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ザルツブルク音楽祭:チャイコフスキー/歌劇《スペードの女王》ヤンソンス指揮ウィーン・フィル ノイエンフェルス演出@ザルツブルク祝祭大劇場 2018.8.18

今年のザルツブルク遠征の最後を飾るのはヤンソンス指揮ウィーン・フィルが祝祭大劇場で演奏するチャイコフスキーの歌劇《スペードの女王》です。毎年、マリス・ヤンソンスはウィーン・フィルを振って、ロシアもののオペラをやっています。昨年はショスタコーヴィチのオペラ《ムチェンスク郡のマクベス夫人》を見ました。大変、高いレベルの公演でした。今回もさすが、さすがと唸らされる素晴らしい内容でした。

ということで、この歌劇《スペードの女王》の主役はヤンソンス指揮ウィーン・フィルであることは間違いありません。ウィーン・フィルは今朝のブロムシュテットの布陣がそのまま移行した形で、ホーネックとダナイローヴァのダブルコンマス。ほかの顔ぶれもほとんど同じようです。1日2回、しかもオペラは3時間ほどの長丁場。本当に頭が下がります。このオペラはいつぞや、小澤征爾が言った通り、声楽付きの7楽章の交響曲みたいなもので、終始、オーケストラの響きが祝祭大劇場にこだましていました。チャイコフスキーの甘美な旋律が随所に散りばめられていて、それをウィーン・フィルが美しく奏でるのですから、素晴らしくないわけがありません。それに以前よりもすっかり体調がよくなったヤンソンスが丁寧に指揮をしていて、アンサンブルのよさが倍増です。

歌手では主役の士官ゲルマンを歌ったブランドン・ヨハノヴィッチが頭抜けた歌唱を聴かせてくれました。彼は昨年のオペラ《ムチェンスク郡のマクベス夫人》の間男のセルゲイを歌って、なかなかの好演でした。今日は青年の一途な愛、そして、底なしの欲望にはまっていく青年の悲劇を熱唱してくれました。圧倒的な歌唱です。全7場、出ずっぱりの歌唱を見事にこなしました。ある意味、彼の一人舞台でした。今日のオペラが成功したのは、第1にヤンソンス指揮ウィーン・フィルの素晴らしい演奏ですが、第2には、大音量のオーケストラに負けじと熱唱したブランドン・ヨハノヴィッチの力が大きかったと讃えたいと思います。一方、ちょっと残念だったのはリーザ役のエウゲニア・ムラヴェヴァ。酷な言い方をすれば、実力不足。声の響きも力もまだまだ磨き足りません。頭が下がったのは伯爵夫人役のハンナ・シュヴァルツ。高齢にもかかわらず、相変わらずの歌唱力です。一昨年聴いた新国立のオペラ《イェヌーファ》以来になりますが、ますます、健在。こういう役にはうってつけですね。あと目立ったのはエレツキー侯爵役のイゴール・ゴロヴァテンコです。第2幕のアリア「貴女を愛しています」の切々とした歌唱は胸を打ちました。

演出は音楽にぴったりと寄り添った感じで好感が持てました。2001年のザルツブルク音楽祭で前衛的で攻撃的なオペレッタ《こうもり》を演出したハンス・ノイエンフェルスにしては、至極、まっとう?な演出でした。

今日のプログラムは以下です。

チャイコフスキー:歌劇《スペードの女王》

士官ゲルマン:ブランドン・ヨハノヴィッチ
リーザ:エウゲニア・ムラヴェヴァ
伯爵夫人:ハンナ・シュヴァルツ
トムスキー伯爵:ヴラディスラフ・スリムスキー
ポリーナ/ダフニス:オクサナ・ヴォルコヴァ
エレツキー侯爵:イゴール・ゴロヴァテンコ

演出:ハンス・ノイエンフェルス              
合唱:ザルツブルク音楽祭&劇場児童合唱団
   ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽:ウィーン・フィル
指揮:マリス・ヤンソンス


予習した録画は以下です。以前、NHKで放映されたものです。凄いキャストですね。ゲルマンを歌ったウラディーミル・アトラントフも迫真の歌唱でしたが、何と言って、リーザ役を得意にしたミレルラ・フレーニの名唱が素晴らしいです。指揮は小澤です。まだ、ウィーン国立歌劇場の音楽監督になる前のことです。実はこの公演の直前にsaraiはウィーンを訪れていました。このオペラのリハーサルをやっているのも知っていました。ウィーンに来ていたミレルラ・フレーニの歌う《ラ・ボエーム》のミミも聴きました。フレーニは《ラ・ボエーム》の公演をこなしながら、《スペードの女王》のリハーサルをしていたんですね。もう少し日程が合えば、この《スペードの女王》も聴けたのにと臍を噛んでしまいました。

士官ゲルマン:ウラディーミル・アトラントフ
リーザ:ミレルラ・フレーニ
伯爵夫人:マルタ・メードル
トムスキー伯爵:セルゲイ・レイフェルクス
ポリーナ:ヴェッセリーナ・カサロヴァ
エレツキー侯爵:ウラディーミル・チェルノフ 

演出:クルト・ホレス              
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
指揮:小澤 征爾

1992年5月16日、オーストリア・ウィーン国立歌劇場で録画 


これですべて、saraiのザルツブルク音楽祭の日程は終了。4日間でオペラ3つ、オーケストラ演奏会4つ、 ピアノ・リサイタル1つ、計8公演を聴きました。オペラの水準の高さが驚異的でした。ウィーン・フィルを振った3巨匠、ムーティ、ブロムシュテット、ヤンソンスの存在感も際立っていました。さすがのザルツブルク音楽祭の音楽水準の高さに今更ながら、大変な感銘を受けました。十分に満足しました。saraiのザルツブルク音楽祭通いは3年続きました、ここらで卒業しましょう。何と言っても経済負担に耐え切れません。

さて、次は北ドイツ観光で時間調整して、いよいよ、初のバイロイト詣でです。世界のワグネリアンとたった2日間のワーグナー三昧です。《トリスタンとイゾルデ》と《パルジファル》の2大傑作ですから、これ以上のものはありません。《トリスタンとイゾルデ》はティーレマンの指揮だしね。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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