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シュテファン・ツヴァイクとの邂逅:旅の17日目

今日が最後の現地報告になります。午前11時からのモーツァルト・マチネをモーツァルテウム大ホールで聴き、夜はショスタコーヴィチのオペラ≪ムチェンスク郡のマクベス夫人≫を祝祭大劇場で聴いたのがメインの日程です。これで音楽三昧も明日のウィーン・フィルのコンサートを残すのみになりました。

そのコンサートとオペラの間を縫って、懸案のシュテファン・ツヴァイクのザルツブルクのヴィラを見にカプツィーナー山に行きます。何故、そんなにこだわるかというと、彼の素晴らしい著作≪昨日の世界≫の中でこのザルツブルクのヴィラでの生活が詳しく記されていたからです。先日、シュテファン・ツヴァイク・センターを訪れた際、女性スタッフから詳しく場所を訊いていたので、きっと見つかるでしょう。カプツィーナー山に登るのは2度目なので、道はちゃんと分かっています。キリストの十字架像の飾ってある東屋に向かって坂道を上ります。十字架像を過ぎると、カプツィーナー修道院があります。この修道院の前あたりがツヴァイクのヴィラです。木々で覆われていますが、隙間からヴィラが何とか見えました。今は個人所有で公開されていません。いったん、山道を登って、山の上にあるレストランに向かいます。前回同様、大変な坂道でへとへとになります。レストランでまずは氷入りのオレンジジュースを飲んで、一息ついてから、ランチをいただきました。やはり、前回同様、とても美味しい料理です。すっかり元気になったところで今度は坂道をぐんぐん下ります。また、十字架像のあたりに戻ります。十字架像の横あたりからのほうがツヴァイクのヴィラはよく見えますが、やはり、樹木の隙間からです。十字架像の前の石段を下りると、そこに何とヴィラの入り口があります。表示は5番地になっています。間違いありません。入り口からはヴィラの正面が見えます。木々があるので、すべて見渡せるわけではありませんが、これがベストです。

2017080501.jpg



やはり、大きな屋敷だったんですね。ナチスの圧力でこの屋敷を去る際のツヴァイクの心境が分かります。
これでザルツブルクでやり残したことはありません。ザルツブルク訪問もこれで最後になるかもしれませんが、心にひっかかっていたことが霧消しました。

この続きは帰国後に書きます。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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