束の間のアントワープ:美しきアントワープ中央駅
高速列車タリスはオランダ最後の停車駅ロッテルダム中央駅Rotterdam Centraalを発車し、目的地アントワープAntwerpenに向かいます。
ロッテルダム中央駅前の高層ビルを通り過ぎます。

駅周辺のビル街を抜けていきます。

ロッテルダムの町を抜けると、ホランス・ディープ川Hollandsch Diepに架かる長大な橋梁を渡ります。ホランス・ディープ川はニューウェ・メルウェデ川(ライン川起源)とアメル川(マース川起源)が合流して流れる川ですが、ここはちょうどその合流ポイントです。つまりホランス・ディープ川はここから始まりますが、20km流れただけで別の2つの川に分岐してしまいます。

川沿いに風力発電ユニットが並んでいますね。

ホランス・ディープ川を渡り終えると、オランダならではのまっ平らな畑が続きます。

そろそろアントワープかなと思う頃に車掌さんが周ってきて検札があり、慌てます。購入したチケットはシニアチケットなので、年齢確認のためにパスポート提示を求められるかと思いましたが、残念ながら年相応に見られたようで何もお沙汰はなし。

アントワープが近づき、タリスはスピードを落とします。電車を降りる準備をします。網棚に上げた荷物をエイヤッと下します。降車口に向かうと、またまた通路を荷物が塞いでいます。車掌さん、ちゃんと指導お願いしますね。

アムステルダムからわずか1時間ほどで、フランダース地方最大の町アントワープに到着です。アントワープは駅が凄いと聞いていたのですが、確かに凄いです。アントワープの地下プラットホームからエスカレーターの先に美しいアントワープ中央駅Antwerpen-Centraalの装飾が見えます。

エスカレーターで1階上に上ると、アントワープ中央駅のバラ窓のある壁面と光あふれるガラスの大天井がよく見えます。

鉄の骨組みとガラスでできた美しい天井を見上げます。緻密な模様も見てとれます。荷物を放り出して写真を撮りまくります。

地下のプラットホームを見下ろします。地下プラットホームは2段に重なっており、一番下のホームはとても深くなっています。

ここでの課題は、荷物を預けることです。アントワープで数時間の観光の後、ゲントに向かいます。その間、駅で荷物を預ける必要があります。コインロッカーを探します。すぐに発見! でも、なんだか様子が変です。赤ランプの付いているものが多いのですが、青ランプのものもドアが開きません。我々以外のアジア系の2人組とバタバタしますが埒があきません。

配偶者が、駅員を探しに行き連れてきます。駅員もどうしようもないようで、壊れてるのだから他に行けばとのこと。コインロッカーを探して移動します。別のコインロッカーを発見しましたが、そこも大騒動しています。それでも、なんとか使えそうなものを見つけて確保。

次の課題は、コインです。料金は1つ4.5ユーロ。なんでそんな半端な料金なのかしらね。4ユーロにすればいいのに・・・。今朝、枕銭を置くのに小銭を整理したばかりです。恐る恐る財布の中をチェックすると、ありました! 奇跡に近い感じで、小銭をかき集め入れます。コインロッカー2つに荷物を全部押し込みます。コインロッカーの前では、まだ悩んでいる旅行者達がウロウロしています。

取り出し番号の書かれた紙をプリントアウトし、ほっと一安心です。この紙がキーの代わりです。

さあ、身軽になりました。駅舎を見てまわります。まるで大聖堂のような輝きがあります。美しい駅の写真を撮りまくります。
ホールの美しさに釘付けになります。プラットホームとの間の壁面は、上部の大きなガラス窓から明るい光が差し込みます。壁面の美しい装飾も素晴らしいです。1895年から10年を費やして造られた芸術品のような駅舎です。

巨大なホールの全景を見通すことは難しく、ぐっと下がって眺め直します。ホールの天井はドームになっていて、高いところから光が降り注いできます。

これはホールの別の壁面です。素晴らしい装飾です。

さらにプラットホームの反対側の壁面を眺めます。そちらにはチケットの窓口があります。

この駅舎を見るだけでもアントワープを訪れる価値があります。次はプラットホームの方にまわってみましょう。
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