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名人たちの饗宴、クリスマス・オラトリオ バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2018.11.23

いやはや、これほどの演奏が聴けるとはね。クリスマス・オラトリオはマタイ受難曲のようなドラマチックさはありませんが、その代わり、多彩な音楽が満載でとても楽しめます。それを分からせてくれる素晴らしい演奏でした。
まずはいつもながら、バッハ・コレギウム・ジャパン(以下、BCJと略します)の合唱が素晴らしいです。マタイ受難曲と同様にコラールの美しさが格別です。マタイ受難曲のように劇的要素がないにもかかわらず、胸にジーンと迫るものがあり、癒される思いになります。それにマタイ受難曲と違って、様々な形式のコラールが楽しめます。
独唱は4人とも絶好調でしたが、ソプラノのハナ・ブラシコヴァの透明で可憐な歌唱に魅了されました。いっぺんにファンになってしまいました。昔、レコードで聴いたレリ・グリストのことを思い出しました。テノールのザッカリー・ワイルダーの力の抜けた柔らかい歌唱にも好感が持てました。
BCJの弦と管の奏者たちの名人芸は恐れ入りました。オブリガートの美しさはたとえようのない素晴らしさ。いつものBCJのメンバーに加えて、エキストラのメンバーも豪華でした。ヴァイオリンの若松夏美、フラウト・トラヴェルソの菅きよみとオーボエの三宮正満は名人です。三宮正満のオブリガートはオーボエ・ダモーレだったのかな。魅惑的な音色でした。
BCJの弦楽合奏も美しさの極みでした。
全体を束ねる鈴木雅明はまさに人間国宝並みの貫禄で、文句なし。

楽曲の演奏内容は聴きどころ満載で何を書いたらいいのか分かりません。冒頭の第1曲 合唱「歓呼の声を放て、喜び踊れ」でトランペットを含めた祝祭的な高揚感で盛り上がります。第5曲 コラール「如何にしてわれは汝を迎えまつり」で感銘を受け、第9曲 コラール「ああ、わが心より尊びまつる嬰児イエスよ」で感動的に第1部が終了。
第2部は第10曲 シンフォニアの素晴らしい演奏で始まり、コラールやアリアで感銘を受け続けます。この調子で最後の第6部の第64曲 コラール「今や汝らの神の報復はいみじくも遂げられたり」の輝かしい管弦楽としみじみしたコラール合唱まで名演が繰り広げられました。バッハを思いっ切り、満喫し、これ以上の満足感はないほどです。
昨日も同じ東京オペラシティ コンサートホールでファジョーリの歌唱でヘンデルを満喫しましたが、今日のバッハはさらに素晴らしいものでした。日本でこれほどのコンサートが続くとは、音楽ファンにとって、幸せ以上のものです。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:鈴木雅明
  ソプラノ: ハナ・ブラシコヴァ
  アルト: クリント・ファン・デア・リンデ
  テノール: ザッカリー・ワイルダー
  バス: クリスティアン・イムラー
  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
   コンサート・マスター:若松夏美
   フラウト・トラヴェルソ:菅きよみ
   オーボエ:三宮正満
   ホルン:福川伸陽
   トランペット:ギイ・フェルベ?

  J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV248 全6部(計64曲)

   第3部と第4部の間に《休憩》

最後に予習について、まとめておきます。

 カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団 1965年
  グンドゥラ・ヤノヴィッツ,クリスタ・ルートヴィヒ、フリッツ・ヴンダーリヒ,フランツ・クラス
  トランペット:モーリス・アンドレ

本命盤です。とりあえずはこれを聴いておかないとね。何と言っても、フリッツ・ヴンダーリヒが素晴らしい。ピリオド演奏が全盛の現代でも、この名演の価値は不変です。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       バッハ・コレギウム・ジャパン,

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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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