グラナダでアルハンブラ宮殿拝見:ヘネラリフェの美しい庭園、アセキアの中庭とスルタナの糸杉の中庭
夏の離宮ヘネラリフェGeneralifeの中核をなすアセキア(掘割、水路という意味)の中庭Patio de la Acequiaの中に入りました。細長い庭園の中央には水路が設けられ、その水路の両側から噴水が水路の中に注ぎ込んでいます。細長い庭園の両側にはオープンな回廊が建っています。一番奥に見える2階建ての綺麗な建物は北パヴィリオンです。北パヴィリオンには、『王の間』と『見晴らしの塔』があります。

ヘネラリフェはレコンキスタ以降20世紀まで個人所有になったため、ほとんどの部分はずい分改修されており、14世紀に建設された当初からの姿はかなり変わってしまったそうです。その分、美しく整備されたのかもしれませんね。
庭園西側の回廊の窓からは、対岸の丘のアルハンブラ宮殿が望めます。

この西側の回廊からアセキアの中庭を眺めます。水路の周りに花々が咲き乱れ、豊かな緑の楽園の風景を作り出しています。

回廊を歩き、中庭の一番奥の北パヴィリオンまでやってきました。ここからアセキアの中庭を眺めます。向かいに見える建物は南パヴィリオン。さきほどまでいたところです。南パヴィリオンには『元見張りの塔』があります。
北からの眺めも南からの眺めもほとんど相似形になっているのが面白いですね。

北オアヴィリオンの辺りはヘネラリフェのある太陽の丘の北端になっていて、ここからはグラナダの街のアルバイシン地区を見渡すことができます。

アルバイシンの白い家並みと青空のコントラストが綺麗です。

アセキアの中庭の東隣には、スルタナの糸杉の中庭Patio del Ciprés de la Sultana en Granadaがあります。スルタナSultanaとは王妃のことで、この中庭で王妃が若者(騎士)と密会していたという言い伝えがあります。

スルタナの糸杉の中庭の中央には、U字形に配置された掘割があります。ここでも主役はシェラ・ネバタ山脈から引かれた雪解け水です。砂漠の民サラセン人は徹底して、アルハンブラ宮殿を水を中心とした楽園にしようとしました。

スルタナの糸杉の中庭は、アセキアの中庭と2階建ての回廊を隔てて隣り合っています。回廊をバックにしたスルタナの糸杉の中庭の水の風景はとても美しいですね。

スルタナの糸杉の中庭から高台に上って、眺望を楽しみます。対岸のアルハンブラ宮殿の丘、そして、その向こうにグラナダの平原が見えています。

高台には、緑のトンネルの遊歩道が続いています。夾竹桃のトンネルですが、残念ながら花が見えません。グラナダへ来る途中の高速道路沿いには、夾竹桃の綺麗な花が咲いていたのにね。

これで夏の離宮ヘネラリフェもぐるっと周りました。アルハンブラ宮殿もカルロス5世宮殿、アルカサバ、ナスル宮殿、パルタル庭園、ヘネラリフェとすべてを見尽くしました。アルハンブラ宮殿のあまりの素晴らしさに見学するのにずいぶん時間がかかりましたが、見終えた今、とても大満足です。 サラセン人の高い文化、繊細な美の創造に深い感銘を受けました。
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