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ウィーンで音楽三昧:ファヴォリーテン通りのテレジアヌム

2015年6月20日土曜日@ウィーン/4回目

モーツァルトガッセMozartgasseの路地奥のモーツァルト広場Mozartplatzから、ファヴォリーテン通りFavoritenstraßeに戻ります。
地下鉄U1のタウブシュトゥンメンガッセ駅Taubstummengasseを通り過ぎて、先に進みます。うっかりとティルグナー通りTilgnerstraßeの横を通り過ぎてしまいました。この通りを入ると、すぐ、ブラームス広場Brahmsplatzがあった筈です。このブラームス広場は1895年に造られましたが、ブラームスの死後、ブラームスに因んで、ウィーン市がその名前を冠した広場の名前にしたそうです。ここにブラームスが住んでいたわけではありません。ブラームスが住んでいたのは先ほど通ってきたカールスガッセKarlsgasseの4番地のアパートメントです。今はウィーン工科大学の拡張のために取り壊されて、昔の建物はありません。銘板が1枚あるだけだそうです。因みにウィーン市内にブラームスの博物館はなく、ウィーン西駅近くのハイドン記念館の中に間借りする形でブラームス記念室があるのみです。本格的なブラームス博物館はミュルツツーシュラークMürzzuschlagにあります。そこへ訪問したときの記事はここです。

さて、ファヴォリーテン通りの15A番地には、バロック様式の大きな建物があります。ウィーン外交アカデミーDiplomatische Akademie Wienの入っている建物です。ウィーン外交アカデミーは大学院レベルの教育機関で、オーストリア人だけでなく外国からの留学生も多く、日本人の留学生もいるようです。

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この大きな建物は通りに沿ってずっと続き、15番地にはテレジアヌムTheresianumというギムナジウムの入口があります。ウィーンの教育制度は小学校が4年で、その後のギムナジウムが8年です。ですから、ギムナジウムは日本で言えば、小学校高学年、中学、高校を合わせたようなものです。ギムナジウムを卒業すると、大学に進学します。テレジアヌムはマリア・テレジアが創設した歴史あるギムナジウムです。建物の天辺には、双頭の鷲のハプスブルク家の紋章が見えます。
入り口の前には男女の学生が行き交っていますね。現在は共学ですが、以前は男子校だったそうです。

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テレジアヌムの前にはマイアーホーフガッセMayerhofgasseの通りが伸びています。

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テレジアヌムの建物はずっと続いています。巨大な建物ですね。

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通りを渡って、テレジアヌムの建物に近づいてみましょう。建物の上には、テレジアヌムTheresianumの名票があります。

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入口の横の壁には、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーRichard Coudenhove-Kalergiのプレートがあります。銅像を建てるスペースがなければ、壁にプレートを埋め込むようですね。リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギはオーストリア=ハンガリー帝国駐日特命全権大使のハインリヒ・クーデンホーフ=カレルギー伯爵を父、ハインリヒの大使公邸の使用人をしていた東京牛込出身の日本人青山みつ(クーデンホーフ=カレルギー・光子)を母に持ちます。彼は汎ヨーロッパ主義(パン・ヨーロッパ主義)を提唱し、それは後世の欧州連合構想の先駆けとなります。彼はこのテレジアヌムで学んだ一人でもあり、その関係でここにプレートがあるのでしょう。彼はテレジアヌム卒業後、ウィーン大学に進みました。その後はまさに波乱万丈の人生を歩み、ノーベル平和賞の有力候補でもあり続けました。プレート内の旗は汎ヨーロッパ運動のものとのことです。(Steppkeさんから原情報を教えていただきました。ありがとうございます。無論、文責はsaraiです。)

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入口の上部です。ちょっと中を覗いてみたいところですが、入ってよいかどうか分からず、遠慮することにしました。

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テレジアヌムの建物に沿って、さらにファヴォリーテン通りを進みます。上り坂になっています。

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工事中の建物が見えます。建物の窓から下にパイプが伸びています。こういう方式があるんですね。

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ここはメルヴァル広場Möllwaldplatzです。広場の奥には立派なバロック様式の建物が見えます。この辺りの建物はすべてバロック様式で、素晴らしく重厚な雰囲気の通りです。

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この辺りでファヴォリーテン通りを左に折れて、ベルヴェデーレ宮殿Schloss Belvedereを目指します。この通りはテレジアヌムガッセTheresianumgasseです。緑も多く、相変わらずバロック様式の建物が並びます。

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黄色い旗の建物があります。カトリック使徒教会?Katholische Kirche Apostolischeの建物のようです。教会のようには見えませんね。

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国旗の出ている建物が多いです。バロック風の立派な建物で、各国の公邸なのかもしれません。

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これはスペイン大使館のようです。

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その前にはアクツェント劇場Theater Akzentの少々派手な建物があります。

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この4つ角からは教会の尖塔が見えます。そちらに寄っていきましょう。ホテルの窓からもこの尖塔が見えていたので、気になっていたんです。

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4つ角から、ここまで歩いてきたテレジアヌムガッセの通りを振り返ります。右手の緑はテレジアヌムの校庭の木々のようです。

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アルゲンティーニアー通りArgentinierstraßeを進むとカトリック教区聖エリザベート教会にぶつかります。

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このアルゲンティーニアー通りを逆方向に進むと、散策の起点のカールス教会に戻ります。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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次は教会の中を覗いてみます。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

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非公開コメント

No title

sarai さん、こんにちは。

Theresianum の壁に嵌められていたプレートは、特に触れられていませんでしたが、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーのものですね。
汎ヨーロッパ主義を提唱した人で、クーデンホーフ=カレルギー・光子の息子です。日本名は、青山栄次郎だそうです。
また、写真の上の旗は、汎ヨーロッパ運動のものとのことです。

No title

Steppkeさん

saraiです。コメントありがとうございます。
さすがのウィーン通ですね。そう言えば、クーデンホーフの名前は聞いたことがあるような・・・。旗についてもありがとうございます。早速、記事に反映させてもらいますね。
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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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