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遂に100枚超えのCDボックスを購入 Furtwangler The Legacy (107CD)

病膏肓に入るって言う言葉があります。saraiは決して、そんな状態ではないと思いますが、音楽好きとして、遂に100枚を超えるCDボックスを購入してしまいました。何と107枚のCDです。
AMAZONを覗いていると、気になるCDボックスが超格安価格で出品されていました。それがこれです。

Furtwangler The Legacy (107CD) MEMBRAN 6998円

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価格で言えば、CD1枚当たり、65円になります。以前は安くても1万円ほどだったので、とてもお買い得です。内容はフルトヴェングラーの代表的な録音を選りすぐったものが集められています。既に所有しているCDも多数ありますが、これまでとは異なるリマスターがなされているので、単純に同じCDであるわけではありません。しかも驚くべきことにこのCDボックスを発売したドイツのMEMBRANのリマスターは廉価盤とは言え、大変、高水準です。音質の感じ方は人それぞれでしょうが、これまで聴いた限りでは、saraiには最高の音質に思えます。
これまでsaraiの所有しているフルトヴェングラーのCDの枚数を数えてみると、200枚ほどでした。今回の107枚を加えて、300枚ほどのコレクションになりました。全部聴くのも大変な枚数ですが、これはsaraiの宝です。
今回購入したCDボックスはクラシック音楽好きのドイツ首相アンゲラ・メルケルが同じくクラシック音楽好きのローマ法王フランシスコに献上したエピソードで有名になりました。
HMVのサイトを参考にして、107枚の内容を概観しましょう。

BOX1 バッハ/ヘンデル/グルック/メンデルスゾーン/シューマン/ウェーバー/ニコライ

ここでは、バッハの1954年録音のマタイ受難曲、1953年録音のシューマンの交響曲第4番(ベルリン・フィル)が注目されます。

BOX2 ベートーヴェン

ベートーヴェンの交響曲全集はフルトヴェングラーの残した文化遺産です。無論、すべて、saraiは所有していますし、これ以外の録音もほとんど収集済です。今回はどれほど、リマスター音質が素晴らしいかが楽しみです。また、EMI録音のウィーン・フィルとのスタジオ録音が基本になっているものの、第1番(コンセルトヘボウ)、第5番(ベルリン・フィル、1947年)、第8番(ベルリン・フィル、1953年)と一部、別の録音を選択しているのも面白いところです。

BOX3 ブラームス/チャイコフスキー/スメタナ/リスト/シベリウス/ドヴォルザーク

ブラームスの4つの交響曲が何と言っても注目されます。第1番(ベルリン・フィル、1952年2月)は既に聴きましたが、素晴らしいリマスターでこれまでのDG盤を超えます。チャイコフスキーの後期の3つの交響曲も気になります。第6番《悲愴》(ベルリン・フィル、1938年)も他のCDと聴き比べましたが最高のリマスターでした。

BOX4 ブルックナー/R.シュトラウス/マーラー/ヒンデミット/ストラヴィンスキー/プフィッツナー

ここには注目盤がたくさんあります。ブルックナーの交響曲第4番、第5番、第6番(第1楽章欠落)、第7番、第8番、第9番はどれもウィーン・フィル、ベルリン・フィルとの精華の筈です。R.シュトラウスの『メタモルフォーゼン』『ドン・ファン』『ティル・オイレンシュピーゲル』『死と変容』はいずれも名盤の誉れ高いものです。素晴らしいリマスターに期待しましょう。さらに『4つの最後の歌』は初演の録音です。これもリマスターでの音質改善がどれほどか期待が高まります。マーラーの『さすらう若人の歌』は若きフィッシャー・ディースカウの名唱で知られていますが、これも音質改善に期待しましょう。

BOX5 ハイドン/モーツァルト/シューベルト

モーツァルトは『ドン・ジョヴァンニ』『フィガロの結婚』『魔笛』の全曲録音が楽しみです。そして、名高い交響曲第40番(ウィーン・フィル、1948年、第2楽章の一部は1949年)の録音もどんな音質で聴けるでしょう。シューベルトの交響曲第8番『未完成』(ベルリン・フィル、1952年)と交響曲第9番『グレート』(ベルリン・フィル、1951年)は既に聴きました。特に『グレート』は素晴らしくて感動しました。

BOX6 ワーグナー

フルトヴェングラー得意のワーグナーです。『トリスタンとイゾルデ』全曲(ズートハウス、フラグスタート、フィッシャー・ディースカウ、グラインドル、フィルハーモニア管 )は唯一の録音ですが、同曲中、最高のCDと世評の高いもの。フラグスタートに代わって、2つの高音をシュヴァルツコップが歌ったという逸話のあるCDです。リマスターの出来に期待しましょう。

BOX7 ワーグナー『ニーベルングの指環』

1953年秋のローマでの演奏会形式コンサートの放送用ライヴ録音です。マルタ・メードル、フェルディナント・フランツ、ルートヴィヒ・ズートハウス、ローマRAI交響楽団という顔ぶれです。フルトヴェングラーには1950年3~4月のミラノ・スカラ座におけるライヴ録音もありますが、これはCD2枚分の抜粋のみがこのボックスに含まれています。これは全曲を含めてほしかったですね。また、フルトヴェングラーの最後の録音になった1954年10月のウィーン・フィルとの楽劇「ヴァルキューレ」の名盤は第1幕全曲のみの収録になっています。これも全曲を含めてほしかったですね。このCDボックスの最大の不満点はこの2点です。

BOX8 オネゲル/フォルトナー/ブラッハー/ベルリオーズ

これはなかなか珍しいCDが並んでいます。


以上のように超ド級の内容です。

ついでに、これまで所有していたフルトヴェングラーの主なCDボックスについてもご紹介しておきましょう。

フルトヴェングラー/ウィーンでの演奏会1944~54(18CD) ORFEO

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 フルトヴェングラーが1944年から1954年にかけてウィーンでおこなった録音を集大成したものです。第2次世界大戦の終盤からフルトヴェングラーの亡くなる年までのウィーン・フィルとの演奏です。ベートーヴェン、ブラームスはすべて名演です。


ウィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・フィル/コンプリートRIAS録音集ボックス(12CD+ボーナスCD) AUDITE

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 戦後ベルリンでのベルリン・フィルとの演奏会のRIAS放送協会保管のテープからの集大成です。12回のコンサートから、のべ32曲が収録されています。戦後の歴史的復帰初日の演奏会でのベートーヴェンの《運命》と《田園》(1947年5月25日)から始まり、亡くなる年の演奏会でのベートーヴェンの《運命》と《田園》(1954年5月23日)に終わる7年間の巨匠の軌跡が収められています。


ヴィルヘルム・フルトヴェングラー ザ・グレートEMIレコーディングス(21CD) EMI

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 2011年、フルトヴェングラー生誕125周年を記念して企画されたCDボックスです。新たにアビーロード・スタジオでリマスターされたベートーヴェン交響曲全集とブラームス交響曲全集の計8枚を含みます。EMIからリリースされたフルトヴェングラーの代表的名演を集めた内容です。ほとんどは今回購入したMEMBRANの107枚CDボックスに含まれています。


なお、これまでsaraiが所有していたCDボックスで一番の大物は84CDでした。

 トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション 84CD+1DVD

次いで、68CD。

 マレイ・ペライア/Murray Perahia - The First 40 Years [68CD+5DVD]

CDもずい分、安くなったものです。聴くのが大変ですけどね。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

お久しぶりですが、お元気ですか?
波乱万丈の今年の旅、楽しく拝読しております。
ど偉いものを購入されましたな。ノイズの状態が気になりますが、大丈夫そうですね?しばらくはフルトベングラー三昧ですね。
金曜日にツィマーマン、ガティ、ロイヤルコンセルトヘボウ@大阪フェスティバルホールに行きます。楽しみ( ´∀`)

No title

えりちゃさん、お久しぶりです。当方、至って元気です。

フルトヴェングラーの大セット、古い録音を聴き慣れている人ならば、とても高音質です。一瞬、モノラルであることも忘れるほどです。安いので1セット、いかがですか。お宝ですよ。メルケルもローマ法王も聴いているCDですよ。シューベルトのグレートなんぞ、聴いたこともないような世界が広がります。
ガッティのロイヤル・コンセルトヘボウは素晴らしいです。まるでアムスのコンセルトヘボウにいるような錯覚を覚えます。これからコンセルトヘボウの黄金時代が始まるかも・・・。では、また。
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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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