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ゲント散策:ゲント美術館

2015年6月30日火曜日@ゲント/3回目

聖バーフ大聖堂Sint-Baafskathedraalの祭壇画≪神秘の子羊Het Lam Gods≫への対面を済ませ、今回の旅の大きな目的を果たしました。次は、この祭壇画の一部を修復している様子を見られるゲント美術館Museum Voor Schone Kunsten Gentに行きましょう。ゲント美術館は旧市街の中心から離れているため、トラムでいったんゲント・セント・ピータース駅Gent-Sint-Pietersまで行きます。トラムで5駅ほどです。大聖堂を出て、トラムの発着するコーレンマルクトKorenmarktに向かいます。コーレンマルクトではちょうど学生たちが連れ立って歩いています。ベルギーの女子中学生でしょうか。ミニスカート姿が可憐ですね。

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ベルギーの男の子も負けずに可愛いと配偶者が呟いています。

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コーレンマルクトのトラム停留所で1番のトラムの到着を待ちます。駅まで行く人たちが大勢待っています。

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到着したトラムに乗って、アントワープで購入した回数チケットを打刻機に挿入します。二人だから2度挿入しますね。アントワープとゲントは同じフランドル地方なので、公共交通機関De Lijnのチケットは共通で使えます。この後に行くブルージュも共通です。便利ですね。

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これがその回数チケット。

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ゲント・セント・ピータース駅でトラムを降ります。ここまでの移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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美術館に向かいますが、あまり詳細な地図がないので不安です。トラムの走る大通りKortrijksesteenwegを駅から少し戻り、ヘンドリク・ファン・ブレーデローデ通りHendrik van Brederodestraatに入ります。

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ゲント美術館は広大な森の中にあるようで、その森に辿り着きましたが、それから先がよく分かりません。地図を片手にキョロキョロしていると、犬の散歩をしているおじさんが、美術館に行くのかいと助け舟を出してくれます。丁寧に道順を教えてくれましたが、結局犬を連れて道案内をしてくれることになってしまいました。

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こんな岩をくりぬいたトンネルを抜けて、進んでいきます。

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こんな広大な森の中の道を歩いていきます。この森はシタデル公園Citadel Parkと呼ばれています。

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やがて、ゲント美術館が見えてきます。美術館は森の反対側の一角にあり、道は分りづらいルートでした。本当に助かりました。感謝です。犬も先に立ち、案内してくれました。ありがとう!

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ゲント美術館の建物はなかなか重厚で趣きのある建物です。

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街の中心から外れているせいか、客も少なく、落ち着いて鑑賞できそうです。受付の人もとても丁寧な対応です。もちろんシニア料金です。これが購入したチケット。6ユーロです。

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地下のコインロッカーに荷物を預けて(無料)、身軽になって鑑賞です。まずはゲントの祭壇画の修復現場を見学。緻密な仕事ですね。2人がそれそれ別の絵を担当して、顕微鏡を覗きこみながら、細い筆を入れています。

さて、所蔵品を見て歩きましょう。いきなり、ボッスを発見。配偶者は大喜びです。彼独特の描写が素晴らしいです。
《十字架を担うキリスト》です。

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ブルューゲルの超有名な絵もあります。この美術館にあったのですね。しかし、よく見ると、ピーテル・ブリューゲル(父)ではなくて、ピーテル・ブリューゲル(子)の作品です。ウィーン美術史美術館にあるピーテル・ブリューゲル(父)を模写した作品です。危うく誤認するところでした。
《農民の婚礼》です。

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同じくピーテル・ブリューゲル(子)の《村の弁護士》です。

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同じくピーテル・ブリューゲル(子)の《屋外での婚礼の踊り》です。これも父親の作品の模写のようです。

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ココシュカを発見し、saraiは満足です。
《ルードヴィッヒ・アドラー博士の肖像》です。

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キルヒナーも発見し、saraiはますます満足です。
《ドレスデンの館》です。

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伯爵画家フランツ・フォン・レンバッハの作品もなかなかよい作品です。
《婦人の肖像》です。

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他にもなかなか素晴らしいものがありました。かなり楽しめました。配偶者はブックショップで、皮のすてきなブックカバーを見つけ、お誕生日がもうすぐの長男へのお土産に買い求めていました。
これで大体のゲント観光は終了です。
が、時間があるので、お城(フランドル伯居城)に上ってみましょう。


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07/08 18:59 sarai

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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

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