シューマンのヴァイオリン・ソナタを好演 毛利文香&アブデル・ラーマン・エル=バシャ デュオ・リサイタル@横浜上大岡ひまわりの郷ホール 2018.12.11
そういうわけで、特にシューマンを楽しみにしていました。結果的にその演奏が一番良かったので、満足なコンサートでした。第1楽章の熱いロマン、第3楽章のしみじみとした抒情、第4楽章の勢いのある演奏。それに何と言っても、しっかりとシューマンらしさが醸し出されていたのが素晴らしいです。この若さでシューマンの音楽をしっかり把握していますね。モーツァルトも第2楽章がとても美しい演奏でした。
この日のプログラムは以下の内容です。
ヴァイオリン:毛利文香
ピアノ:アブデル・ラーマン・エル=バシャ
モーツァルト:ヴァイオリンソナタ第28番 ホ短調 K.304
シューマン:ヴァイオリンソナタ 第2番 ニ短調 Op.121
《休憩》
フランク:ヴァイオリンソナタ イ長調
《アンコール》
アブデル・ラーマン・エル=バシャ:ヴァイオリンとピアノのためのノクターン
最後に予習について触れておきます。
1曲目のモーツァルトのヴァイオリンソナタ第28番は以下のCDで予習をしました。
アルテュール・グリュミオー、クララ・ハスキル 1958年11月19日-20日録音 バーゼル、スイス
これはsaraiの愛聴盤にして、世間でも決定盤と言われています。ハスキルのピアノが素晴らしいのはもちろん、グリュミオーのヴァイオリンの瑞々しさも特筆ものです。
2曲目のシューマンのヴァイオリンソナタ 第2番は以下のCDで予習をしました。
アドルフ・ブッシュ、ルドルフ・ゼルキン 1943年録音 ワシントン ライブ モノラル
これもsaraiの愛聴盤です。それに決定盤でもあります。感動の演奏です。
3曲目のフランクのヴァイオリンソナタは以下のCDで予習をしました。
ダヴィド・オイストラフ、スヴャトスラフ・リヒテル 1968年12月28日録音 モスクワ音楽院大ホール ライヴ
これもsaraiの愛聴盤中の愛聴盤。二人の巨人のぶつかり合いには息を呑むばかりです。室内楽演奏の最高峰とも思えます。
結局、予習というよりも復習になりました。愛聴盤をまたまた聴き、その素晴らしさに耳を楽しませました。
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