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ドヴォルザーク・プロジェクト第1夜:ウィハン・カルテット@鶴見サルビアホール 2018.9.21

今日からは秋の演奏会シリーズ第1弾で、明後日の日曜日だけ休んで、合わせて7日連続でコンサートに通います。その中で、中核を占めるのが今日からのSQSドヴォルザーク・プロジェクト2018と題したドヴォルザークの弦楽四重奏曲シリーズです。全曲演奏ではありませんが、4夜で弦楽四重奏曲の第8番以降と弦楽四重奏のための「糸杉(Cypresses)」、弦楽五重奏曲 第3番が演奏されます。残念ながら、第4夜は別のコンサートと重なるために聴けませんから、第13番と第14番および「糸杉(Cypresses)」 第10-12曲は聴けません。今日の第1夜から第3夜までを聴きます。演奏するのは、本場のチェコを代表するカルテットのウィハン・カルテットです。これまでに2回聴いていますが、特にお国ものの演奏は素晴らしいものでした。ドヴォルザークの弦楽四重奏曲も第12番《アメリカ》を3年前に聴きましたが、あのスメタナ四重奏団にも迫ろうかなというほどの素晴らしい演奏でした。テクニック以上に音楽性に優れたカルテットです。

で、今日の演奏ですが、曲が精神性に満ちた音楽というわけではないので、そんなに突っ込んだ聴き方は不要です。音楽の美しさ、ボヘミアの哀愁に耳を傾けるだけです。
冒頭の弦楽四重奏のための「糸杉(Cypresses)」は実は初聴きの音楽ですが、同じドヴォルザークのオーケストラ曲のスラヴ舞曲集以上にボヘミアの美しさに満ちています。原曲は音楽を教えていた弟子のヨゼフィーナ・チェルマーコーヴァーとの初恋に破れた後に書いた歌曲集の糸杉です。その歌曲集から12曲を選んで弦楽四重奏用に編曲したものが今日演奏された作品です。今日から、毎夜、3曲ずつ演奏されます。何の不足もない、とっても美しい演奏で、うっとりと聴き入りました。原曲の歌曲を聴いたことがありませんが、第1ヴァイオリンのレオシュ・チェピツキーが心のこもった美しい響きで音楽を歌わせてくれました。アンサンブルも見事で、すっかり、この小さなホールの響かせ方を心得たという体です。この3曲を聴いただけでも、今日のコンサートに足を運んだ甲斐がありました。第2夜以降も第4曲以降の演奏が楽しみです。

前半続いて演奏された弦楽四重奏曲 第9番も美しい響きの演奏。それほど、ボヘミアっぽい曲ではありませんが、メロディアスな曲を明快なアンサンブルで聴かせてくれました。

後半の弦楽四重奏曲 第10番はボヘミアらしさが満載された美しい曲です。解説によると、作曲を委嘱したフローレンス・カルテットの主宰者のジャン・ベッカーからの、スラヴ的な曲を書いてほしいという注文があったそうです。そのため、この曲は特にスラヴ的な色彩が強くて、スラヴォニックという愛称で呼ばれることもあるそうです。こういう民俗的な音楽はやはり、本場のカルテットで聴くのが一番です。とりわけ、ウィハン・カルテットは素晴らしい演奏を聴かせてくれます。懐かしさ、郷愁に満ちた音楽性の高い最高の演奏でした。

それにしても、この100席しかない室内楽専用のホールの音響の素晴らしさはどうでしょう。ウィハン・カルテットの演奏も素晴らしかったのですが、それ以上にホールの音響の素晴らしさを再認識しました。室内楽を聴くのにこれ以上のホールはないでしょう。

今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:ウィハン・カルテット
   レオシュ・チェピツキー vn    ヤン・シュルマイスター vn
   ヤクブ・チェピツキー va   ミハル・カニュカ vc

 SQSドヴォルザーク・プロジェクト2018 第1夜

  弦楽四重奏のための「糸杉(Cypresses)」 第1-3曲
     1. 私は甘い憧れに浸ることを知っている
     2. 死は多くの人の心をとらえる
     3. お前の優しい眼差しに魅せられて
  弦楽四重奏曲 第9番 ニ短調 Op.34

   《休憩》

  弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 Op.51

   《アンコール》
    弦楽四重奏のための「糸杉」 第3曲

最後に予習について触れておきます。
すべて、以下の全集盤で予習しました。

 プラハ弦楽四重奏団(全集盤) 1973年録音

特に糸杉の哀愁に満ちた演奏が素晴らしいです。また、今日の演目では、弦楽四重奏曲 第10番のボヘミアの郷愁にあふれた演奏が美しいです。



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