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気ままに箱根:ポーラ美術館の名作展・・・3回目

箱根ポーラ美術館で開館15周年を記念した《100点の名画でめぐる100年の旅》と題した大コレクション展を鑑賞中です。
第5セクションは1880年代の作品群《美しき女性たち マネとルノワール》と題されています。

エドゥアール・マネが1879年に描いた《ベンチにて》です。モデルは若い女優ジャンヌ・ドマルシーです。描かれた場所はマネが当時借りていた温室アトリエだったそうです。そこの明るいベンチで女性の肖像画が描かれました。油彩ではなく、あえてパステルで描かれました。そのせいか、柔らかい雰囲気が醸し出されています。マネはsaraiの好みの画家ではありませんが、女性の美しさを表現することに長けていることは認めざるを得ませんね。

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ピエール・オーギュスト・ルノワールが1888-1889年頃に描いた《ムール貝採り》です。1879年にルノワールが描いた《ベルヌヴァルのムール貝採り》をもとにして、約10年後に描き直された作品です。1879年の夏、ルノワールはパトロンの一人だったポール・ベラールの別荘のあったディエップ近郊の村、ヴァルジュモンに滞在して、ベラールの家族の肖像画を描くとともに注文以外に浜辺を舞台に田舎風の衣装の子どもたちを描きました。この作品では鮮やかな色彩感が印象的です。田舎の子供が金持ちの子供のように見えるのは違和感がありますね。まあ、そうこだわることもないでしょうが。

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ピエール・オーギュスト・ルノワールが1887年に描いた《水浴の女》です。「水浴する裸婦」もルノワールのトレードマークの一つですね。

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ピエール・オーギュスト・ルノワールが1888年に描いた《髪かざり》です。「水浴する裸婦」もルノワールの脱印象派の取り組みの一つでしたが、こういう風俗画的な作品も新たな取り組みの一つでした。有名な『ピアノを弾く少女たち』も同様な方向性の作品ですね。ルノワールの作品には幸福感とともにやすらぎが感じられます。

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ピエール・オーギュスト・ルノワールが1891年に描いた《レースの帽子の少女》です。少女のモデルは特定されていないそうです。ルノワール自身がイメージした少女の美の理想像を描いたものでしょう。ルノワールの美少女の作品と言えば《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》が最高の作品ですが、その11年後に制作された、この作品はふっくらした女性美が加わったもので円熟の域の作品です。

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会場には当時のパリの風景写真が飾られています。3枚の巨大な写真です。
これはアカシア通り。

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これはサン・ジェルマン教会からのパノラマ写真。

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これはサン・ラザール駅。

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次は第6セクション。1880年代、《カンヴァスの上のサムライたち 日本近代洋画の黎明》というものですが、これはパスします。あまり、saraiの趣味ではありません。

第7セクションは1890年代の作品群《印象派の向こう側 ポスト印象派の挑戦》と題されています。

フィンセント・ファン・ゴッホが1890年に描いた《アザミの花》です。これは素晴らしいですね。ゴッホの作品の中でも傑作と言えるでしょう。1890年にオーヴェール=シュル=オワーズに移り住んだ後、ゴッホの亡くなる1ヵ月前に制作されたものです。名作《ひまわり》と並ぶくらいの素晴らしい出来です。とりわけ、薄水色の色調が美しいですね。このポーラ美術館のコレクションのなかでも1、2を争う代表的作品です。

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ポール・セザンヌが1893-1894年に描いた《砂糖壺、梨とテーブルクロス》です。静物画の名人、セザンヌが描いたこの作品もとても素晴らしいですね。対象の質感、空間構成、色彩のバランス、どれをとってもパーフェクトです。それに奇妙に歪んだ空間が微妙な緊張感を呼び起こします。セザンヌの偉大さが思い知らされる作品の一つです。

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ポール・ゴーガンが1886年に描いた《白いテーブルクロス》です。ブルターニュ地方のポン=タヴェンの芸術家コロニーに身を寄せた頃の作品です。まだ、十分にゴーガンらしさは発揮されていませんね。セザンヌの静物画に影響を受けた習作というところでしょうか。

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ポール・ゴーガンが1890/1894年に描いた《異国のエヴァ》です。いかにもゴーガンがタヒチで描いた作品のように見えますが、どうやら、タヒチに旅立つ前に想像で描いた作品のようです。想像でイメージして描くのはゴーガンのお得意の手法ですからね。それにしても珍しい作品です。(タヒチに旅立った後に描いたという説もあります。)

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アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックが1891年頃に描いた《ムーラン・ド・ラ・ガレットにて》です。ロートレックらしく、パリの市井の人物群像を掘り下げて描いた作品です。ムーラン・ド・ラ・ガレットのダンスホールらしい情景も見事に描写されています。

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次は第8セクションです。《モネ、水の世界へ》と題して、水と光を描いたモネの作品群が姿を現します。



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07/08 15:53 じじい@

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久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

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