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オペレッタ《ルーナ夫人》@ウィーン・フォルクスオーパー 2013.6.19

フォルクスオーパーの新演出のオペレッタ《ルーナ夫人》・・・フォルクスオーパーはおろか、市内の至る所で大々的に宣伝しています。よほど、力を入れているようです。saraiとしては、オペレッタの師匠、FeriさんとSteppkeさんのお勧めもあり、さすがにプルミエの日はご遠慮し(その日はコンツェルトハウスでウィーン交響楽団のツェムリンスキー《人魚姫》を聴きました)、今日、出かけました。お蔭で、平土間最前列の中央という最高の席でかぶりついて鑑賞。

このオペレッタの内容は演出によって、大きく変わり、歌われる曲までも変わってしまうそうです。詳細な内容は既に師匠のFeriさんのブログに詳しいので、そちらをご参照ください。
一部、重なるところもありますが、saraiの印象を書き連ねてみます。

まずは、とてもショーアップされた内容でオペレッタというよりもミュージカルかと思ってしまいますが、これがベルリン・オペレッタというものなのかもしれません。もちろん、歌を聴けば、明らかにオペレッタです。ショーアップされた内容は映像を駆使して、月、地球をズームアップしたり、プリンス・シュテルンシュヌッペ(流星王子)の宇宙自動車を飛ばしたりとか、実に多彩な内容です。一番こっているのは、衣装とメイクアップ、それにかぶりものです。ハリウッド映画の宇宙ものと張り合うようなド派手なもので、見事というよりほかはありません。オペレッタでここまでやるんですね。舞台装置は月旅行のバルーンを吊り上げたり、プリンス・シュテルンシュヌッペ(流星王子)の宇宙自動車を吊り上げたり、これまた、派手な内容です。そういう大衆向けの楽しい内容のせいか、観客席には、親に連れられた子供の姿が目立ちます。これまでのオペレッタではなかったことです。将来のオペレッタファン獲得につながればいいですね。子供も着飾り、ママも着飾っています。

さて、肝心の音楽的な内容ですが、耳になじみやすい曲が次々に歌われ、これぞ、オペレッタというものに仕上がっていました。歌手はみなマイクを付けて歌っていましたので、実際の声量とかは分かりませんが、ごく自然に聴こえ、オペレッタとしては、十分、評価できるレベルです。歌・演技ともに楽しめたのは、なんと言っても、プーゼバッハ夫人役のIsabel Weickenです。彼女のいかにもオペレッタというオーバーな歌・演技には、すっかり堪能しました。ルーナ夫人のJulia Kociは歌はそこそこですが、容姿がとても素晴らしい。魅力的でした。マリーのJohanna Arrouasはなかなかの歌唱力。容姿もマリー役として、生真面目風がよくはまっていました。プリンス・シュテルンシュヌッペ(流星王子)のThomas Paulは体も大きく、少し、立派過ぎるのが難点ですが、歌はなかなかのもの。テオフィルのBoris Ederは、もうひとつ、個性がバーンと前面に出てこない感じで、もどかしく感じました。ロベルト・マイヤーなら、とぼけた演技、声の響きなど、観客を沸かせたことでしょう。シュテップケ役のDaniel Prohaskaもよい演技でした。明るく元気な好青年という雰囲気があまりに出過ぎのような感はありました。もうちょっと一途な感じもあってよかったのでは・・・。
オーケストラはずい分、リハーサルを重ねたのでしょう。よい演奏でした。

全幕、楽しい音楽が流れましたが、何といっても休憩前を締めくくったBerliner Luft(ベルリンの風)の楽しさといっては、もうたまりませんね。こういうのがあるから、オペレッタをつい聴いてみることになってしまいます。当然、最後のフィナーレもこのBerliner Luft(ベルリンの風)でしめくくられるものと思っていたら、空振り。残念です! と思っていたら、カーテンコールで突如、のBerliner Luft(ベルリンの風)をオーケストラが演奏し始め、舞台上の歌手たちも合わせて、歌い始めました。これで大満足!!

今日のキャストは以下です。

  演出:Peter Lund
  指揮:Gerrit Priessnitz
  管弦楽:フォルクスオーパー管弦楽団

  ルーナ夫人:Julia Koci
  プリンス・シュテルンシュヌッペ:Thomas Paul
  ステラ:Regula Rosin
  テオフィル:Boris Eder
  プーゼバッハ夫人:Isabel Weicken 
  マリー:Johanna Arrouas
  フリッツ・シュテップケ:Daniel Prohaska
  レマーマイヤー:Andreas Daum
  パンネッケ:Carlo Hartmann
  ヴェヌス:Martina Dorak
  マルス:Stefan Tanzer
  
明日はウィーン国立歌劇場で楽劇《カプリッチョ》。楽しみです。


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ジャンル : 音楽

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