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ウィーンの路地散策:アンナ小路とアンナ教会

2015年6月23日火曜日@ウィーン/2回目

いよいよ路地歩きスタートです。マルタ騎士団教会Malteserkircheからケルントナー通りKärntner Straßeをウィーン国立歌劇場の方に少し戻ると、アンナ小路Annagasseと交差する4つ角です。

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アンナ小路Annagasseはなんとも狭くさもない通りですが、よく見るとバロック装飾の素晴らしい建物が続きます。教会も多いです。

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路地の左側に教会の塔が見えます。アンナ教会Annakircheです。この路地の名前アンナ小路Annagasseはこのアンナ教会の名前から取られたものです。

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うっかり通り過ぎてしまいそうな目立たない小さな入口があります。

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入口の扉の上には小さな聖母子の彫像が飾られています。

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アンナ教会Annakircheに入ってみましょう。中に入ると、バロック様式の装飾がとても立派です。1513年~1518年に最初に建てられたときはゴシック様式の教会でしたが、17世紀から18世紀にかけてイエズス会によってバロック様式に改装されました。

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内陣の近くに寄ってみましょう。近づくにつれ、大変豪華な装飾に目が奪われます。

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主祭壇です。18世紀に現在のバロック様式で作られたものです。祭壇画は《イエスの親族》です。中央に聖母子が描かれています。

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祭壇に向かって右側面の壁面です。なんとも豪華な装飾です。18世紀のウィーンの繁栄はいかほどのものだったのでしょう。

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これは内陣の反対側です。2階は聖歌隊席でしょうか。

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2階席の下の十字架のキリスト像が実に印象的です。

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天井を見上げると、美しいフレスコ画。素晴らしいですね。祭壇画と同じく、ウィーン生まれの宮廷画家ダニエル・グランDaniel Granによって描かれました。ダニエル・グランはオーストリア国立図書館の天井画も描いています。

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この美しいバロック教会は、観光客向けの教会というよりちゃんと教会の役割を果たしているようで、告解用の狭い部屋にすっと人が入っていきます。大観光地とはいえ、住民の生活を感じます。
アンナ教会の外に出て、塔を見上げます。このバロック様式の教会の塔はオーストリアでは典型的な形で、西洋玉ねぎとか西洋南瓜とも言われるそうです。

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これはアンナ教会の別の扉。教会関係者のための出入り口のようです。

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アンナ小路を先に進みます。アンナ教会を過ぎると、路地の両側にホテルが並んでいます。

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ホテルを通り過ぎた所でアンナ小路を振り返ります。ちょうど、ホテルに向かう旅行者がいますね。ここは街の中心でありながら静かな一角。この辺りのホテルにも泊まりたいものですが、それなりの料金でしょうね。

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ザイラーシュテッテSeilerstätteの通りにぶつかります。アンナ小路はここでおしまい。この先はフィヒテ小路Fichtegasseになります。アンナ小路はとても短い路地ですね。

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ここでアンナ小路を振り返ります。路地の左手には、ハウス・デア・ムジークHaus der Musikが見えます。このハウス・デア・ムジークでは、バーチャルな音楽体験ができるそうです。なんでも、ウィーン・フィルを指揮してモーツァルトの《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》を演奏するというバーチャルな音楽体験が目玉だそうです。音楽好きのsaraiですが、それほどは心惹かれないので、まだ訪問したことはありません。

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これはアンナ小路の先のフィヒテ小路です。この路地はここから眺めるだけで歩きません。

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ここからは左に折れて、ザイラーシュテッテの通りを進むことにします。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ウィーンの路地散策は続きます。


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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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07/08 18:59 sarai

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公演では小沢、ショルティだけ

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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

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