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ヴィースの巡礼教会の美しさを極めた内部装飾に感嘆

2017年7月31日月曜日@ザルツブルク~ガルミッシュ=パルテンキルヒェン/10回目

ザルツブルクSalzburgを離れて、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンGarmisch-Partenkirchenへ向かっているところです。現在、世界遺産のヴィースの教会Wieskircheを訪れています。美しい教会の姿がどんどん近づいてきます。

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教会の前に立ちます。

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教会の中に早速、入ります。その美しい内部に圧倒されます。てっきり、その美しさはバロック様式の結晶だと誤認しますが、実際は滅多に見たことのないロココ様式です。まず、美しさに魅了されたのは大天井画です。とても素晴らしいフレスコ画に目が釘付けになります。虹の頂点に座するのは復活したキリストです。そして、キリストは中央で輝く十字架を指さしています。この教会がキリストに捧げられたものであることが分かります。ロココ芸術の頂点をなすような見事な絵画です。作者はこの教会を作り上げたツィンマーマン兄弟の兄、ヨハン・バプティスト・ツィンマーマンです。この時代の最も高名なフレスコ画家、装飾細工師の一人でした。

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次いで、南側(右側)の側廊前にある彫像に注目。聖ヒエロニムスです。この教会にはヨーロッパの四大教父の像がアントン・シュトゥルムの晩年の熟達した手で作られています。中でも、この聖ヒエロニムスに素晴らしい彫像が目を惹きます。右手にはヒエロニムスの象徴であるされこうべを持っています。変わった形の帽子は枢機卿の帽子です。ヒエロニムスの時代にはなかった帽子ですが、バロック時代になってから与えられるようになりました。

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色んな内部装飾が気にかかります。これは北側(左側)の壁面です。左にあるのが北側の脇祭壇で《貧しい魂のための信心会》の祭壇です。その右側、画面の真ん中にある彫像はアントン・シュトゥルムによる四大教父の像の一つ、教皇グレゴリウス一世です。一番右側にあるのが説教壇です。説教壇壁の見事なスタッコ造りが目を惹きます。

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さて、いよいよ豪華な内陣です。ロココ芸術の極みですね。立ち並ぶ円柱や美しい彫像に囲まれて、祭壇天蓋の中に中央祭壇画が収まっています。この祭壇画はバルタザー・アウグスト・アルブレヒト作の聖家族です。赤い衣をまとった天使が上から見守っています。実は祭壇部は2段構成になっていて、画面に見えているのは上部の部分です。

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もう一度、視線を北側(左側)の側面の後方に戻します。北側の脇祭壇の左手には、アントン・シュトゥルムによる四大教父の像の一つ、アウグスティヌスの彫像があります。アウグスティヌスは北アフリカ、ヒッポの司教でした。聖アンブロシウスの説教でキリスト教に目覚めました。これも美しい彫像です。

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南側(右側)の側面を眺めます。南側の脇祭壇で《ヴィースの鞭打たれる救い主のための信心会》の祭壇です。右手には先ほどの聖ヒエロニムスの彫像が見えています。

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後部(西側)のバルコン部を見上げると、美しいパイプオルガンが見えます。改修の際にも原型の姿にこだわったそうです。教会の創建当初に作られたものです。

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再び、これが内陣の全体です。内陣の木の柵の先は内陣聖歌隊席になっています。2段構成の祭壇の下部も見えています。下部の天蓋に収められているのは、この教会の起源となる《鞭打たれる救い主》の恵みの像です。製作後、忘れ去られていた《鞭打たれる救い主》の像がとある農家に引き取られた後、農家の夫婦が夕拝中に鞭打たれる救い主の目に涙のしずくが浮かんでいるのを見ました。《ヴィースの奇跡》です。それ以来、ヨーロッパ各地からの巡礼が続き、この像を収めるために1743年~1754年にかけて、この美しいヴィースの巡礼教会が建設されました。

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小さな教会なので、内部を見るのにまだ10分も経っていません。時間は十分あるので、もっとゆっくりと内部を眺めましょう。



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ジャンル : 海外情報

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai

まさにマーラー6番な状況です笑

04/11 17:51 kico

お互い、残念でしたね。今年でヨーロッパ遠征を終わりにする予定でしたが、悲劇的な状況になりました。天はまだ我に旅を続けよというご託宣を与えたのでしょうか。1年延期

04/11 03:13 sarai

以前にもコメントさせていただいた者です。来ましたね、楽友協会からのメール。私たちはとりあえず1年延期としましたが、どうでしょうね。困っている人が多い中贅沢な悩み

04/11 00:33 kico

お返事ありがとうございます。
本当に!私もレイルジェットや美術館の手配もしているので、祈るような気持ちです。

03/10 19:06 kico
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