目黒川の桜とチターのコンサート

対岸に渡って、今度は目黒とは反対方向の池尻大橋のほうに向かって歩いていきます。おおっ、こちら側の桜は満開ではないですか! 人も多くなってきます。みなさん、どのあたりの桜が満開かをよく知っていますね。橋の上に出て、満開の桜を見上げます。素晴らしいですね。

川に沿って、さらに歩いていきますが、どこまでも満開の桜が続きます。このときとばかりに川沿いには食べ物とドリンクのお店が軒を連ねています。どこも行列ができるほどの繁盛ぶりです。1年の稼ぎをこの週末で上げようとばかりに料金も高めです。saraiは意地になって、何も買わないよって強がります。桜見物の人たちの中に外国人が多いことにも驚きます。中には着物姿の外国人の集団もいます。レンタル着物でしょうか。かなり、歩いてきたところで橋の上に上がって、目黒川の上に枝を張り出して咲き誇っている桜を感嘆して眺めます。

池尻大橋に近づいたところでUターンして、今度は対岸を中目黒のほうに戻ります。中目黒に近づいていくと、桜がだんだんと見事に咲き誇っています。満開の桜とその周辺のお店の繁盛ぶりを楽しんだところで桜見物を完了。また、東横線の電車に乗って、自宅への帰途につきます。
ところで、目黒川のお花見の前はコンサートを楽しんでいたんです。そのコンサートのついでのお花見でした。
コンサートは初台のオペラシティにある近江楽堂でのチターのリサイタルでした。
チターのリサイタルを聴くのは初めての体験です。チター愛好者のお友達からチケットをいただいたので、珍しいチター体験となりました。ドイツの有名なチター奏者、トミー・テマーソンと日本人チター奏者の惠藤美津子のジョイントコンサートです。トミー・テマーソンのソロ演奏と二人のデュエット演奏のプログラムでした。
ドイツ・オーストリアの曲目が中心でした。なかでも、チターと言えば、やはり、ヨハン・シュトラウス2世の《ウィーンの森の物語》は素晴らしいです。昔、アントン・カラスのチターとウィーン・フィルの共演のレコードを聴いた思い出がよみがえります。今回はトミー・テマーソンのソロ演奏でしたが、素晴らしい音色で魅了されました。
今回のコンサートで珍しかったのはチターの演奏をカメラでアップ撮影して、壁に投影してくれたことです。お陰でチターの演奏法がよく分かりました。右手の親指のピックでメロディーを演奏しながら、右手の残りの4本の指で和声コードを弾くんですね。
最後のアンコールでは、映画《第3の男》のハリー・ライムのテーマを演奏してくれました。これまた、アントン・カラスの定番だった曲ですね。見事な演奏でした。
チターのどこか郷愁を誘うような音色に魅惑された2時間でした。
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