ルーアン大聖堂&ル・アーヴル:斬新なデザインのジャンヌ・ダルク教会に驚愕
ジャンヌ・ダルク教会Eglise Sainte-Jeanne-d'Arcの前に立ち、その外観のデザインの奇抜さに絶句して、口あんぐりです。凄いですね。

ジャンヌ・ダルク教会の周りには、木骨造り(コロンバージュ)の家が建ち並んでいます。テラス席のカフェレストランがいっぱいあります。

この万国旗で飾られたレストラン、ラ・クロンヌLa Couronneもその木骨造りの家のひとつです。店名ラ・クロンヌは王冠という意味ですから、王冠の飾りが店先に突き出しています。実はこのお店は1345年にできた、フランスで最も古いオーベルジュです。ということは、ジャンヌ・ダルクの生きていた時代からあるということです。ジャンヌ・ダルクの火刑も見守っていたんですね!

さて、ジャンヌ・ダルク教会に入ろうと思いますが、いささか戸惑います。ル・アーヴルで見たサン・ジョセフ教会Église Saint-Josephにも驚きましたが、この教会は入口がどこかも分かりません。正面という概念がまったく感じられないからです。教会から出てくる人がいるので、入口はどこかと訊くと、ここが入口だと言われます。出口専用かと思って訊いたんですが、出入り口共用でした。

中に入ると、また、びっくり。片側の壁面は大きなステンドグラスで覆われています。全12枚ということですが、とても美しいものです。

信徒席はそのステンドグラスに向かって、弧を描くように並んでいます。教会内部はステンドグラスからの光でとても明るい空間になっています。

信徒席に座って、美しいステンドグラスを眺めます。ところで、こんなに綺麗な建物ですが、入場無料です。あくまでも教会ですからね。スペインやベルギーの教会が有料なのが不思議です。あれはもう教会ではなく、教会だった建物なんでしょうね。

視線を左に向けて、西のほうにあるステンドグラスを眺めます。左手に見える緩やかな階段は入口に続く階段です。

天井は木製で緩やかなアールを描いています。軽やかな印象です。

ステンドグラスの前には、説経壇というか、祭壇というか、そういうものが設置されています。

壁の角にある像はもちろん、ジャンヌ・ダルクの像でしょう。この像もモダンなデザインです。

教会内部の奥のほうから、ステンドグラスを眺めます。ここからでは一部が陰になり、ステンドグラスすべてを見渡すのは難しいです。これで全体の3分の2ほどです。

このあたりから、天井を見上げます。天井の上からも光が差し込んでいます。トップライトの採光の仕組みがあるようです。

ジャンヌ・ダルク教会のステンドグラスの美しい空間を十分に堪能しました。外に出ましょう。
これが外から見た出入り口です。小さな扉で大変、分かり難いです。人が出入りしていないと、ちょっと見つけられそうにありません。

出入り口の周りには、さりげなく庭園が広がっています。

出入り口のそばに、まるで電波のアンテナのようなものが立っています。これはやはり、十字架なんでしょうね。どうやら、この十字架付近にジャンヌ・ダルクの火刑台Le Bûcher de Jeanne d'Arcがあったようです。ジャンヌ・ダルクは異端の罪で1431年5月30日に火刑に処せられました。合掌!

教会前のヴュー・マルシェ広場(旧市場)VIEUX MARCHEからジャンヌ・ダルク教会を眺めます。大きなステンドグラスが壁面いっぱいに並んでいます。

ヴュー・マルシェ広場にはジャンヌ・ダルクの魂を鎮めるか如く、お花畑が広がっています。

ジャンヌ・ダルク教会に隣接して、統一感のあるデザインの建物があります。ここには魚介のグルメレストランがあります。

このあたりで、ルーアン散策を完了します。ルーアン大聖堂、ジャンヌ・ダルク教会の2つを見るという目的を果たしました。
ジャンヌ・ダルク教会は金曜日は午前閉館なので、当初の予定では見られなかった筈ですが、ル・アーヴルと訪問順序を入れ替えたことで見られて、ラッキーです!!
フランスという国は古いものの中に思いっきり新しいものを作り込むという感性を持っていますね。
結局、今日も疲れ果ててしまいました。すっかり、体力の衰えを感じざるを得ません。saraiの旅の行く末もそう長くはなさそうな予感です。
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