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感動するしかない!ばらの騎士byティーレマン+ガランチャ+シュヴァネヴィルムス@ドレスデン国立歌劇場 2013.6.12

いやあ、凄い《ばらの騎士》でした。このところ、毎年、ヨーロッパの色んな歌劇場で《ばらの騎士》を聴き続けていますが、最高の《ばらの騎士》でした。というよりも、saraiに人生でクライバーの来日公演にほぼ並ぶレベルの素晴らしさでした。

まず、シュヴァネヴィルムスの元帥夫人、一昨年のミラノ・スカラ座での素晴らしい歌唱がまだ耳に残っていますが、今日はさらに素晴らしい歌唱でした。第1幕のモノノーグからオクタヴィアンとの絡みの世の無常を歌う深い味わい、ここまで歌えるのは、現在はデノケくらいでしょうか。いずれにせよ、これまでに聴いた最高のモノローグでした。感動のあまり、涙が滲みました。第3幕の3重唱も素晴らしい歌唱、最後のフォルテでは思いっきり、感動! 見事です。

もちろん、ガランチャのオクタヴィアンは、昨年のウィーン国立歌劇場を上回る出来・・・ということは、saraiの聴いたベストのオクタヴィアンです。美しい歌声と最高の演技、容姿の美しさ、3拍子揃ったものです。第1幕のフィナーレの元帥夫人との絡みが最高でした。マリアンデルの可愛さは昨年のウィーンのほうが上でしたが、第3幕のナイン、ナインって歌うのはとても可愛い!

元帥夫人とオクタヴィアンが素晴らしいのですから、《ばらの騎士》はいいに決まっていますが、R・シュトラウスの楽劇ですから、オーケストラの演奏も重要です。やはり、ティーレマンの指揮は素晴らしいものでした。意外に柔らかい音楽がベースになっていましたが、オペラ指揮者としての経験上のもので、うまく歌手を引き立てての指揮でした。しかし、ここぞというところでは立ち上がって、剛速球を投げ込んでくるような剛直さを感じさせるような、ぞくぞくするような凄みがありました。カルロス・クライバー亡き後、遂に真打ち登場を感じました。まだ、クライバーの輝くような演奏とは比較になりませんが、クライバーにない剛速球という強みもあるので、総合的にクライバーの域に達するのも時間の問題でしょう。

ペーター・ローズのオックス男爵も一昨年にミラノ・スカラ座で聴きましたが、今夜はもっともっといい出来でした。及第点以上でしょう。あと望むべきは男の色気くらいでしょうか。

ダニエラ・ファリーは予想したよりも、よい歌唱だったと思います。演出のせいかも知れませんが、スープレット的過ぎる歌唱だったのが残念です。昨年のウィーン国立歌劇場でのミア・パーションの素晴らしかった歌唱と比較すると、まだまだです。それでも、高音が十分に出せていたので、十分に及第点です。

繰り返しになりますが、第1幕のフィナーレと第3幕の3重唱は涙なしには聴けない、最高のオペラでした。トータルにクライバーに肉薄する《ばらの騎士》に感動しました。

今日のキャストは以下です。

  演出:ウーヴェ・エリック・ラウフェンベルク
  指揮:クリスティアン・ティーレマン
  管弦楽:ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

  元帥夫人:アンヌ・シュヴァネヴィルムス
  オックス男爵:ペーター・ローズ
  オクタヴィアン:エリーナ・ガランチャ
  ファーニナル:マルティン・ガントナー
  ゾフィー:ダニエラ・ファリー

明日は趣きを変えて、このドレスデン国立歌劇場(ゼンパーオーパー)のバレエを見ます。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       ティーレマン,

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僕もElina Garancaは大好きです。2017年のメトの「ばらの騎士」はもうご覧になりましたか?僕は5月にライブビューイングで観る予定です。あなたの「ばらの騎士」に関するブログを楽しみに待っています‼️

No title

Nさん、saraiです。コメントありがとうございます。

わが人生で「ばらの騎士」は8回聴きましたが、このドレスデンでのガランチャの「ばらの騎士」が最後のものです。今年のメトの「ばらの騎士」ですが、基本的にアメリカには遠征しないので、残念ながら行きません。WOWOWで放映したら、聴きますが、ブログには書かないかもしれません。もう、生でガランチャのオクタヴィアンが聴けないのはさびしいです。代わりに夏のザルツブルク音楽祭でガランチャの歌曲リサイタルを聴くので、それはブログでご紹介します。是非、お読みくださいね。
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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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07/20 12:41 sarai

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai
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