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感涙のマーラー:大地の歌・・・インバル&東京都交響楽団@東京芸術劇場 2017.07.17

いやもう、涙・涙の感動の演奏でした。死期を悟ったマーラーが愛する大地、人生に告別を告げるべく書き上げた《大地の歌Das Lied von der Erde》の終楽章《告別Der Abschied》はその終盤にかけて、アンナ・ラーションの絶唱とエリアフ・インバル指揮の東京都交響楽団の壮絶な演奏が相まって、saraiの心を貫き通しました。マーラーの永遠なる大地への哀切な思いは彼の主観を超えて、演奏者と聴衆の思いに昇華します。音楽とは何か・・・その答えを垣間見た思いです。人の愛と死、人生のすべてをかけた究極の創造物です。マーラーは晩年の苦しい時期にその芸術の集大成にこの《大地の歌》と交響曲第9番、さらに未完の交響曲第10番を完成させました。音楽史上の大偉業です。《大地の歌》の終楽章《告別》はEwig・・・Ewigという告別の主題で消え去るように終わりました。そして、この告別の主題は交響曲第9番の第1楽章にそのまま、弦楽器でため息のように奏される告別の主題に引き継がれていきます。この先はザルツブルク音楽祭のハイティンク指揮ウィーン・フィルの演奏会で聴きましょう。マーラーの最高傑作、交響曲第9番を聴くのも、もう、来週の金曜日(7月28日)と日曜日(7月30日)に迫りました。saraiの音楽人生の集大成になるはずのコンサートです。

今日の演奏について、書くべきことはたくさんあるのですが、ザルツブルク音楽祭への遠征の出発が2日後に迫っているので、残念ながら、ここまでしか書けませんでした。申しわけありません。

最後に予習について一言。聴いたのは以下のCDです。

 オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア&ニューフィルハーモニア管弦楽団、クリスタ・ルートヴィヒ、フリッツ・ヴンダーリヒ
  1964年2月・11月、1966年7月録音

絶対的な名盤であるブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィル、カスリーン・フェリアー、ユリウス・パツァークは予習の時間がなくて、聴けませんでしたが、何度も繰り返し聴いたので、まあ、いいでしょう。クレンぺラー等の演奏したCDは今回、聴き直して、その素晴らしさに思わず落涙しました。何と言っても、クリスタ・ルートヴィヒの美しい歌声と深みのある表現には文句のつけようがありません。そして、クレンペラーの指揮の素晴らしいこと、やはり、只者ではありませんでした。その上、フリッツ・ヴンダーリヒまで素晴らしいのですから、ワルター&フェリアー盤とも甲乙つけがたしの感です。もっとも、また、ワルター&フェリアー盤を聴くと、これが最高だときっと思うんでしょうけどね。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:エリアフ・インバル
  コントラルト/アンナ・ラーション
  テノール/ダニエル・キルヒ
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートミストレス:四方恭子

  マーラー:交響詩《葬礼》

   《休憩》

  マーラー:大地の歌


まるでsaraiの壮行会でも開いてもらったようなものです。ありがとうございました。

明日はヨーロッパ遠征の前日。最後の予習・・・レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルのDVDでマーラーの交響曲第9番を聴きます。このときのウィーン・フィルのメンバーは現在はほとんど残っていないでしょう。しかし、伝統あるウィーン・フィルの柔らかい優美な響きは永遠のものです。ザルツブルク音楽祭では、ハイティンクの指揮に変わるので、もっと落ち着いた、深みのある表現でsaraiを感動させてくれるでしょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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