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気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・2回目

箱根ポーラ美術館で開館15周年を記念した《100点の名画でめぐる100年の旅》と題した大コレクション展を鑑賞中です。
第2セクションの1870年代の印象派初期の作品を鑑賞しますが、このセクションはすべて巨匠モネの作品群です。

クロード・モネが1875年に描いた《散歩》です。モネが住んでいたパリ郊外のアルジャントゥイユ近くのジュヌヴィリエで制作されました。日傘の女性は妻のカミーユ。幸福感に満ちた名作ですね。

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クロード・モネが1877年に描いた《サン=ラザール駅の線路》です。1837年に建設されたパリ最古の駅サン=ラザール駅を主題にした一連の作品群の中の一枚です。芸術作品の対象になりにくい蒸気機関車をモネが描くとこうなるという印象派の名作です。何といっても蒸気の煙の空気感が素晴らしいです。

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クロード・モネが1877年に描いた《花咲く堤、アルジャントゥイユ》です。モネが住んでいたパリ郊外のセーヌ河沿いのアルジャントゥイユで制作されました。手前に描かれた花々の美しさと遠景の工場群の対比が見事です。モネの熟達した筆にかかると無味乾燥の工場さえも絵になります。

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クロード・モネが1880年に描いた《セーヌ河の日没、冬》です。モネが住んでいたパリの北西、セーヌ河近くの小さな村ヴェトゥイユで制作されました。冬のセーヌ河の川面を流れる氷塊が美しい夕暮れの中に描き出されています。名作《印象、日の出》を思い起こします。海と川、日の出と日没という対照的な素材ではありますが、モネの美質が最高に活かされた2枚の作品はsaraiの感性に強く訴えかけてきます。前年に愛妻カミーユを失ったモネの復活の作品でもあります。

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第3セクションは1870年代の作品群《人物の探究 セザンヌとドガ》と題されています。

ポール・セザンヌが1877-1878年に描いた《4人の水浴の女たち》です。セザンヌのトレードマークとも言える女性水浴図の中の一枚です。セザンヌは裸体の女性からなる群像の油彩画を30点ほど残しています。女性たちを3角形の構図の素材として用いた作品ですが、あまりsaraiの好みではありません。

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ポール・セザンヌが1888-1890年に描いた《アルルカン》です。アルルカンというのは喜劇の登場人物である道化師のことです。表情がデフォルメされて、生命感を失った人物像は抽象性を感じさせます。また、画面の上下で三角帽子と靴を切り取った大胆な構図は印象的です。来るべき抽象絵画の登場を予感する最先端の作品ですね。セザンヌなしにピカソを始めとする20世紀絵画は語れません。

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エドガー・ドガが1879-1880年頃に描いた《マント家の人々》です。この作品に描かれているのは、パリ・オペラ座のオーケストラのコントラバス奏者で写真家でもあった友人ルイ=アメデ・マントの家族です。バレエ学校に入学したマントの娘シュザンヌ、ブランシュとその世話をする母親が描かれています。ドガのオペラ座のバレリーナを描いた作品の中の一枚です。バレリーナの何気ない1シーンを切り取るという典型的な特徴を持っています。何気ない日常を描いた風俗画とも言えますね。

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第4セクションは1880年代の作品群《光を描く モネからスーラ》と題されています。

クロード・モネが1884年に描いた《ジヴェルニーの積みわら》です。1883年4月末、モネはジヴェルニーに家を借りました。翌年以降、モネは家の南に広がる牧草地に積み上げられた麦わらの山を描いた8点の〈積みわら〉の連作を制作しました。有名な25点の〈積みわら〉連作を制作したのはずっと後の1890年の晩夏から翌年春にかけてです。この作品は〈積みわら〉連作に先駆けたものです。saraiにはこの〈積みわら〉も後の連作〈積みわら〉も同じに見えますけどね。いずれにせよ、こんな単純なモチーフを光と影の表現としてだけで絵を創造したモネの才能には脱帽するのみです。

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ポール・セザンヌが1879-1882年に描いた《プロヴァンスの風景》です。パリを離れて、故郷のプロヴァンスでセザンヌは隠棲した制作活動を続けます。この作品は緑の樹木や空が筆の大胆なタッチで描かれています。こういうセザンヌの画風がゴッホに影響を与えたに違いありませんね。しかし、こういう筆のタッチよりもセザンヌの素晴らしさは安定した構図とゆるぎない色彩感覚にあるようにも思われます。セザンヌは既に彼の作風の完成の域に近づいているようです。

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ジョルジュ・スーラが1885年に描いた《グランカンの干潮》です。英仏海峡を臨むノルマンディー地方の小村であるグランカンの風景の中に3隻の帆船が描かれています。大作《グランド・ジャット島の日曜日の午後》と同時期に描かれた作品です。スーラが編み出した緻密な点描法で描かれています。画面構成はシンプルですが、点描法による色彩効果は素晴らしいです。こういう貴重な作品がポーラ美術館に収蔵されているのは驚きです。

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カミーユ・ピサロが1886年に描いた《エラニーの花咲く梨の木、朝》です。ピサロが移り住んだノルマンディーの村、エラニー=シュル=エプトで制作されました。ピサロが描く点描法の作品は、スーラとシニャックからの影響を受けたものとは言え、あくまでもピサロらしい色彩感覚に基づくものです。それがピサロの点描法の限界でもあり、評価が難しいところだと思います。saraiは点描法を用いないピサロの絵画のほうを好みます。

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次は第5セクションです。美しき女性たちと題して、いよいよ、ルノワールの作品群が姿を現します。



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