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ロパートキナの極上のオデット!マリインスキー・バレエ《白鳥の湖》@東京文化会館 2015.12.5

昨年11月、来日したボリショイ・バレエでザハーロワの《白鳥の湖》を見て、その美しさに魅了されました。今度はマリインスキー・バレエの至宝ロパートキナが踊る《白鳥の湖》を見ることができて、幸せです。ロシアの誇る最高のプリマドンナのお二人ですからね。

ロパートキナは1973年生まれの42歳というんですから、バレエの世界ではもうご高齢の域でしょうが、そのバレエはため息の出るような美しさ。彼女の踊るオデットは別次元の美しさでした。どの場面をストップモーションで切り取っても、ぴたっと決まった美しい姿。オデットは彼女のためにあるような役柄ですね。やはり、ロパートキナのオデットの素晴らしさは彼女の姿の美しさに尽きるのではないかと思います。バレリーナでは異例の高い身長(175cm)でほっそりした肢体に加えて、しなやかなで長い手足のあでやかさは美の極致です。スローな場面でこそ、その美しさが最高に輝いていました。また、リフトのときの彼女の軽やかさはまさに白鳥そのものを感じさせます。いやはや、パーフェクトな白鳥でした。オディール(黒鳥)の場面では勢いや迫力でさすがに物足りなさも感じましたが、優雅なオディールというのも彼女の持ち味なんでしょう。第1幕(今回は3幕構成)の第2場のオデット、第3幕のオデットの踊りはこれ以上のものはありえないという極上の美の世界を満喫しました。

白鳥の群舞(コール・ド・バレエ)の美しさもロパートキナのオデットの美しさをさらに演出してくれました。何と言う素晴らしい公演でしょうか。それにバレリーナたちがみな美しいことにも驚きます。これがマリインスキー劇場の実力なんですね。

ラストシーンは王子が悪魔を打倒して、オデットと結ばれるというハッピーエンドです。ソ連時代にプティパ・イワノフ版を改変して以来の正義が悪に打ち勝つというシナリオを継承していますが、美しいロパートキナにはふさわしいラストだと感じました。昨年のボリショイ・バレエはもっとも悲しい結末で、オデットが死に、王子に救済はおとずれないというものでした。まあ、どちらのシナリオもありでしょうが、バレエの本質は変わりません。それは美の追求・・・。

今日のプログラム・キャストは以下です。

  バレエ:白鳥の湖

 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
   元振付:マリウス・プティパ,レフ・イワノフ(1895年1月15日、サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場で蘇演されたプティパ・イワノフ版)
   改訂振付:コンスタンチン・セルゲーエフ
   台本:ウラジーミル・ベーギチェフ,ワシーリー・ゲーリツェル
   装置:イーゴリ・イワノフ
   衣裳:ガリーナ・ソロヴィヨワ
   舞踊監督:ユーリー・ファテーエフ
   指揮:アレクセイ・レプニコフ
   管弦楽:マリインスキー歌劇場管弦楽団

   オデット/オディール:ウリヤーナ・ロパートキナ
   ジークフリート王子:ダニーラ・コルスンツェフ
   王妃 (王子の母) :エカテリーナ・ミハイロフツェーワ
   王子の家庭教師:ソスラン・クラエフ
   道化:グリゴーリー・ポポフ
   悪魔ロットバルト:コンスタンチン・ズヴェレフ
   王子の友人たち:エカテリーナ・イワンニコワ、ナデージダ・バトーエワ、フィリップ・スチョーピン

予習は以前、NHKで放映されたマリインスキー・バレエを見ました。コンダウーロワとアスケロフのコンビでした。コンダウーロワは若さの勢いで迫力のある32回連続のフェッテ(黒鳥のパ・ド・ドゥ)が見事でしたが、オデットの優雅さや美しさはまだまだロパートキナには及びません。気のせいか、白鳥の群舞(コール・ド・バレエ)も今日の素晴らしさには及ばなかったようです。やはり、ロパートキナの白鳥は無敵のようですね。カーテンコールでの会場全体の盛り上がりは凄まじいものでした。ほとんどの観客がスタンディングオベーションで何度もロパートキナを呼び出して、その素晴らしさを称えていました。素晴らしいバレエを見ることができました。もうこれで《白鳥の湖》を卒業しても悔いがないという心境です。
  

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
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03/01 19:22 aokazuya

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大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
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その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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