スイス・オーストリアの旅(企画・準備編):次の旅は・・・ベルン、チューリッヒ
じゃあ、バーゼルに行くのなら、近くのベルンに行くのも決定です。というのも、ベルンには、20世紀絵画では特にsaraiと配偶者のお好みの一人であるパウル・クレーの傑作が揃っているからです。以前はベルン美術館で展示されていましたが、最近、クレーセンターがオープンし、クレー三昧することができます。バーゼルとベルンでココシュカとクレーを見る・・・これで決まりです。
クレーの絵画が大量にベルンにあるのもココシュカの≪風の花嫁≫同様、ナチスを率いたヒットラーが原因です。クレーの絵画もナチスに「退廃芸術」と烙印を押され、やむなく、クレーは活動拠点であったドイツから、生まれ故郷のベルンへの移動を余儀なくされました。クレーはこのベルンで不治の病を患い、不遇な生涯を終えることになります。
そういうわけで、ベルンに彼の傑作群が残ることになります。本来ならば、ミュンヘンあたりにクレーセンターができていた筈ですが、これもある意味、戦争の傷跡です。20世紀最高の作曲家の一人であるバルトークも同様にナチスの迫害で米国に逃れ、そこで白血病に倒れますが、第2次世界大戦が芸術の世界に及ぼした罪悪は数えきれないくらいで、今になっても痛惜の感がぬぐえませんね。
ヨーロッパを訪れるたびに、いつも戦争の傷跡を見ることになります。本当に戦争のない世界を作りたいと念じながら、旅を終えることが多いのは、何てことだろう!!
ともあれ、旅のプラン作りに話を戻しましょう。
で、もう一つ忘れてはならないのは、オ ぺ ラ ですね!!
ヨーロッパはあくまでもオペラを見るのが一番の目的ですからね。
スイスでオペラと言えば、チューリッヒ歌劇場です。
チューリッヒ歌劇場は最近、とみに評価が上がっているオペラハウスですから、そのあたりに行くのなら、絶対、訪問は欠かせないでしょう。
スイスのこれらの3都市を訪問することで、今度の旅を構成していくことにしました。
スイスの地図を広げれば分かりますが、この3都市はちょうどお互いに同じくらいの距離で3角形を作っています。もちろん、ドイツ語圏です。
スイスといえば、アルプスや風光明媚な山や湖が頭に浮かびます。saraiももちろん、嫌いではありませんが、さりとて、わざわざ、そのために時間とお金をかけるほどのこだわりはないので、せいぜい、ついでに何か見れればくらいで、あくまでもターゲットは3都市巡り。
この線で旅の予定を進めていきましょう。
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