極美のアダージョに深く感動!マーラー:交響曲第9番・・・ラトル&ロンドン交響楽団@横浜みなとみらいホール 2018.9.28
これ以上、書くことはありません。たくさんの思いが頭の中に浮かびましたが、じっとそれを自分の中にしまいこみます。
マーラーの交響曲第9番は人生のすべてです。
今日のプログラムは以下のとおりでした。
指揮:サイモン・ラトル
管弦楽:ロンドン交響楽団
ヘレン・グライムHelen Grime:織り成された空間Woven Space(日本初演)
Ⅰ.ファンファーレfanfares
Ⅱ.織り成なされた空間Woven Space
Ⅲ.水路Cource
《休憩》
マーラー:交響曲第9番 ニ長調
最後に予習について、まとめておきます。
マーラーの交響曲第9番を予習したCDは以下です。もちろん、今更、予習でもないので、ラトルの演奏を聴いてみました。
サイモン・ラトル指揮ウィーン・フィル 1993年12月 ウィーン楽友協会大ホール ライブ録音
サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル 2007年10月 ベルリン・フィルハーモニー ライブ録音
どちらも初めて聴きましたが、その素晴らしさに驚きました。それぞれ、そのオーケストラの持ち味を活かしつつ、ラトルの個性を発揮した演奏になっています。ウィーン・フィルとの共演は何とラトルのウィーン・フィル定期公演へのデビュー時の録音です。ラトルは若干37歳。ウィーン・フィルの柔らかくて甘い響きを使って、とりわけ、弱音の美しさが素晴らしいです。ユダヤ的な粘液質の甘さではなく、後期ロマン派の甘美さにしびれます。一方、ベルリン・フィルとの共演はベルリン・フィルの硬質で鋭角的な響きを活かして、緊張感の高い演奏を聴かせてくれます。このコンビでの日本公演のときの演奏を彷彿とさせます。これも弱音での高い緊張感が凄い演奏です。
最後に言わずもがなのことを書きます。今日は大変な日でした。saraiがどうしても聴きたかったコンサートがこのほかに4つもあったんです。
サントリーホール 読響の定期公演 定期会員ですから、チケットもあります。指揮はカンブルランで是非聴きたかったんです。娘に代わりに行ってもらいました。
紀尾井ホール アンジェラ・ヒューイットのバッハ・オデュセイで平均律第2巻でした。聴き洩らせないコンサートでした。友人に後で様子を訊かないとね。
鶴見サルビアホール ドヴォルザーク・プロジェクトの最終夜でした。聴きたかった。
芸術劇場 田部京子のコンチェルト・コンチェルト!!でモーツァルトのピアノ協奏曲第21番とグリークのピアノ協奏曲。特にグリークが聴きたかった。
それらを泣く泣く、あきらめて、ラトルのマーラーを聴きましたが、報われました・・・
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