FC2ブログ
 
  

20年ぶりのベルリン:博物館島の旧ナショナル・ギャラリーでドイツ・ロマン派のフリードリヒを堪能

2012年4月15日日曜日@ベルリン/3回目

アンぺルマン・ギャラリーAmpelmann Galerie Shopでは、アンぺルマンのカードをいただきました。


M5S4J4nHpb6d20.jpg



上に書いてあるドイツ語は「僕たちは2人のベルリンっ子です!」という意味です。

アンぺルマン・ギャラリーを出て、ハッケシャー・ホーフHackescher Hofの入口付近に戻ると、ホーフにあるショップやカフェなどの一覧があります。結構、多くの店舗がありますね。


enQojw3c7n3ab6.jpg



その横には、ホーフ全体のマップもあります。これを先に見ていたら、迷わずにアンぺルマン・ギャラリーに行けたのにね。


lTZHKioaqp7ebc.jpg



このハッケシャー・ホーフは博物館島Museumsinselにも近いんです。目の前にハッケシャー・マルクト駅Hackescher Marktが見えています。この駅を抜けて、歩いて博物館島に向かいます。


BmvTAS5mDSb044.jpg



博物館島で、昨日は行かなかった旧ナショナル・ギャラリーAlte Nationalgalerieに歩いて向かいます。この美術館には、19世紀の作品を展示しています。ちなみに一昨日行ったベルリン絵画館Gemäldegalerieには18世紀以前の作品が所蔵されています。20世紀の作品は新ナショナル・ギャラリーNeue Nationalgalerieに展示されています。ベルリン美術館の絵画作品を全部見ようと思えば、これらの3つの美術館に行かなくてはなりませんが、今回の旅では新ナショナル・ギャラリーに行く余裕はなく、残念です。

今日見る旧ナショナル・ギャラリーには、ドイツ・ロマン派を代表するカスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Caspar David Friedrich)の作品があります。saraiは、これが見たかったんです。
旧ナショナル・ギャラリーには、すぐに到着。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


2012111601.jpg



ミュージアム・パス・ベルリンの3日間券を提示して、入場パスを受け取ります。


yeRFXVdO3q239a.jpg



3階のフロアに上がると、フリードリヒの作品だけで1部屋が占められており、壮観です。


_c9_sGRdfR4954.jpg



こんなにフリードリヒを見るのは初めてです。夢中で鑑賞します。すべてをご紹介しましょう。

これは《樫の森のなかの修道院》です。フリードリヒはこういう自然のなかに溶け込んだ廃墟を描いた作品が少なからずあります。この修道院はグライフスヴァルトGreifswald近くのエルデナ修道院です。グライフスヴァルトはフリードリヒの生地です。写実的でありながら、幻想的な雰囲気をたたえた実に印象的な素晴らしい作品です。空から地上への光のグラデーションの効果は天才的です。この作品は《海辺の修道士》とともに最初にプロイセン王室に買い上げられた作品で、出世作とも言えますね。


8BV20EOperde5e.jpg



これは《グライフスヴァルト近くのエルデナ修道院跡》です。上の作品と同じ対象を描いたものですが、ずい分雰囲気が違います。ずっと具象的で幻想的な雰囲気は抑えられ、柔らかさが感じられます。余程、この廃墟への思い入れがあったんでしょう。


A60YMMGixa4f21.jpg



これは《朝の田園風景(孤独な木)》です。一見、絵のタイトルの通り、自然のなかの1本の木に人生の孤独を託しているかのようにも感じられますが、木の下にいる羊飼いと羊の群れ、そして、明るく輝く平原と朝日に輝く山々は人生の希望と晴れやかな気持ちさえ感じさせます。


Hu9HTh8bJ051b1.jpg



これは《海辺の月の出》です。上の作品と対になる作品です。2作品ともベルリンの領事の依頼で描かれました。この作品は上の作品とは対称的に、夕刻の海辺を描いていますが、暗さよりも静かな落ち着きをたたえています。そういう意味では、2作品とも自然への肯定的な気持ちが表れているように思えます。それにしても、バラ色に輝く月明かりの美しさは素晴らしいですね。


sjVEScOWED2b9b.jpg



これは《リーゼン山脈》です。リーゼン山脈Riesengebirgeはチェコのボヘミア平原近くの山地で、当時はドイツ領だったので、ドイツ語名ですが、今ではチェコ語でクルコノシェ山脈Krkonošeと呼ばれています。なだらかな山並みが連なり、大地の果てまで続いているように感じられます。ドイツ留学の経験のある日本画の東山魁夷の作品には、フリードリヒからの影響が見られますが、この作品はその典型的なものでしょう。


yKBTkRgDPEd5d9.jpg



いやはや、どの絵も完成度の高い精緻な表現で魅了されてしまいます。
まだまだ、フリードリヒの絵画は続きます。


↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR