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ジルヴェスターコンサート@横浜みなとみらいホール 2015.12.31

昨日、言い忘れました。あけまして、おめでとうございます。今年もsaraiのブログ、よろしくお願いします。

一昨日の大晦日は恒例のジルヴェスターコンサート@みなとみらいホールで年越しです。

コンサートに先立って、1年を締めくくる贅沢をします。MARK IS みなとみらい(マークイズみなとみらい)にあるオムレツ専門店「ラ・メール・プラール 横浜みなとみらい店」でのディナーです。モン・サン・ミッシェル発祥の『伝統のふわふわオムレツ』を看板にしている超人気店は予約なしには入店できません。娘が予約してくれました。そして、最後の会計では、何と婿殿が支払ってくれました。ご馳走様です! 料理もお酒(レストランのオリジナルのシードル)も美味しかったです。

豪華なディナーを楽しんで、みなとみらいホールに移動。

みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートは今年で第17回目。そして、saraiがジルヴェスターコンサートに通うのもこれで17回。全部聴いてます。よく通ったものです。
今回のプログラムは以下です。

《第1部》
池辺晋一郎:ヨコハマ・ファンファーレ
クララ・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調より第3楽章(Pf三浦友理枝)
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調より第3楽章(コンサートマスターによる"ヴァイオリンピック")
ラヴェル:組曲「鏡」より“鐘の谷”(Pf金子三勇士)
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番(Pf金子三勇士)
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043より第1楽章、第3楽章(Vn漆原啓子、漆原朝子)
ファリャ:バレエ「三角帽子」第2組曲より終幕の踊り

《休憩》

《第2部》
ロッシーニ:オペラ「セビリアの理髪師」より“今の歌声は” “私は町の何でも屋” “陰口はそよ風のように”
ベッリーニ:オペラ「清教徒」より“ああ、永遠に君を失った”
モーツァルト:オペラ「魔笛」より“この聖なる殿堂では”
     (Sop高橋薫子、Bar大西宇宙、Bs鹿野由之)
池辺晋一郎:ザ・ビートルズ・オン・バロックより“Ticket to Ride”、“Let It Be”
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番より第1楽章(Vn徳永二男)
レスピーギ:交響詩「ローマの祭り」よりⅠ.チルチェンセス、Ⅳ.主顕祭【カウントダウン曲】
ショスタコーヴィチ:祝典序曲
J.シュトラウス2世:春の声(Sop高橋薫子)
J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲

【出 演】

音楽監督:池辺晋一郎、飯森範親(Cond)、徳永二男(エグゼクティブ・ディレクター/Vn)、朝岡聡(MC)
横浜みなとみらいホール ジルヴェスターオーケストラ(コンサートマスター:会田 莉凡、石田泰尚、扇谷泰朋、神谷未穂、高木和弘、藤原浜雄)

今回のジルヴェスターコンサートは前から2列目の中央の席で聴きました。うるさくくらい、よく聴こえる席でした。
お祭りのようなコンサートですから、そんなに素晴らしい音楽ばかりが聴けるわけではありません。
印象に残ったものだけ、ピックアップしてみます。

ピアノの金子三勇士の弾いたリストのハンガリー狂詩曲第2番は物凄い超絶技巧に驚嘆しました。

J.S.バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲は少人数の室内オーケストラをバックに漆原姉妹の活き活きとしたヴァイオリンの響きが冴えわたりました。気持よく聴けました。

前半のプログラムで目立ったものはこれくらいかな。

休憩後の後半のプログラムはなかなか、よい演奏が続きます。

ソプラノの高橋薫子の歌うアリア“今の歌声は”は声もよく出ていて、気持ちよく聴けました。不満と言えば、アジリタがちょっと物足りないところですが、予習したのがバルトリの超絶技巧だったので仕方がないかもしれません。

池辺晋一郎のザ・ビートルズ・オン・バロックは初めて聴きましたが、これは傑作ですね。《涙の乗車券(Ticket to Ride)》はヴィヴァルディの四季とのコラボ。《レット・イット・ビー》はパッヘルベルのカノンとのコラボ。面白すぎて、ニコニコしながら聴いていました。石田泰尚のヴァイオリン・ソロも見事でした。この曲のCDはもう廃盤になっているようですが、こういうものは現役盤で販売してもらいたいものです。

この日、最高に素晴らしかったのはレスピーギの交響詩「ローマの祭り」。寄せ集めとの言える、この日のオーケストラが素晴らしい響きを聴かせてくれました。4曲中、2曲を抜粋した演奏でしたが、全曲聴きたかったくらいです。この曲がこんなに華やかで素晴らしいとはこれまで思っていませんでした。実はこの曲はこのジルヴェスターコンサートのカウントダウン曲で第4曲の《主顕祭》の最後の和音がジャンと響くと同時に新年という趣向でした。スリリングなエンディングでしたが、見事に1秒の狂いもなく、カウントダウン成功! 会場が沸きに沸きました。

新年、最初に聴くことになった音楽がショスタコーヴィチの祝典序曲。これも素晴らしい響きの演奏。あの暗い音楽を書くショスタコーヴィチがこんなに晴れやかな曲を書いていたとはビックリ。

新年2曲目はソプラノの歌付きの《春の声》。こんな曲を聴くと、ウィーンへの郷愁が募ってしまいます。あー、ウィーンで音楽を聴く計画を進めないといけませんね。ソプラノの高橋薫子の歌声はオペレッタ《こうもり》のアデーレを思わせる歌声。見事な歌唱でした。

最後は例年通り、ラデツキー行進曲を手拍子してコンサート完了。

今年も音楽で新年が始まりました。また、音楽聴きまくりの1年になりそうです。


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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

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通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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