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ブリュッセルで美術三昧:マグリット美術館、前半

2015年7月5日日曜日@ブリュッセル/12回目

ベルギー王立美術館Musées royaux des beaux-arts de Belgiqueの古典絵画エリアを鑑賞し終えました。いよいよ、楽しみにしていたマグリット美術館Musée Magritteに入館します。マグリット美術館はベルギー王立美術館の一部門ですが、部門別のチケットを購入する必要があります。事前にネットで午後2時入館のチケットを購入してあります。もちろん、シニアチケットです。

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さあ、時間ですから、入館しましょう。まずは案内パンフレットをゲットします。マグリット美術館は本館とは別の建物、分館になっています。本館とは地下の通路でつながっています。

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これがマグリット美術館の地下2階のエントランスです。ここから地上階にある展示室に上ります。

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では、実際の展示順ではなく、マグリットが描いた年代順に展示作品を見ていきましょう。もっとも基本的に展示は年代順ですけどね。

ルネ・マグリットは19世紀も終わろうとする1898年11月にブリュッセルから30km離れた小さな町レシーヌに生まれました。父親は商人であったため、一家は転々と引っ越しを繰り返しました。7歳のある日、偶然にある画家との出会いがあり、そのキャンバスを覗いたマグリットは大いなる啓示を受けて、後の画家人生が決まったそうです。1912年、マグリット12歳のとき、衝撃的な事件があります。母親が突然入水自殺を遂げます。彼は川から引き上げられた母がガウンがまくれて裸体で、ただ顔のみがそのガウンに覆われていたとその情景をまるで見たかのように語っています。実際に見たかどうかは分かりません。17歳になったマグリットはブリュッセルの王立美術学校に入学します。しかし、そこでは伝統的な絵画技法しか教えていないことに失望して、授業を放棄します。自ら印象派から抽象絵画まで模索することになります。その頃に描いた1枚がこれです。

《ピエール・ブロードコーレンスの肖像》です。1920年、マグリット22歳頃の作品です。まるで青騎士のようでもあります。

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1922年、23歳のマグリットは偶然にブリュッセルの植物園で再会した初恋の人ジョルジェットと結婚します。その頃に描いた1枚がこれです。

《女性騎手》です。1922年、マグリット24歳頃の作品です。キュビズムですね。

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この年、画家として、大きな転機が訪れます。友人が持っていた雑誌に掲載されていたデ・キリコの作品《愛の歌》との出会いです。古代彫刻の頭部と外科手術用の手袋が何の脈絡もなく並べられた一見、理解不能の絵画でした。そこにマグリットは鑑賞者の常識とかけ離れた芸術家の孤独を感じとり、己の行く道を悟ります。シュールレアリスト、マグリットの出発点となる出来事でした。その3年後、初めてのシュールレアリスム作品《迷える騎手》を完成させます。そして、次々とシュールレアリスム作品を描き上げます。

《真夜中の結婚》です。1926年、マグリット28歳頃の作品です。題名も内容も不可解なのがマグリットの特徴です。

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1927年、マグリットはパリを訪れます。当時、パリはアンドレ・プルトンが1924年に《シュールレアリスム宣言》を発表し、芸術革命が進行中でした。マグリットはパリ郊外のアパルトマンに居を構え、プルトンたちのグループと活発な活動を展開します。パリを訪れる直前にもブリュッセルで多くのシュールレアリスム作品を描いています。それらをブリュッセルの個展で発表しますが、批評家たちには理解されませんでした。

《外海の男》です。1927年、マグリット29歳頃の作品です。

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《邪悪なデモン》です。1927年、マグリット29歳頃の作品です。

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《発見》です。1927年、マグリット29歳頃の作品です。

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《ポール・ヌジェの肖像》です。1927年、マグリット29歳頃の作品です。

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《女盗賊》です。1927年、マグリット29歳頃の作品です。

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《秘密の遊戯者》です。1927年、マグリット29歳頃の作品です。

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これはパリ時代の作品です。

《言葉の用法》です。1929年、マグリット31歳頃の作品です。

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マグリット美術館での鑑賞はこれで半分ほどです。まだまだ、続きます。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

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大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
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10/07 08:57 堀内えり

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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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