカ指揮のラハティ交響楽団の演奏もあったかもしれません。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

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大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
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10/07 08:57 堀内えり

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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