束の間の北陸:奇跡の絶景!黒部峡谷
今日は超早起きして、黒部峡谷を訪れます。黒部アルペンルートで黒四ダムを訪れたことはありますが、富山側から行く黒部峡谷は初めてです。JR東日本の大人の休日倶楽部会員限定の北陸フリー切符を利用してで北陸本線の朝一の特急に乗って、金沢に向かいます。車窓からは朝日が昇ってくるのが見えます。

金沢駅でコインロッカーに荷物を預け、朝食と昼食を購入して、北陸新幹線の《はくたか》に飛び乗ります。ようやく、新幹線車内で朝食です。

富山の次の黒部宇奈月温泉で新幹線を降り、富山地方鉄道の新黒部駅で宇奈月温泉行の電車に乗り換えます。一緒に乗り換えた仲間に今日の黒部峡谷パノラマ展望ツアーで行動を共にする女性二人組がいて、意気投合。彼女たちは昨日の富山マラソンを完走した猛者たちでした。昨日は金沢マラソンもあったし、saraiの長男が完走を果たした水戸マラソンもありました。まさにスポーツの秋ですね。
ともあれ、宇奈月温泉に到着。駅前には温泉噴水があり、湯煙を上げています。

ここで黒部峡谷鉄道の宇奈月駅に移動。たった5分ほどです。駅はトロッコ鉄道に乗る観光客であふれています。駅の2階に上がり、予約していた黒部峡谷パノラマ展望ツアーの受付を済ませます。このツアーは一般の人は立ち入れない黒部峡谷トロッコ電車終点《欅平駅》の先にある関西電力施設内の専用列車・トンネル・竪坑エレベーターの体験と北アルプスの山々を望める展望台へのルートの散策という非常に限定されたツアーなんです。週に3日、土日月だけ、日に4便、実施されていて、4日以上前に予約する必要がある人気ツアーです。1便あたりの定員はたった53名。なかなか、予約が取れません。一人6000円で何と6時間もかかるツアーです。その出発点が黒部峡谷鉄道の宇奈月駅で、トロッコ鉄道、関西電力の専用列車、竪坑エレベーターを乗り継いで、最後は山登りして、展望台に至ります。
受付後、まだ、我々の参加する第3便の出発までは時間があるので、やまびこ遊歩道を散策します。遊歩道を歩いて、黒部川にかかる山彦橋を渡っていると、ちょうど、真ん前に架かっているトロッコ鉄道の新山彦橋の赤い鉄橋の上を3両編成のトロッコ電車が走ります。

やまびこ遊歩道の隧道を抜けて、展望台から、宇奈月ダムの姿を眺めます。

そろそろ、我々のツアーの出発時間が迫り、急いで戻ります。隧道の中を歩いていると、我々の乗るトロッコ電車のひとつ前のトロッコ電車の走る轟音が聞こえます。さっきのトロッコ電車と違い、13両編成の堂々たる電車の筈です。その姿を写真に収めようと隧道内をダッシュ。しかし、隧道内の窓から鉄橋を見ると、既に通り過ぎています。残念!

駅に戻り、改札を済ませ、我々のトロッコ電車に乗車します。配偶者情報では進行方向に向かって、右側が眺めがよいそうです。しっかりと、右側の座席を確保。富山マラソンを走った女性たちにも右側の座席を確保してもらいます。

トロッコ電車は天蓋だけあって、窓はありません。窓のある特別客車もありますが、これは展望がよろしくありません。トロッコ電車で黒部峡谷の素晴らしい景色を思う存分楽しみます。窓がないので、少々、寒いですが、これも修行です。
これは先ほど眺めた宇奈月ダムのダム湖です。

新柳河原発電所はまるでヨーロッパのお城のような姿。峡谷の黄葉の中にすっくと立っています。

峡谷は黄葉で美しい風景を見せています。

その黄葉に薄い雲がたなびいて、幻想的な雰囲気です。まさに絶景です。

トロッコ電車の終点の欅平に到着。いよいよ、限定ツアーの本番です。関電の職員(OBだそうです)に迎えられて、ヘルメットを装着し、待つことしばし。欅平駅に専用列車が入ってきます。3両編成です。

関電工事用区域内の下部トンネルの中を5分ほど走り、竪坑エレベーター近くに着き、列車を降ります。。

竪坑エレベーターに乗り込みます。オーチス製の特別の大型エレベーターです。

エレベーターで200m上がり、外に出ると、周りの山は雲にすっぽりと包まれています。今日は天候が悪く、小雨気味でとっても残念です。

それでも雨は上がっており、登山道をヒーヒー言いながら、上っていきます。全長370mの登山道を登り終え、パノラマ展望台に着くと、奇跡が起こります。あれほど雲に覆われた空が青空に変わっていきます。黄葉の山々が美しい姿を見せてくれます。随行していた山のガイドさんもこれはとても珍しいと頭を捻っています。つい先ほどまではガスで覆われていたそうです。我々の日頃の行いがよっぽどいいんでしょうか(笑い)。

遠くの山々まで見通せます。

みるみるうちにどんどん晴れ上がっていき、美しい黄葉に包まれた山が姿を現します。

日の差した山々の黄葉の美しさは息を呑むほどです。

感動冷めやらぬままに下山。来た時と逆のルートで欅平駅に戻り、ツアーは解散です。関電のスタッフに感謝するのみです。もっとも関電のスタッフは山の奇跡に立ち会っていないので、どうやら、青空の絶景が見えたことを知らない様子です。生憎の天候で残念でしたと挨拶していました。彼らも想像しない奇跡だったようですね。
欅平で黒部峡谷の黄葉を見ながら、遅めの昼食をいただきます。気分がよいので、とっても美味しい!

欅平で帰りのトロッコ電車までの時間があるので、峡谷沿いを散策します。ここは残念ながら、奇跡は起こらず、空は曇って、小雨模様ですが、それでも峡谷の景色はとっても美しいです。

峡谷の崖はまさに錦模様です。

トロッコ電車に乗って、また、1時間20分。宇奈月温泉に戻ります。ここで温泉を素通りはできません。立ち寄り湯を楽しみます。とてもよい湯質の温泉でした。ほっこりした体で電車を乗り継ぎ、今日の宿、山中温泉へ向かいます。宿に着くととっぷりと日が暮れています。今日は大遠征でした。
今度は山中温泉の湯に浸り、夕食は宇奈月温泉でゲットした食材と一昨日、金沢でゲットした食材です。とりわけ、金沢のほたてのワイン煮と宇奈月でゲットした白海老の蒲鉾が美味でした。黒部の清酒も美味しくいただきました。

〆は金沢のひがし茶屋街でゲットした最中で包んだ佃煮のお茶漬け。これは最高の美味しさ。満足以外の何ものでもありません。

明日は五箇山に行ってみます。その後は横浜の自宅に戻ります。
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