fc2ブログ
 
  

ハーレム~ライデンの1日:フランス・ハルス美術館~ハルスの肖像画、美しい中庭

2015年6月26日金曜日@アムステルダム~ハーレム~ライデン/8回目

フランス・ハルス美術館Frans Hals Museumでハルスの8枚もの集団肖像画を堪能し、満足しました。残った時間でハルスの肖像画も見ておきましょう。

美術館はその昔、養老院として使われていました。貧窮した高齢者の面倒をみるための私設の建物です。富裕層が多額の寄付をすることでこういう施設が充実していました。もちろん、困窮した人たちを救うための善意からの行為ではありましたが、キリスト教ではこういう善行を積むことで死後は天国に迎い入れられるという気持ちも多く働いていたようです。そういう施設ですから、貧相な建物になるはずもなく、実に立派な建物が建てられています。これは会議室なのか、理事室なのかは分かりませんが昔の栄華を感じられる素晴らしい部屋があります。

2016022501.jpg



部屋の中の調度品も素晴らしく、壁掛け時計の素晴らしさには思わず息を呑みます。

2016022502.jpg



それもなんと2つもあります。もちろん、今でも正しい時を刻んでいます。

2016022503.jpg



フランス・ハルスの《Nicolaes Woutersz Van Der Meer》です。 1631年頃、フランス・ハルス49歳頃に描かれました。この人物はハーレムのビール醸造者で市警備隊の士官なども歴任した有力者でした。その威厳のある風格がよく描き込まれています。

2016022504.jpg



フランス・ハルスの《ある男の肖像、おそらく、Willem van Warmondt》です。 1640年頃、フランス・ハルス58歳頃に描かれました。この人物も醸造所を所有し、市警備隊の士官なども歴任した有力者でした。1927年に描かれた集団肖像画の《聖ハドリアヌス市警備隊の士官たちの晩餐》にも登場しています。

2016022505.jpg



フランス・ハルスの《手袋を持つ女の肖像》です。 1645年~1650年頃、フランス・ハルス63歳~68歳頃に描かれました。この女性が誰なのかは分かっていません。一対の白い皮の手袋を片方は手にはめ、片方は持っています。穏やかでしっかりした女性の内面が滲み出ています。

2016022506.jpg



フランス・ハルスの《宿屋の女主人の肖像》です。 1623年~1625年頃、フランス・ハルス41歳~43歳頃に描かれました。この女性はハルスの行きつけの宿屋の女主人のようで、ハルスも懇意な仲だったようです。彼女への親しみの感情があふれるような作品です。

2016022507.jpg



フランス・ハルスの《Pieter Jacobsz Olycan》です。 1630年頃、フランス・ハルス48歳頃に描かれました。この人物はハーレムのビール醸造者で有力者でした。後にハーレム市長も努めます。謹厳な性格が表れています。

2016022508.jpg



以上の3枚の肖像画は並べて展示されています。

2016022509.jpg



フランス・ハルスの《Jacobus Zaffius》です。 1611年頃、フランス・ハルス29歳頃に描かれました。ハルスのごく初期の肖像画です。この人物はハーレムのカトリック教会の最高位の聖職者でした。ハーレムはプロテスタントの街で正式にはカトリックは禁止されていました。ハーレム市当局はZaffiusがカトリックの活動を行うのを目をつぶって、許していたそうです。

2016022510.jpg



フランス・ハルスの《不詳の男の肖像》です。 1638年頃、フランス・ハルス56歳頃に描かれました。残念ながら、この人物が誰なのかは不明なのだそうです。やわらかい表情で描かれた、この肖像画はハルスらしい作品に仕上がっています。

2016022511.jpg



ハルスの絵は、十分楽しめました。このあたりでフランス・ハルス美術館での鑑賞は切り上げましょう。最後に美術館の中庭に出ます。

2016022512.jpg



素晴らしい中庭です。これもホフィエみたいなものですね。

2016022513.jpg



中庭の中央には天球儀のようなものがあります。

2016022514.jpg



見事な扉の前にはオブジェも飾られています。

2016022515.jpg



建物、中庭、そして、所蔵する美術作品、すべてが第1級の美術館でした。


↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



関連記事

テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

ミケランジェロさん、saraiです。

遅レスで申し訳けありません。敬愛するジョナサン・ノットをご評価いただき、ありがとうございます。

相変わらず、独自の音楽探求を続

06/23 23:50 sarai

こんにちは。

ジョナサン・ノット氏の公演鑑賞を拝読したく参りました。毎回とても沢山の公演記録を私達に届けて下さり、ありがとうございます。

マエストロは数年前のイ

06/14 08:27 michelangelo

えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR