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圧巻のブルックナー ブロムシュテット&ウィーン・フィル@ザルツブルク祝祭大劇場 2018.8.18

saraiのザルツブルク音楽祭は今日が最終日。まずは朝11時からのウィーン・フィルの演奏会を聴きます。指揮は高齢の巨匠ヘルベルト・ブロムシュテットです。いまだにかくしゃくとした姿で現れます。その歩く姿を見て、配偶者はsaraiよりも歩き方がしっかりしているとのたまいます。年齢差は20歳強です。saraiは20年後にはあんなにしっかりと歩けないのは確かですね。ブロムシュテットは今や、指揮者の中で最高齢でしょうか。

前半はシベリウスの交響曲第4番です。交響曲というよりも交響詩と言った響きです。ウィーン・フィルの美しい響き、ブロムシュテットのつぼを抑えた指揮で色彩豊かな音楽が流れますが、深夜までのブログ書きがたたって、すぐ、睡魔に襲われます。まあ、北欧の自然に抱かれた桃源郷と思えば、こんな贅沢なことはありません。音楽はチェロを中心とした低弦の力強い響きがずっと底流にあります。いつもは高弦の美しさに魅了されるウィーン・フィルもこの曲ではロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のお株を奪うような素晴らしい低弦の魅力を発揮します。第2楽章ではヤナーチェクを想起させるような響きが聴けたのはウィーン・フィルだから? ずっと、多彩な響きが夢の中を通り過ぎて、シベリウスの音楽が終了。いつもは本場ものばかり聴いていますが、フィンランド以外の演奏者でもそんなに違和感はありませんでした。

後半はブロムシュテットの十八番のブルックナー。ウィーン・フィルにとっても十八番ですね。そして、ブルックナーの交響曲の中でももっとも分かりやすいと言われる第4番。そんなに長過ぎない作品でもあります。ここでも断続的に睡魔が襲いますが、ポイントはしっかり聴いていました。ブルックナーらしい金管の炸裂と弦の美しいアンサンブルの響きが交錯しながら、音楽は進行していきます。
第2楽章のアンダンテ(・クワジ・アレグレット)がとても美しい演奏で心に沁みます。あまりに美しいのでうっとりしているといつの間にか意識を失っています。これだから、音楽は油断なりません(何のこっちゃ!)。第2楽章が今日の白眉でした。勇壮な第3楽章。長大で〆にふさわしい高邁な第4楽章と素晴らしい音楽に魅了されました。巨匠ブロムシュテットの自然な音楽の構成、しかもとても高齢とは思えない力強さに満ちた音楽はこれぞブルックナーと呼ぶにふさわしい最上級の音楽でした。また、ホーネックとダナイローヴァのダブルコンマスのウィーン・フィルは柔らかく美しい弦楽アンサンブルに加えて、強力な金管セクションが好調で見事なブルックナーの響きを奏でました。素晴らしいブルックナーでした。

今日のプログラムは以下です。

 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
 管弦楽:ウィーン・フィル

 シベリウス: 交響曲第4番イ短調 Op.63

  《休憩》

 ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調 WAB 104「ロマンティック」(ノヴァーク版第2稿)


最後に予習したCDをご紹介しておきましょう。

まず、シベリウスの交響曲第4番ですが、以下のCDを聴きました。

 マゼール指揮ウィーン・フィル 1963-64年録音

シベリウスだけは本場ものを中心に聴いています。ベルグルンド、ヴァンスカ、カム、サラステと言う指揮者たちとフィンランドのオーケストラです。中でも一番のお気に入りはベルグランドの最後(3回目)の録音であるヨーロッパ室内管弦楽団との共演の交響曲全集です。今回はウィーン・フィルの演奏に合わせて、いつもは聴かないマゼール指揮ウィーン・フィルの全集の中の1枚を聴きました。これはこれでよい演奏ですね。


次にブルックナーの交響曲第4番ですが、これは今更予習でもありませんが、ブロムシュテットに敬意を表して、以下のCDを聴きました。

 ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 2010年10月録音 ライヴ

ブロムシュテットはその前にシュターツカペレ・ドレスデンとの録音もありますが、最新盤のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を聴きました。音質も素晴らしく、奇をてらわないブルックナーです。


さて、ザルツブルク音楽祭は最後の《スペードの女王》だけになりました。夜8時からの公演ですから、これから、午睡をとって、万全の体調で臨みます。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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2日間ご一緒だったようですね。

私のツイッターにコメントを入れてくれた方がこのブログをツイートされていたのでお邪魔しました。バレンボイムーブロムシュテットと2日間ご一緒だったようですね。今日は日本人の方が多くご夫婦や親子連れの方も何組かお見かけしたのでその中にいらしたんですね。小生のカミさんは付き合ってくれないので羨ましい限りです。ブレゲンツでカルメンと井上靖の猟銃の世界初演を見てからザルツブルクへ移動してバレンボイムを2日とブロムシュテットを聴きました。昨夜のリサのヴァイオリンを実に素晴らしかったですね。第1楽章後に拍手が出たのも頷けました。それにしてもサイン会があっなんて、このあたりをモノはされるのはさすがですね!今宵はまだオペラに行かれるようですね。わたくしは一足先に帰ります。良い旅を!!
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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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