FC2ブログ
 
  

ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:モネの描いたルーアン大聖堂、内部も見学

2016年7月22日金曜日@パリ~ルーアン大聖堂&ル・アーヴル/9回目

ルーアン大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Rouenに着いたところです。大聖堂広場Place de la Cathédraleには、ツーリスト・インフォメーションがあります。この建物の2階をアトリエにして、モネは刻々として光が移ろうルーアン大聖堂の連作シリーズを描き上げました。1892年と1893年に集中して描かれた作品群は全部で33点もの数に上ります。作品を描いていたアトリエは建物の左手だったようです。

2017022201.jpg



ちょうど、前年にオルセー美術館で見たモネの作品がこれです。

2017022202.jpg



ツーリスト・インフォメーションの建物の前から、見たルーアン大聖堂です。モネは実に忠実に描いていることが分かります。ただ、モネは移ろう光にその興味があったわけで、大聖堂のファサードの精細なレースのような彫刻装飾はずい分、デフォルメされていて、精密な画面にはなっていませんね。

2017022203.jpg



ツーリスト・インフォメーションに入って、訪問者キットという地図とガイドブックを1ユーロで購入。地図には日本語のガイドも付いていますが、あまり、役には立ちそうな内容はありません。地図はもちろん、大変役に立ちますが地図自体には日本語は記載されていません。
これが日本語ガイド付きの地図。

2017022204.jpg



これがガイドブック。

2017022205.jpg



まあ、ルーアンの市内地図を1ユーロで買ったようなものです。

ツーリスト・インフォメーションを出て、大聖堂の正面に立ちます。フランボワイアン・ゴシック様式の傑作です。実に華麗なファサードに魅了されます。

2017022206.jpg



まず、中央扉口を鑑賞します。タンパンには、エッサイの家系樹が描かれています。エッサイはユダヤ王ダヴィデの父で、下に横たわるエッサイの腹から上に伸びている木の枝に彼の家系が描かれています。一番上にはエッサイの家系に属するイエス・キリストが描かれます。えっ、イエスはマリアの処女懐胎で生まれたんじゃないの? 実はエッサイの家系に連なるのはマリアの夫の聖ヨセフなんです。じゃあ、処女懐胎で生まれたイエスというキリスト教の教義に反しないのでしょうか。実は反しないんです。エッサイの家系からメシア(キリスト)が出るということが、旧約聖書で預言されているからです。例えば「イザヤ書」にも記述があります。でも、なんだか、こじつけっぽいですね。やはり、イエスは聖ヨセフの実の子供じゃないのって、ちゃちゃをいれたくなります。だからということではないのでしょうが、大聖堂の扉口のタンパンにこのテーマが選ばれるのは珍しいそうです。因みに昨日のシャルトル大聖堂のステンドグラスの一枚には、エッサイの家系樹が描かれていました。

2017022207.jpg



次は、左側の北扉口を鑑賞します。タンパンには洗礼者聖ヨハネの物語が描かれています。ヘロデ王の饗宴、サロメの踊り、聖ヨハネの斬首です。上部の透かし彫りも美しいです。

2017022208.jpg



最後は、右側の南扉口を鑑賞します。タンパンには聖ステファノの殉教が描かれています。何故か、簡素な表現にとどまっています。なお、ステファノはキリスト教における最初の殉教者であったとされています。

2017022209.jpg



大聖堂に入る前に、振り返って、大聖堂広場を眺めます。左の建物がツーリスト・インフォメーションです。広場には意外に人が少ないですね。

2017022210.jpg



では、ルーアン大聖堂に入ります。ゴシック様式の大きな空間が広がります。天井も高く(大聖堂にしてはそれほどでもありませんが)、林立する束ね柱も壮観です。

2017022211.jpg



天井のリヴ・ヴォールトの波も見事です。

2017022212.jpg



身廊を内陣のほうに進んでいきます。

2017022213.jpg



クロッシングには祭壇があります。

2017022214.jpg



ここで上を見上げます。ドームが上に伸びて、そこから、光が降り注ぎます。

2017022215.jpg



南翼廊の隣にジャンヌ・ダルク礼拝堂があります。ここルーアンはジャンヌ・ダルクの終焉の地です。彫像はジャンヌ・ダルクの像でしょうか。

2017022216.jpg



内陣の外側の周歩廊には見事なステンドグラスが残っています。ルーアン大聖堂は第2次世界大戦でほとんどのステンドグラスが損傷しましたが、わずかに残ったものもあります。

2017022217.jpg



まだ、ルーアン大聖堂の鑑賞は続きます。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!




関連記事

テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR