saraiの音楽総決算2017:協奏曲編
今回は協奏曲編です。
今年は庄司紗矢香のヴァイオリンにインスパイアされました。彼女の音楽性の成熟ぶりには驚くばかりです。また、アヴデーエワのピアノにも魅了されました。
ちなみに昨年の結果はここです。
今年は以下をベスト10に選びました。
1位 有無を言わせぬ庄司紗矢香の空前絶後の凄演!ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団@サントリーホール 2017.12.6
2位 アヴデーエワの圧倒的なグリーグに感銘!読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.4.23
3位 庄司紗矢香、文句なし!・・・ウルバンスキ&NDRエルプフィル@オーチャードホール 2017.3.7
4位 驚異の響き・・・ツィンマーマン、ガッティ&ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団@サントリーホール 2017.11.20
5位 偉大なる“平凡”・・・カヴァコス、ブロムシュテット&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団@横浜みなとみらいホール 2017.11.09
6位 トリフォノフのプロコフィエフ凄過ぎ!!:読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.9.18
7位 アリス=紗良・オットの天真爛漫で純粋無垢な響き・・・アルトリヒテル&チェコ・フィル@サントリーホール 2017.10.4
8位 ショパンとチャイコフスキーのピアノ協奏曲を堪能、仲道郁代 ピアノ・コンサート@サントリーホール 2017.1.29
9位 美しきアランフェス!メストレ&読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2017.5.27
10位 モーツァルト・マチネ2 アントニーニ&ザルツブルグ・モーツァルテウム管、ベザイデンホウト@ザルツブルク・モーツァルティウム大ホール 2017.8.5
庄司紗矢香のショスタコーヴィチは空前絶後の凄演でした。大変、感動しました。こんなに感動したコンサートは滅多にありません。ゲルギエフのサポートも最高でした。
アヴデーエワの圧倒的なグリーグにも感動しました。彼女のピアノはスリリングで一期一会の演奏です。何を弾かせても感動の演奏をしてくれる素晴らしいピアニストです。
庄司紗矢香のプロコフィエフも素晴らしい出来でした。彼女は旬なヴァイオリニストですが、さらに成長を遂げています。どこまで伸びるか、楽しみです。
ツィンマーマンのベートーヴェンも実に個性的でありながら、内容のぎっしりと詰まった大変な名演でした。4位にランクするのは失礼だったかもしれませんが、これはもう好みの問題としか言えません。
カヴァコスのブラームスも精神性の高い素晴らしい演奏でした。これまた、5位にランクするのは心苦しい限りです。
トリフォノフのプロコフィエフはやり過ぎというくらい、凄い爆演でした。同じ曲をザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルと共演したときは猫をかぶっていたようにおとなしい演奏だったのに、その変身ぶりに驚かされました。演奏は断然、この来日公演での読響との共演のほうが聴き映えがしました。
アリス=紗良・オットのピアノは初めて聴きましたが、彼女は何か持っていますね。それに音楽に対して、ひたむきさがあります。まだ未成熟なところもありますが、それも魅力の一つになっています。どのように成長していくのか、大変楽しみです。
仲道郁代さんの一連のデビュー30周年プロジェクトのコンサートです。期待に応えてくれた素晴らしいショパンでしたし、期待以上のチャイコフスキーでした。彼女も充実した1年でした。
メストレのハープ版のアランフェス協奏曲では出色の出来でした。第2楽章ではコールアングレの響きとともに美しい抒情が味わえました。
ベザイデンホウトのモーツァルトもなかなか見事な演奏でした。この演奏に触発されて、来年の来日公演でのフォルテピアノのコンサートで腕前を聴かせてもらうことにしました。
いよいよ、次回は最終回、大賞も発表します。そして、大晦日でもありますね。
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