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極め付き!オペレッタ《こうもり》@ウィーン・フォルクスオーパー 2013.4.18

ウィーンと言えば、オペレッタ。ほぼ、1年ぶりに聴くオペレッタです。昨年は同じフォルクスオーパーでネメットさんの記念公演でカールマンの《チャルダッシュの女王》を聴きました。今回はヨハン・シュトラウスのオペレッタ《こうもり》です。この2つは所謂、3大オペレッタですね。3大オペレッタのもうひとつの作品、レハールの《メリー・ウィドウ》は6月のウィーン訪問時に聴く予定にしています。

さて、フォルクスオーパーで《こうもり》を聴くのは、一昨年の4月以来です。そのときの感想はここに書きました。今回はそのときとほぼ同じ演出ですが、細部は磨き上げられている印象です。
今回の公演は音楽が素晴らしく、特に歌手が粒揃いでした。不満の残る歌手は一人もいないのはフォルクスオーパーでは、初めてのことかもしれません。したがって、今回の《こうもり》はsaraiの聴いたなかで、最高のものでした。最初から最後まで、大変、満足して聴けました。のりのりで体が揺れるほどです。と言っても、周りに迷惑はかけていませんよ。今日はロジェバルコンで聴きましたからね。

今日のキャストは以下です。

  指揮:ニコラス・ミルトン
  管弦楽:ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
  演出:ハインツ・ツェドニック

  アイゼンシュタイン:セバスティアン・ラインターラー
  ロザリンデ:クリスティーネ・カイザー
  アデーレ:ベアーテ・リッター
  イーダ:ヨハンナ・アロウアス
  ファルケ:ジュリアン・オーリシャウゼン
  オルロフスキー:アネリー・ペーボ
  アルフレード:メーアザッド・モンタゼッリ
  フランク:クルト・シュライブマイヤー
  フロッシュ:ゲルハルト・エルンスト
  ブリント:ジェフリー・トレガンツァ

一昨年の歌手陣で今日も出演したのは、フロッシュ役のエルンストとブリント役のトレガンツァの2人のみで後は一新されたメンバーです。ラインターラーとシュライブマイヤーはお馴染みの歌手で演技も歌も安心して聴けることが予想できました。また、オルロフスキー役のアネリー・ペーボは昨年の《チャルダッシュの女王》でシルヴァ役を好演しましたが、オルロフスキーとは意外な役どころです。ロザリンデ役のクリスティーネ・カイザーとアデーレ役のベアーテ・リッターは初めて聴くので、少し心配です。

これらの事前予想・心配をすべて払拭する歌手陣の素晴らしい出来でした。ラインターラーとシュライブマイヤーは問題なしの素晴らしい出来だし、フロッシュ役のエルンストは前回以上のおとぼけぶりで笑わされます。それに彼の歌声も聴けたしね。そうそう、歌声と言えば、この演出では、イーダの歌声も聴けます。イーダはずっこけた踊りも披露するし、大活躍です。目立たないセリフだけの役の演出がほとんどなのに、この演出では結構重要な役どころです。
最高だったのは、アデーレ役のベアーテ・リッターです。素晴らしいスープレットです。今までは、アデーレ役はスープレットでは物足りない感じもありましたが、彼女の場合は違います。高域の澄み切った声の魅力に参ってしまいました。第1幕冒頭のアリアから惹き込まれましたが、とりわけ、第3幕のアリアの素晴らしさには、うっとりと聴き惚れ、感動させも覚えました。このアリアはとても難しいと思いますが、彼女は楽々と余裕を持った歌唱でした。オペレッタのもならず、将来が実に楽しみなソプラノです。モーツァルトあたりも聴いてみたいと思いました。
ロザリンデ役のクリスティーネ・カイザーもとても綺麗な響きのソプラノで、素晴らしいロザリンデでした。今まで、ロザリンデとアデーレの両方に満足できたことはありませんでしたが、今回はこの2人が好調な上にベテランの男声陣がしっかりと支えましたから、音楽的に最高のものになりました。
演技に関してはフォルクスオーパーですから、何も注文することはない出来栄えです。

こんなに音楽が充実したものが聴けるとは思いませんでした。フォルクスオーパーはお芝居だけでなく、音楽についても再認識させられました。

明日もフォルクスオーパーですが、一転して、バレエ《真夏の夜の夢》を見ます。これも楽しみです。


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ジャンル : 音楽

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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嬉しいコメント、ありがとうございます。ブッシュ四重奏団は素晴らしいですよ。とりわけ、第14番は最高です。
もっとも、ブッシュ

09/17 02:04 sarai

とても素晴らしいお話をお聞かせ頂き感謝いたします。
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ブッシュ四重奏団は別なレコード(死

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06/14 08:27 michelangelo

えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

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