アヴデーエワの圧倒的なグリーグに感銘!読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.4.23
指揮のサッシャ・ゲッツェルですが、昨年、神奈川フィルでマーラーの交響曲第5番の迷演を聴いて、今日もまったく期待していませんでした。ところが冒頭のプログラム、ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲がとても素晴らしい演奏でびっくり。オーケストラが変わっただけで、こうも変わるものかと驚かされます。読売日本交響楽団の独特の響き、特に低弦の充実ぶりには魅力を禁じ得ませんが、そのオーケストラを見事にドライブするゲッツェルの指揮も魅力的です。あの悪夢のようなマーラーはゲッツェルと神奈川フィルのあまりの相性の悪さ故の結果だったんでしょうか。グリーグのピアノ協奏曲でも見事なサポートぶりで、奔放なアヴデーエワの演奏にぴったりと寄り添ったオーケストラの演奏を聴かせてくれました。
圧巻だったのは後半のドヴォルザークの交響曲第7番です。終始、素晴らしい響きで魅了してくれました。まるでブラームスの交響曲第2.5番という感じです。これは褒め言葉ですよ。美しい響きのドヴォルザークにすっかり満足してしまいました。とりわけ、第3楽章と第4楽章に感銘を受けました。次は是非、ブラームスを聴かせてほしいところです。
今日のプログラムは以下です。
指揮:サッシャ・ゲッツェル
ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ
管弦楽:読売日本交響楽団 長原幸太(コンサートマスター)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
《アンコール》チャイコフスキー:瞑想曲(18の小品 Op.72 第5曲)
《休憩》
ドヴォルザーク: 交響曲第7番 ニ短調 Op.70
アヴデーエワの演奏に感激するあまり、CDを買い求め、彼女のサインをいただきました。(割と素直なサインですね。)

素晴らしい演奏でしたと感想を述べると、彼女はにっこりしながら、Thank you!という言葉をかけてくれました。今や、彼女はsaraiのお気に入りピアニスト(海外)のベスト3の一人です。残りの二人はアンドラーシュ・シフとマレイ・ペライアです。それにしても今年はピアノの当たり年。既にシフとアヴデーエワの最高の演奏を聴き、今後、アンジェラ・ヒューイット、グリゴリー・ソコロフも初聴きの予定です。あっ、田部京子のシューベルトも聴きます。なんだかんだ言っても、saraiはピアノが大好きなんです。
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