ゲント散策:最後の街歩き、そして、夜は極上のオペラ
美味しいランチをいただいて、上機嫌でホテルに戻ります。もうこれでゲントの美しい街を見るのもお終いですから、しっかりと目に焼き付けておきましょう。聖ニコラス教会Sint-Niklaaskerkを過ぎると、鐘楼Belfortが間近に聳え立ちます。その手前には、少し掘り込んだ低い地面に綺麗なエミール・ブラウン広場Emile Braunpleinがあります。陽光を浴びながら、芝生で寛ぐ人たちがいますね。

青空を背景にすっくと立つ鐘楼を見上げます。かって大いに栄えたゲントの富の象徴ともいえる建造物です。

シティホールStadshalの大屋根の下を歩き、そこから鐘楼に連なる繊維ホールLankenhalleの大きな建物を眺めます。その繊維ホール建物の上に聖バーフ大聖堂Sint-Baafskathedraalの塔が頭をのぞかせています。繊維ホールの手前の部分は旧看守の家のファサードと呼ばれています。写真ではちょっと見ずらいのですが、ファサード上部にある彫刻には、牢獄の老人シモンが生き続けられるように娘のペロが胸を吸わせている伝説が刻んであります。どうもゲントには少し面白いというか、奇妙というか、まっとうではないものが多いようです。

左のほうを眺めると市庁舎Stadhuis Gentの建物が見えています。

ちゃんと市庁舎の建物を見ていなかったので、その前に行ってみます。この東ファサードはルネサンス様式です。市庁舎の建物は様々な建築様式が複合した建物になっています。

市庁舎前から裏通りを通って、ホテルのほうに向かって歩きます。途中、ザンドベルク通りZandbergで後ろを振り返ると、聖バーフ大聖堂の塔が見えます。これがゲントの3塔の見納めとなります。

やがて、レープ運河沿いのニーウブルグカーイ通りNieuwbrugkaaiに出ます。

レープ運河reepがレイエ川に合流するポイントで運河にかかる橋を渡ります。ボートハウスのホテルと旧市街をつなぐルートで必ず渡る橋なので、何度となく渡ったお馴染みの橋です。

レイエ川沿いに歩くと、対岸にボートハウスのホテルが見えてきます。美しいレイエ川の眺めです。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

ホテルでしっかりお昼寝をして、オペラに出かけます。配偶者は、暑さもものともせず、着物でビシッときめて出かけます。かなりの距離を歩いて、ゲント・オペラ劇場に到着。石造りの綺麗な建物です。

ここでフランダース・オペラ(ゲントとアントワープが本拠地)でオペラ《フィガロの結婚》を聴きます。最前列の席をゲットしてあります。これがネットで購入し、自宅に郵送されてきたチケットです。

席につくと、オーケストラ・ピットが目の前です。

こじんまりしたホールです。音響がいかにもよさそうです。まだ、お客さんがちらほらですが、もう開演15分前なんです。

バロック風の内装は美しく、天井はこんな感じ。

最前列席の様子です。

オペラは極上の出来栄えに大満足です。ヨーロッパは大都市のオペラハウスはもちろんですが、地方都市のオペラハウスも驚くほどのレベルにありますね。このオペラ《フィガロの結婚》の詳細記事はここです。
満足感でいっぱいになって、ホテルに帰還します。美しい満月を眺めながらぶらぶらと戻ります。暗闇の中、無事にホテル前に到着。レイエ川沿いに点々と光る明かりでボートハウスの姿が浮かび上がっています。

ボートハウスホテルの対岸の建物がレイエ川の暗い水面に映り込んでいます。

ボートハウスホテルでは、遅い到着のお客があったようで、オーナーがまだいるようです。彼の姿が船室(実際はホテルのレセプション)に見えています。

レセプションに歩み入ると、オーナーは配偶者の着物姿を褒めてくれます。しかし、その後、指導があります。部屋の電気を点けるときは必ず窓をしっかり閉めるようにとのことです。でないと、虫が大量に入り込むとのこと。昨夜は窓が開いていたようです。確かに、今夜は虫は入ってきません。ただし、扇風機を最強で回しても暑いんです。
ゲントの最後の夜は更けていきます。寝るときに電気を消して、窓を開けます。これがボート生活の常識! ちょっと勉強になりました。
明日はブルージュに移動します。
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