さっと食事・・・次はヴァイオリン・リサイタル、どっぷり音楽漬け
フェルゼンライトシューレFelsenreitschuleでのモーツァルトの《コジ・ファン・トゥッテ》は素晴らしい演奏・演出でした。大変な感銘を受けました。モーツァルトのオペラでは《フィガロの結婚》が大好きなんですが、《コジ・ファン・トゥッテ》もそれに匹敵する素晴らしいオペラであることを実感させられました。
長時間のオペラでした。終わってみれば、もう7時ちょっと前です。次の8時半からのコンサートの前に軽く食事をしましょう。そう考えながらフェルゼンライトシューレを出ると、一雨あったようで、道はビショビショです。やはり降ってきたのですね。迷っている暇はないので、土地勘のあるレストランに行きます。このすばやい行動が功を奏して、最後のテーブルを確保出来ました。店内は満員の人たちで賑わっています。

このレストランはホテル・エレファントです。以前泊まったこともありますし、食事したこともあります。ホテルのロビーには名物の象さんの彫刻があります。

白ワインをいただきながら、料理を待ちます。ナプキンも像の模様です。

やがて、料理が運ばれてきます。これがsaraiの食べたツァンダー(淡水魚)のグリルです。

これが配偶者の食べた鱒のグリルです。

食事をしている間中、ひっきりなしにお客が来て、別の店を紹介されたり、合い席になったり、あきらめて帰ったり・・・大変でした。このレストランは味もいいし、料金もほどほどで人気店なんです。
1時間以内で美味しく食事を終えることができました。
次のコンサートは、大学広場Universitätsplatz前のコレギエン教会Kollegienkircheでドイツを代表するヴァイオリニストのイザベル・ファウストが演奏するバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲という大演目です。初めて訪れる会場なので、30分前にはレストランから急いで大学広場に行きます。教会の入り口が開いています。早速、中に入りましょう。美しいバロック様式の白い空間が広がっています。

仮設の舞台は中央のクロッシング部分に作られています。客席はその舞台の四方に設置されています。

クロッシングの天井を見上げます。白いドームが見えます。周りの天窓から明かりが差し込んでいます。まだ、夜の8時ころですから、外は明るいんです。演奏中には日が沈んでしまうでしょうけどね。

翼廊には大きな祭壇画が飾られています。

逆側の翼廊にも同様に祭壇画があります。

この教会はウィーンのカールス教会も設計したバロックの巨匠、フィシャー・フォン・エルラッハの手によるものです。17世紀末から18世紀初めにかけて建設されました。モーツァルトのミサ曲 ニ短調『ミサ・ブレヴィス』 K.65(61a)がここで初演されたと言われています。歴史の重みを感じますね。
saraiのチケットはこれ。

会場のスタッフに訊くと、舞台正面の3列目という、とてもいい席です。席に座って、後ろを振り向くと、入り口の上にパイプオルガンが見えます。ブルックナーが弾いたと言われています。

席に落ち着いて、開演を待ちます。舞台の先には、簡素な主祭壇が見えています。

ファウストの弾いたバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタは彼女のCDの演奏を上回る素晴らしい演奏でした。しかし、素晴らしい響きに酔いしれましたがリサイタルが終わってみれば、夜中の12時です。通常のコンサート2回分です。さすがに疲れました。こんなこととは知らなかったらしい配偶者は腰が痛くなったと苦情を言っています。途中の休憩の後、戻ってこない人も多く、お隣のおしゃれな素敵な女性がどうしたのかしらと話しかけてきます。帰ったのでしょうと配偶者が言うと、素晴らしいけど長過ぎるものねと残念そうに言っていました。普通は2回に分けて行う分量のコンサートですから、休憩を入れると3時間半。お昼のオペラと合わせると今日一日で7時間を超す音楽体験になりました。ふーっ・・・。
リサイタルの詳細な記事はここに既にアップ済みです。
リサイタルが終わって、コレギエン教会を出ると雨です。傘をさしてホテルに戻ります。眠いのですぐに就寝します。
明日はモーツァルト劇場Haus für Mozartでトーマス・アデスの新作オペラを鑑賞します。
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