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秋の夜はやっぱりブラームス:フォーレ四重奏団@トッパンホール 2016.10.1

秋の夜に聴くブラームスの室内楽は最高です。アンコールの最後に演奏してくれたブラームスのピアノ四重奏曲第3番の第3楽章アンダンテはとても心にしみいってきました。繊細でロマンチック・・・ブラームスにぴったりの演奏でした。

フォーレ四重奏団は一昨年に初めて聴いて、すっかりファンになってしまいました。大変、期待して聴きましたが、一昨年に聴いたほどの新鮮な感動は残念ながらありませんでした。過度の期待だったのかな。ダイナミックな演奏はよかったのですが、フォルテの部分が少し騒々しかった感じです。フォルテ以外は大変、よかったので全体としては満足な演奏でした。

まず、モーツァルトのピアノ四重奏曲第2番です。これは一昨年に東京文化会館小ホールで聴いたときの名演には及ばない感じです。フォーレ四重奏団のCDに録音されている内容と同レベルの演奏ですから、及第点ではありますが、一昨年の素晴らしい演奏を聴いてしまっているので、もう一つに感じてしまいました。ホールが少し大きくなった分、演奏に力みがあったのかもしれません。やはり、室内楽はなるべく小さなホールで聴いたほうが良さそうです。

次は、細川俊夫の新作です。このところ、彼の新作を聴く機会が多いですね。なかなか1回聴いただけでは印象をつかむのが困難ですが、作曲家が言うところの《音は水のメタファー》という感じは何となく分かりました。題名の水がすべてを忘却させてくれるというよりも、水にも色んな諸相・・・悲しみ、希望などが投影されているように感じました。ただ、あまり、散文的には音楽を聴かずに純粋に音楽自体の中身だけを聴きたいとも思いました。もう一度、聴き直したい音楽です。

休憩後は期待のブラームスのピアノ四重奏曲第2番です。第2楽章がとても美しかったので満足です。ただ、前述したようにフォルテの部分が少し騒々しかった感じでブラームスの最高の演奏とは言えない感じで残念です。むしろ、アンコールのブラームスのほうが素晴らしかったと思います。

来週、みなとみらいホールでもブラームスのピアノ四重奏曲第1番を聴くので、それに期待しましょう。

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ピアノ四重奏:フォーレ四重奏団
   ヴァイオリン:エリカ・ゲルトゼッツァー
   ヴィオラ:サーシャ・フレンブリング
   チェロ:コンスタンティン・ハイドリッヒ
   ピアノ: ディルク・モメルツ

  モーツァルト:ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K493
  細川俊夫: 《レテ(忘却)の水》ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのための
    (2016/日本初演)─フォーレ四重奏団に捧げる─

  《休憩》

  ブラームス:ピアノ四重奏曲第2番 イ長調 Op.26

   《アンコール》
     メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第2番 ヘ短調 Op. 2から第4楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェAllegro molto vivace
     ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.60から第3楽章アンダンテAndante

ブラームスの名曲を聴くので、CD(またはアナログディスク)で聴ける名演をできるだけ予習しました。

 ゼルキン&ブッシュ四重奏団員
 シュナイダー,トランプラー,パーナス,ブラウン
 ファウスト,ジェランナ,ミュニエール,ハン
 リヒテル&ボロディン弦楽四重奏団員
 ラントシュ&バルトーク弦楽四重奏団員(またはアナログディスク)

すべて名演です。ブッシュ四重奏団は別格の素晴らしさ。アドルフ・ブッシュのなよやかなヴァイオリンの響きはブラームスにぴったりです。ステレオ録音ではシュナイダー他の演奏がブラームスを美しく繊細に演奏しています。シュナイダーはブダペスト弦楽四重奏団の第2ヴァイオリンを弾いていた人ですね。ファウストがヴァイオリンを弾いている演奏も室内楽らしくまとまった演奏ですが、もう少しファウストが前面に出た演奏をしてほしかったところです。まだ彼女が若かった頃の演奏なんでしょう。リヒテルはさすがのピアノを聴かせてくれます。ピアノを聴くなら、これが最高でしょう。バルトーク弦楽四重奏団も見事なブラームスを聴かせてくれます。ラントシュのピアノも立派です。デムス&ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団もウィーン代表として聴くつもりでしたが、時間切れになりました。残念です。後で聴いときましょう。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       フォーレ四重奏団,

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