ベルンのパウル・クレー・センター クレーの名画・・・しかし??
パウル・クレー・センターZentrum Paul Kleeに入場して、クレーの絵画の鑑賞を始めます。
ん?ピカソが並んでいます。ここは、パウル・クレー・センターなのに・・・。
どうも特別展のようです。道理で入場券が事前情報以上に高かったはずです。
ピカソとクレー展という特別展です。

だから、さっき、ピカソの花壇があったのかな。
ま、いずれにせよ、ピカソとクレーとの比較を楽しむ展示の仕方が面白いです。楽しみながら、その特別展を鑑賞。
クレーとピカソとの比較を楽しみつつ、これはどっちの絵?みたいなクイズをしながら、まわります。
そのお楽しみのおすそわけです。
パッと見て、次の絵画がどっちの作品か、分りますか?




このクイズの答えは各絵画の下にある説明をご覧くださいね。
(すべて、左がクレー、右がピカソですよ。分かりましたか?)
とはいえ、最大の目的のクレーの「パルナッソス山へ」を早くみたい。
で、ここはそこそこで切り上げ、クレーの展示会場に向かいます。
まずは、目的の絵との対面を果たして落ち着きたいので、探しますが・・・。
ない!!!!!
なんで?????
美術館の人に「パルナッソス山へは?」と訊くと・・・。
「ここにはありません」
「!!!!!」
貸し出してるなんて言わないでよと思いながら、気を落ち着けて「ベルンにはあるの?」と訊くと
「はい、中央駅近くの市立美術館にありますよ」
怒りよりほっとする気持の方が大きいです。
気持ははやりますが、ここのクレーはどれも実に素晴らしい。とりあえずもう一度、落ち着いて鑑賞します。
やはり、クレーの代表作の一つである「ドゥルカマラ島」はとても大きな絵で素晴らしい絵です。

また、音楽にも造詣が深かったクレーは音楽を主題とした絵画もありますが、そのなかで最も有名な絵画がこれですね。
「赤のフーガ」です。リズムというか、フーガというか、音楽の響きを感じさせられる傑作です。

さらにクレーと言えば、線画による天使が知られています。
このパウル・クレー・センターにも大量のコレクションがある筈ですが、展示されていたのはほんの少し。
でも、クレーの天使といえば、やっぱり、これでしょう。
「忘れっぽい天使」です。

この単純な表現で、なんとほのぼのとした優しさを描ききったものでしょうね。
クレーは天才画家であると同時に、人間としても尊敬できる人に思えます。
ナチスにドイツを追われて、故国のスイスに亡命を余儀なくされたクレー。
晩年は難病にも苦しみつつ、こういう素晴らしい絵画を描いたクレー。
このパウル・クレー・センターは2005年にできたわけですが、故郷のベルンに多くの名画が残され、展示されることになったことに胸が熱くなります。
人間の暴力では、決して、こうした芸術は破壊できないという事実がここにはあります。
最後に売店で美術館お決まりのお土産を購入し、美術館を後にします。
このときは素晴らしいクレーのポスターをゲットでき、sarai宅の壁が美しく飾られることを確信していたのですが・・・。
次回はバラ園からの素晴らしいベルンの街の眺めを楽しみます。
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